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〈立川シティハーフマラソン2026=3月8日 日本陸上競技連盟公認コース・WA認証コース陸上自衛隊立川駐屯地、国営昭和記念公園及びその周辺道路・21.0975km〉

▲左から63分台をマークした中西、安斎、水津
強風が吹き荒れる中行われた立川シティハーフマラソンに専大からは21名が出場し、9名が自己記録を更新した。チームトップは水津智哉(経済2・今治北高)。1時間3分39秒で自己記録を24秒縮め、全体5着で入賞した。チーム2番手の中西慶士郎(経営2・比叡山高)は1時間3分45秒、3番手の安斎陸久(経営1・いわき秀英高)は1時間3分59秒と自己記録更新とはならなかったが、63分台を確かなものにした。
〇水津「みんなよりこのレースに懸けていた」積極的なレース運びが実を結ぶ(チーム1着:1時間3分39秒=自己新)
昨年11月に行われた世田谷ハーフ以来の大会に臨んだ水津は「前半はスローペースだった」と集団の中で5kmを15分19秒、10kmを30分39秒で通過。「公園内からが勝負だと思っていた」と誰かが集団から出たら付いていく姿勢だったという。迎えた15kmの通過は45分22秒。5kmのラップは14分43秒と初めて15分を切った。「本当にその通りになって」と狙い通り集団から抜け出した選手に食らいつくと、自己記録を24秒更新する1時間3分39秒をマーク。全体5着で表彰台に上がった。

▲フィニッシュ直後の水津 2位と5秒差と狙えたタイム差だったという
レース前はチーム5番以内でのフィニッシュ、目標タイムは62分台を目指していたという。「正直ここまで風が強いと思っていなかった。でも上位でゴールできて良かった」とレースを振り返り、風に苦戦しながらも余裕のある走りで笑顔を見せた。自己ベストを出せた要因は「体調管理」。「今回は頑張ると決めていたのでダイエットをしていた」と1カ月前から身体に気を付けていたという。「(減量したら)本当に走れるようになった」と驚きながらも「試合を本気で狙うことを続けていきたい」と意識の変化を明かした。
課題は「最後が勝ちきれなくて。2~4位までは前と数秒差だったが見える範囲で負けてしまった」と後半の走りを挙げる。それでも「自分の出せるアベレージのペースはかなり上がっている感じがして」と走りの成長を実感した。

▲強風の中力走する水津
今年の目標は「箱根駅伝予選会を突破する」こと。「全体で上位もだが、チームで上位になってゴールしたい」と強く意気込んだ。箱根駅伝では復路を狙っているという。「しっかり出場できるようにしたい」と結果でアピールをしていく。
水津は4月の序盤の大会で5000mに出場予定。「14分10秒をイメージしている。このまま10000mで28分台に乗せられたら」とトラックへの思いも明かした。
新たに名乗りを上げた2年生ランナー水津。ハーフの勢いのままにトラックでも好記録を残せるか期待がかかる。
〇中西は好調で9着も「最後勝ち切れなかった」(チーム2着:1時間3分45秒)
丸亀ハーフ以来のハーフマラソンに挑んだ中西は強風の中、想定よりもハイペースにならず「これならずっと先頭集団で行ける」と勝負に出た。5kmを15分19秒、10kmは30分38秒で通過。公園内で一気にペースが上がり、一度は離されたものの「落ち着いて、徐々に上げていくことができた」と冷静に対応し15~16km地点で先頭集団に追いついた。15kmは45分28秒、20kmは60分31秒で通過。水津の好走に続き9着、1時間3分45秒でフィニッシュも「ラスト1kmの叩き合いが出来なかった。9番という結果は良かったものの、最後勝ち切れなかったのが悔しい」とわずかに表彰台には届かなかった。

▲丸亀の学生ハーフに続き再び63分台に乗せる
丸亀ハーフでは2週間ほど前に体調を崩しながらも1時間3分04秒と自己ベストを更新。「コンディション的には丸亀の時より自信もあった」と良い状態でスタートラインに立ち「前日まではベストを出そうと思っていた。今日の風の感じだとベストまではいかなくても、セカンドベストとか、勝負しようと思ったのでその通りにはできた」と気象条件の悪い中でも好走を見せた。
今回のレースの収穫として「集団の中での力の貯め方」を挙げ、20kmまでは一定のペースで、自分の感覚を大切にしつつ周囲に合わせる走りが「(1kmあたり)3分10秒、20秒ぐらいならゆとりを持ちながら出来た」と焦ることなく刻んだ。一方で「3分を切るペースでもそれをできるようにしていくこと、ラスト1kmといった叩き合いで勝ち切るのがトラックでもロードでも必要なので、そこは課題だと思う」と基準を高めていくことや、終盤の粘りを課題とした。
箱根駅伝予選会と類似したコースで行われた立川ハーフ。中央学大や山学大など、予選会校の選手たちも出場する中で「そこには絶対に負けない」という気持ちでレースに臨んだ中西。今後の目標には全日本大学駅伝予選突破と箱根駅伝予選突破を掲げ「先輩の力に頼らずとも、2年生でチームを引っ張っていくのを目標に、その中でも僕が先頭に立って引っ張っていきたい」と上級生としてチームをけん引する自覚が見えた。好調を保っている2年生ランナーは今後も“勝ち切る走り”を追い求める。
〇安斎は状態が上がらないまま立川入りも「自分の中で耐えられたタイム」(チーム3着:1時間3分59秒)
状態が思うように上がらないまま1ヶ月ぶりのハーフに挑んだ。安斎は強風でペース変動が激しい中「先頭集団で行けるところまで行く作戦だった」と最初の5kmを15分20秒、10kmを30分39秒で通過。だが「後半(10km〜15km)は(ペースを上げて)きつくなってしまった」と5kmのラップを15分を切る急なレース展開に苦戦した。それでも「楽しめたかなっていう印象はあって。最低限は粘れた」とペースを落としながらも1時間3分59秒でフィニッシュ。コンディションも考慮して設定した1時間3分30秒には届かかったが、63分台にまとめた。

▲16km地点では2位集団を引っ張った
コンディションについて「神奈川ハーフ以降上がっていなかった」と万全の状態ではなかった。それでも「(コンディション不良の中)自分の中では耐えられたタイムだと思う」と及第点を上げ、「最低限(タイムを)抑えられたのは改善の余地がある」と次のレースを見据えた。
課題は「最後の粘り」。「ラスト3kmくらいで置いていかれてしまったので。そこは(先頭集団についていくことが)必要だと思う」とラストで力負けしないことを誓った。
先月行われた神奈川ハーフでは1時間2分15秒をマーク。初ハーフだった11月の上尾ハーフから自己ベストを1分51秒縮めた。記録を更新した要因について安斎は「継続力かなって。ずっと練習を詰めていたので」と日々の練習が功を奏した。
今年の目標は「インカレハーフ、全日本予選会で予選突破に貢献すること」といずれの大会で上位を目指す。箱根駅伝予選会した類似した舞台で「予選会に向けて立川ハーフで1本走れたので良かった」とコンディション不良ながらも良い感覚を掴んだ。初ハーフから成長が著しい1年生ランナー安斎。未来のエース候補が専大陸上部浮上のきっかけを作る。
〇西は悪環境で初ハーフに挑戦、それでも「目標に向けて前を向く」(チーム5着:1時間4分34秒=自己新)
西は立川ハーフで初のハーフに挑戦した。目標は1kmあたり3分前半のペース。タイムよりも「先頭集団で攻めた走りをする」ことを意識して臨んだ。試合前のコンディションについては、「調整を本番に向けて合わせられたと思う」と語り、2月の質の高い練習の手応えを感じながらレースを迎えた。
序盤は5kmを15分20秒で通過。公園内ではペースが上がり、10kmを30分40秒で通過するなど目標通過タイムになぞる好スタートを切った。しかし、終盤は風の影響によりペースの揺さぶりがあり、「体力が削られ、先頭集団と離れてしまった」と悪環境による影響について語った。15kmを45分28秒、20kmを1時間1分1秒で通過し、1時間4分34秒でフィニッシュ。西は「ただただきつかった今日は」と顔をしかめながら初ハーフを振り返った。

▲16km地点、風の影響で体力が削られたという
厳しいコンディションでのレースを乗り越えた先にスタミナの壁が見えた。初めての挑戦を終え、「ハーフの厳しさを知った。ハーフは甘くないなって」と率直な思いを口にした。今後の課題として挙げたのはスタミナ面。「粘ったが、足が止まってしまった」と課題を分析する。一方で収穫もあった。初のハーフに加え、箱根駅伝予選会のコース、風の影響もある中でも「最低限まとめられた」と前向きに捉えている。

▲フィニッシュ直後は苦しい表情を見せた
昨年は、11月16日の日本大記録会5000mで14分08秒36、12月20日の世田谷記録会10000mで29分21秒54と自己新記録をマークした期待の一年生ランナー。今後は全日本大学駅伝予選会に出場を目指す。「出走して上位でゴールできるように頑張っていきたい」と意気込んだ。今回の経験を糧にさらなる飛躍に期待がかかる。
◯コラム:中西のブレスレット

▲ケニアの国旗とNAKANISHIの文字が入っている
中西は今回のレースで同期のダンカン・マイナ(商2・専大熊本玉名高)から1年生の合宿の際にもらったブレスレットをつけてレースに臨んだ。来年度は3年生になる現2年生。同期で高め合いながら後輩にその背中を見せていく。
〈結果〉
立川シティハーフマラソン2026
5着 水津 智哉(経済2・今治北高) 1時間3分39秒(自己新)
9着 中西 慶士郎(経営2・比叡山高) 1時間3分45秒
19着 安斎 陸久(経営1・いわき秀英高) 1時間3分59秒
32着 西岳 政宗(法2・県立玉名高) 1時間4分24秒(自己新)
44着 西 広翔(経営1・専大松戸高) 1時間4分34秒(自己新)
46着 佐藤 恵伍(文2・自由が丘高) 1時間4分37秒
59着 坂元 南紬太(経営2・洛南高) 1時間4分40秒(自己新)
66着 上山 詩樹(経済3・敦賀気比高) 1時間4分48秒
76着 矢谷 正斗(経済1・京都外大西高) 1時間5分00秒(自己新)
84着 日比野 陸(経営3・大垣日大高) 1時間5分17秒
103着 山本 來宕(経営1・自由が丘高) 1時間5分41秒(自己新)
157着 髙橋凛琥(経営2・八千代松蔭高) 1時間6分28秒(自己新)
168着 小川 伊央(人間科学2・浜松日体高) 1時間6分37秒
193着 渕 飛天(経営1・宮崎日大) 1時間6分55秒(自己新)
201着 戸津 大輝(人間科学2・専大北上高) 1時間6分58秒
226着 丹 柊太郎(人間科学3・松山商業高) 1時間7分15秒
246着 村澤 大雅(経営1・青森山田高) 1時間7分30秒(自己新)
283着 東 悠太(経営2・洛南高) 1時間7分55秒
329着 中島 優太(経営3・駒沢高) 1時間8分38秒
410着 橋本 和真(経営2・専大松戸高) 1時間9分57秒
466着 斉藤 圭祐(ネット情報1・専大松戸高) 1時間13分17秒
文=小畑祐人(文2)、宇佐美穣(文2)、河野楓(文1)
写真=小畑
取材=大橋妃華(文1)

