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<第98回日本学生氷上競技選手権大会ファーストディビジョン2回戦=12月25日 東大和スケートセンター 専大2-6早稲田大>
前日よりも多くの観客が駆け付けたインカレ2回戦。ベスト8進出を狙う専大は、秋季リーグ5位と格上の早大と対戦した。今大会はトーナメント戦であり、負ければその試合で4年生が引退となる。どうしても負けられない試合にチーム一丸となって臨んだ。だが、強豪相手に力が及ばず、2-6で敗戦。インカレをベスト16で終えた。

▲試合後の引退式で話す4年生6人(最前列)
第1ピリオド(1P)はリンク全体を大きく使い、攻防が繰り広げられた。メンバーたちの体を張ったプレーやGK#70小倉康生(商3・釧路工業高)の好セーブで、相手に点を入れさせない。それでも、互いに点を決められない中で12分22秒に相手に先制点を与えてしまう。その後も追加点を許してしまい、早大が3点リードの状況で1Pを終えた。

▲ゴールを守る#70小倉
どうにかして点を取りたい、第2ピリオド(2P)。相手側が相次いでペナルティを受け、数的優位のチャンスが何度も到来する。その度に、攻めの布陣を形成し、ゴール前でパスを回しながら様子をうかがう。何度もシュートを試み、パックを鋭く押し込む素振りを見せる度に専大サイドの観客は大いに沸いた。選手たちは点を入れるため、リンク上でのコミュニケーションを重ねた。
6人対4人とパワープレーで迎えた39分48秒。#43古舘旺一郎(法2・八戸工業第一高)からのアシストを受け、#93池田洋貴(商4・釧路工業高)がシュート。念願の得点にリンク上のメンバーだけでなく、ベンチメンバーも大いに沸き、喜びを共有した。池田は「ずっと(点が)入らない時間があったので、やっと入ったとホッとした気持ちだった」とシュートを振り返る。#7皆川堅史郎(法4・白樺学園高)も「ここで決め切る気持ちの強さを感じた」と同級生の活躍を見ていた。このピリオドでは2点を失い、1-5で最終ピリオドへ向かった。
▲喜びを分かち合う#93池田
迎えた第3ピリオド(3P)。中々点数が入らない中でも専大は攻めの姿勢を続けた。守りでもGK#70小倉が何度も好セーブを見せ、ベンチからも観客からも声が上がった。試合終了まで時間が迫る51分49秒、#14クラーク証音(法2・日光明峰高)のアシストから、#24名久井凛央(法2・八戸工業第一高)がシュートを決め、2年生コンビの活躍でチームが元気づけられた。このピリオドでは1-1となり、2-6で試合を終えた。

▲2得点目を決めた#24名久井
▲アシストした#14クラーク
高橋裕一監督は「失点は、ある程度想定内だった。1Pの0-3も切り替えていければ、集められる時間が多かったので、『なんとかなる』と選手みんながポジティブに捉えてくれた」と苦戦が強いられた中でも、前向きであったと振り返る。その上で「ベスト8にはいけなかったが、選手たちの中ではやり切ってくれたかなと思う」と今年度最後の試合での、選手たちの活躍を称えた。
キャプテンの#93池田は「上のレベルのチームと対戦するときにスピードの違いに中々対応できなかった。ミーティングでも言ったが、3失点を1Pにして、もう少し点数を抑えて2P以降につなげていきたかった。理想が簡単にいかなくて、失点を重ねてしまったのが原因」だと敗戦を分析した。自身の引退試合になったことについては「正直スッキリしている。途中あれだけいい試合をして、競ることは少しできたのかなと思う。勝ちたかったが、今年色々あった中での集大成の試合と思えば、すごくみんなが頑張って、食らいついた良い試合だった」と総括した。
#93池田を慕う、#14クラークは泣きながら会場から出てきた。「感謝しかない、いろいろあった中でチームを支えてくれた。下(下級生)が生意気言えるチームも少ないと思うが、4年生がその意見を飲んでくれて、楽にホッケーさせてくれた。我慢することも沢山あったと思うし、4年生が一番苦しかったと思う。本当に尊敬と感謝しかない」と言葉を詰まらせながら、最上級生に対する思いを話した。
試合後には会場近くのホールにて、毎年恒例の引退式が行われた。4年生6人が一人ひとり、高橋監督をはじめとする指導者や両親、OB・OGや関係者、そして後輩に対して思いを口にした。
▲これから、それぞれの道に進む
文=大竹瑞希(文3)、写真=佐藤佑樹(経済2)、専大アイスホッケー部提供

