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令和7(2025)年度 神奈川県選手権出場校決定戦
VS産業能率大学サッカー部
2月22日(日) 14:00kickoff
@産業能率大学第二グラウンド(神奈川県伊勢原市)
専大 3ー2 産能大
得点者 専大 オウンゴール、関谷、道白(P)
産能大 石田、中島
神奈川県選手権出場校決定戦で産能大と対戦し、3-2で勝利した。李宇韺(イ・ウヨン)新監督の采配初戦は、前半早々からスコアが動く。開始5分に先制されるが、23分にロングスローから同点に追い付く。1-1で試合を折り返し、後半14分にコーナーキックのこぼれ球から関谷輝(経済2・与野高)のミドルシュートで勝ち越す。だが、すぐさまゴールを奪われてしまい、2-2で延長戦に突入。延長前半を無失点で終えると、延長後半はロングスローを中心に攻め込まれるが、無失点に抑える。相手の攻撃を耐え凌ぐと、延長後半14分にコーナーキックからPKを獲得。キッカーの道白優斗(文2・流通経済大柏高)がしっかりと決めきって、2部リーグ復帰後初の公式戦を勝利で飾った。
▲劇的勝利で新体制は白星発進
<試合前情報>
上林真斗(法3・昌平高)が第40回 デンソーカップチャレンジサッカーに出場しているため、新渕がゴールマウスを守る。
以下、スターティングメンバ―(3-4-2-1)
最終ラインに小山、ラングフォード、鈴木が並ぶ。左右のウイングバックに志村と佐藤柚、中盤に岡田と関谷、道白と那須がトップ下に入る。
GK 12 新渕 七輝(法2・成立学園高)
DF 3 佐藤 柚太(経営2・白根高)
DF 4 ラングフォード 海渡(文3・札幌創成高)
DF 13 鈴木 嘉人(経済2・実践学園高)
DF 25 小山 達史(法1・前橋育英高)
MF 5 志村 ぼん(経済3・韮崎高)
MF 6 岡田 海人(法3・浜松開誠館高)
MF 15 関谷 輝(経済2・与野高)
FW 7 道白 優斗(文2・流通経済大柏高)
FW 9 山下 基成(文3・大津高)
FW 14 那須 奏輔(経済2・東海学園高)後半23分IN
途中出場
MF 11 佐藤 漣(法2・成立学園高)後半23分IN
<試合展開>
5年ぶりに関東2部リーグに復帰した専大は、新監督に李宇韺氏が就任。新体制で臨んだ今季の初戦は、李監督が「自分たちは2部に上がってきたばかりで、相手のレベルの把握が出来ていなかった。だが、格上となる相手に勝てて良かった」と話すように、延長戦にもつれながらも接戦を制した。
前半早々に失点を喫してしまい、序盤は“ 2部のサッカー”に苦戦した。自陣深くでのスローインから、パスワークで守備をかわされる。そこから、ゴール前でフリーとなっていた相手にシュートを決められて、早くも0-1となる。
先制を許した専大は、山下の突破力を活かした攻撃で敵陣に迫る。前半14分、自陣でパスを受けた山下が敵陣右サイドを駆け上がる。鋭いシュートに道白が滑り込むものの、タイミングが合わずゴールネットを揺らせなかった。
それでも徐々にペースを掴み始め、セットプレーから同点に追い付く。前半23分、敵陣左サイドで投じた岡田のロングスローが、相手GKのオウンゴールを誘発。
以降は守備の時間帯となったが、身体を張って失点を阻止する。一方で、連携したポゼッションと山下のキープ力を活かした場面も見られたが、試合はそのまま1-1で折り返す。
後半立ち上がりから専大が攻勢に出ると、またもセットプレーからゴールを奪う。後半13分、ペナルティエリア中央付近でのワンタッチパスから左サイドの道白にボールが渡り、ドリブルを試みるがCKとなる。那須のショートコーナーから道白につなぎ、ゴール前に低いクロスを送る。一度はブロックされるが、こぼれ球を関谷がダイレクトシュートで右足一閃。関谷は昨年のリーグ戦出場は1試合に留まったが、今季の初戦で早速結果を残した。



▲関谷のゴールで勝ち越しに成功
勝ち越しに成功したのも束の間、産能大に追い付かれてしまう。関谷の得点から3分後、自陣でのファウルからFKを献上する。大外にクロスが上がると、相手のヘディングシュートが決まって2-2。
失点後、専大は攻撃に厚みを持たせて勝ち越しを狙う。後半21分、小山が自陣から前線にロングボールを供給する。浮き球を山下が収めると、右サイドを上がってきた佐藤柚に繋ぐ。佐藤柚はペナルティエリア右からシュートを打つが、相手GKの好セーブに阻まれる。後半28分には自陣での守備から、ロングカウンターで山下が一人でゴール前まで進入する。敵陣深くまで独走し、ゴール左からシュートを打つが、惜しくも枠外に外れる。

▲佐藤柚は積極的な攻撃参加で相手ゴール前に迫る

▲山下は持ち前の推進力を活かし、敵陣へ切り込む
その後は一進一退の攻防が続き、延長戦に突入する。延長前半は無得点で終えたが、延長後半は産能大が攻撃の圧力をかける。序盤から相手のロングスローが続いたものの、無失点で耐え凌いだ。その10分後には敵陣でFKを得ると、志村が直接ゴールを狙う。再び相手GKに止められたが、このプレーで得たCKが明暗を分けた。

▲この試合、志村は攻守において左ウイングバック(攻撃時)と左サイドバック(守備時)を務めた
キッカーの関谷はインスイングでクロスを送ると、ゴール前の混戦から相手のハンドでPKを獲得。「風もあったので、気持ちで押し込むことを意識して蹴り込んだ」と道白が回想するように、PKを冷静に決めて試合終了間際にリードを奪う。このゴールが決勝点となり、120分の激闘を勝利した。併せて、天皇杯神奈川県代表チームを決める予選への出場が決定した。


▲道白のゴールで天皇杯予選への出場権を手にした
試合後、李監督は「体制が代わって約1ヶ月くらい経ったが、練習でやってきたことはある程度成果があったと思う。自分たちは2部に上がってきたばかりで、相手のレベルの把握が出来ていなかったが、格上となる相手に勝てて良かった」と総括した。
この試合、交代枠の使用は1枠のみとなったが、その理由について「スタメンが悪く無く、那須はちょっと怪我もあったし、佐藤漣との交代というのは考えていた。こういう試合展開だったので、メンバー交代をしづらい流れだった」と明かした。
李監督は勝利を喜びつつ、「まず大事なのはリーグ戦なので、関東リーグ開幕に向けて、勝っても負けても良い練習になると思う。リーグ戦を経験している選手たちが少なすぎる。数人以外は本当にメンバーに入ったり入らなかったり、出場時間が少なかったり。一緒にやっているけれども、試合経験が無さすぎる選手が今年は多い」と、リーグ戦の出場を経験している選手が少ないことを危惧している。それでも、天皇杯予選への出場が確定したこともあり、「そういった意味で、今日出場して勝って良かったけれども、そういう経験がもう一回出来ることは凄く良い」と前向きなコメントを残した。
試合後、インタビュー
新渕七輝

試合を振り返って
「序盤から相手にボールを握られ、早々に先制点を取られるなど苦しい展開だったが、声をかけ続けて、勝利に繋げられて良かった。勝ち越したタイミングで同点ゴールを許してしまったのは悔しいが、最終的に勝ち切れたことはチームにとって大きいと感じている」
2部リーグの相手に勝利した手応えは
「結果として勝つことは出来たが、同時に多くの課題が浮き彫りになった試合でもあった。4月から開幕する関東リーグに向けて、より一層練習に励まなければならないと痛感した」
久しぶりの公式戦となり、スタメン奪取に向けてどういった意識で準備を行ってきたのか
「絶対に自分が出場するという強い気持ちを持ち、特徴であるキックを前面に押し出して練習に取り組んできた」
PKの際、積極的に声かけを行っていた意図とは
「PKは何が起こるか分からないので、(相手のカウンターに備えて)こぼれ球に先に反応できるよう、チームに対してペナルティエリア付近で準備するように指示を出していた」
次戦に向けての意気込み
「試合までの残り2週間、チーム全体の戦術、個人のスキルを上げていかないと勝てないと思う。チーム全体で高い意識を持って準備を進めていきたい」
道白優斗

勝利の手応えについて
「3部から2部に昇格して、格上の相手と戦う中で、監督からもチャレンジャー精神を持ってプレーしようという話もあった。ボールを持たれる時間が多くて、しんどい時もあったけれど声を掛け合いながらプレー出来たのは良かった」
攻撃時は内側にポジションを取っていたが
「自分は元々真ん中でもプレーできる自信がある。今季のサッカーはサイドの選手がローテーションをしながらプレーしている。監督からも『(ボールを)持ちすぎないで前で勝負しろ』という話もあったので、そこを意識していた」
ラングフォード海渡

試合を振り返って
「初めて、公式戦という形で2部のチームとぶつかり合って、スピード感だったり、レベルの差を感じたというのはあったが、食らいついて自分たちが勝つことが出来たのは嬉しい」
失点からの修正について
「試合のスピード感にだんだん慣れていって、『(自分たちも)出来るじゃん』という風になった。失点した時、去年では失点を引きずっていたが今年は切り替えて出来ることをやろうということを優先したので、このような結果になったと思う」
ロングボールへの対応について
「後ろの選手は、前について行く選手と背後に抜けて行く選手を誰が担当するのかという役割分担をはっきりしていた。ロングボールからの失点が無かったのは良かった」
接戦を勝ち切れた要因
「今日に関してはラッキーでしたけど、粘り強くやることをやったら、チャンスは見えてくるという良い経験になった」
2部リーグのサッカーの印象とは
「自分としてもチームとしても、課題はまだまだあると思う。それでも、この時期は関東リーグまで期間があるのはラッキーだし、修正する時間は十分にあるので、この試合から得たものをリーグ戦に持っていけるようにしたいと思う」
今年の抱負と次戦への意気込み
「自分たちのやるべきこと、今まで自分たちがやってきたことを続けていきたい。今年は一部昇格を目指しているので、専修ファミリーで応援して欲しい」
次戦は3月8日に桐蔭横浜大学FCと対戦する。
文=藤林利英(文2)、写真=佐藤佑樹(経済2)、武田慧一(法1)

