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〈令和7年度 第2回世田谷陸上競技会 12月20日=世田谷区立総合運動場陸上競技場〉

▲10000mを走り切った西岳

▲前をうかがう西
小雨が降る中で行われた世田谷陸上競技会に専大からは29名が出場。今季最後のレースとなる中10名が自己記録を更新した。専大から最多出場となった7組でチーム内1番手となったのは西岳正宗(法2・県立玉名高)。28分台にせまる29分12秒37をマークし、自己ベストを1分以上更新した。続く2番手には西広翔(経営1・専大松戸高)がフィニッシュ。29分21秒54で記録をさらに上書きした。しかし、新たに28分台に到達する選手は現れず、課題が残る結果となった。

▲西岳(写真中央)、西(写真右)は自己記録を更新するも、28分台に届かず悔しさが残った
〇目標タイムに到達も「28分台を出したかった」
約1年ぶりの10000mに挑んだ西岳は7組に出場。序盤は後ろからのスタートだったが徐々に集団中央へ上がっていく。5000m通過後は「レースは監督や親と話して先頭から攻めていこうと話していた」と先頭集団に加わると、丹柊太郎(人間科学3・松山商業高)、西、田口荻太(文2・東京高)と共に前方に位置を取った。6000m地点で「もう少し前に行きたかった」と先頭集団から遅れを取ってしまう。それでもチームトップに押し上げ、その後も単独走で粘ると10着でフィニッシュ。自己記録を1分26秒29更新する29分12秒37をマークした。

▲1年ぶりに10000mに挑んだ西岳
西岳は「目標が29分20秒だったので目標を達成できて嬉しい。ベストは出せたと思う」と喜びを噛みしめるも、「チームとしては28分台が基盤なので。目標を達成した喜びはあるが(28分台を)出さないといけない責任感があって、そこは努力不足だと思う」と複雑な思いを口にした。レース中は「1レーンを走っていても後ろから追い越す選手が来て、のびのびと走れなかった。腕があたってしまってストレスがあった」と位置取りに苦戦。それでも「記録会や予選会で当たり前に起こることなので、慣れるためにも色々な記録会を踏んでいきたい」と前を向いた。
10000mの記録会に挑戦したのは昨年12月1日に行われた日体大記録会以来1年ぶり。「当時は30分40秒くらいだった。夏の練習に距離を踏むことで、ロードでもトラックでも10000mを走るのが楽になった」と自信をもって今大会に挑んだ。
西岳は今季を「10000mで努力が実った」と笑顔で振り返る。目標達成の要因として、夏のポイント練習を挙げ「去年と比較しても練習を通して良い結果に繋がったと思う。記録を更新することでやりがいを感じた」と成長の道を確かめた。
来季に向けては「チームとしてはハーフの好成績、個人では関東インカレに出場したい」と目標を掲げ、「3000m障害で上位入賞をしたい」と強く意気込んだ。トラック種目でも「チームにインパクトを残したい」と10000mで28分台を出すことを誓った。
成長が著しい期待の2年生ランナー西岳。来季の記録更新にも期待がかかる。
〇 自己ベスト大きく更新するも「全く嬉しくない」
西は序盤、集団中央に位置し、4000m辺りで先頭集団と合流。レース後半に惜しくも失速してしまった。その時の様子を「8000m手前まではペースが良くて28分台が見えていたが、後半の粘りがやはり課題となってしまった」と語る。最終的には自己記録を縮め、29分21秒54をマーク。それでも、「自己ベストを更新したが、全く嬉しくない。目標は28分台だったんで。最悪でも29分10秒は切りたかった」と笑顔を一切見せず、胸の内を明かした。

▲悪天候の中、力走する西
今年最後のレースを終え、西は収穫として8000mまでは28分台を狙えるペースで走れた点を挙げた。一方で、今季を振り返り「タイム的には成長できたが、目標の28分台を出すことができない悔しい1年だった」と語る。
期待の新星は2月の丸亀ハーフマラソンに向けて、「今後は練習量を増やして後半の粘りと距離への対応力を高めていきたい」と走力を磨く。今後の活躍に目が離せない。
〇厳しい秋となるも収穫あり「ここをきっかけに上がっていくことが重要」
凍雨が降りしきる中、今年最後の記録会を終えた。指揮官は「12月に入ったくらいから風邪が蔓延してしまったのもあるので、コンディション(の調軽)もなかなか難しかった選手もいるけれど、30名近くが出場できたのは非常に良かったと思う。それぞれの体調の中で今季の最終の試合なので、そこに向けてしっかり頑張ってくれたなと思う」と選手をねぎらった。厳しいレースとなり、新たに28分台に届く選手が現れなかった。レースを見ていていかに前半に余裕を持って狙ったペースで走るというところと、後半の粘り。そういったところがまだまだ足りないと感じた」と課題を口にした。そして「各組に後半の走りの課題があって、全体的にそういった体の機能性とか、まだまだ課題があるような感じ」と今後もフィジカル面の強化に力を入れる。
今秋を振り返り「(箱根駅伝)予選会を落としてしまって、(箱根駅伝シード権獲得を)最大の目標としてやっていたけれども、チームとして上に行けなかったというところで、若干秋のシーズンがモチベーション的にも難しくなったところはあった。11月末の日体大(記録会)とこの世田谷(記録会)には力を合わせようということでチームとしてもやってきたので、ちょっとプラスに持ってきた」と収穫があった。「変化の中でも予選会をしっかり通って、チームとしてここをきっかけにまた上がっていくことが重要なので、それは本当に今シーズンで感じたところ」と来季に向けての思いを語った。
今後の専大の強化のために、得意としているロードレースだけでなくトラックレースの走力を磨くことにも重点を置いている。「来年は箱根予選会を大きな日標として、それに対して冬のハーフマラソンでチームのタイム水準を上げていかないといけない。あとはトラックのタイムを上げていかないといけない。一番大きい目標は予選会を突破して、本選でのシード権(獲得)だけれど、その手前で全日本の予選会も狙って行きたいと思っている。また今年と同じではダメなので、全方位で記録を出していきたい」と全体的なタイムの底上げを図る。
長谷川監督は関東学生連合チームのコーチにも就任した。様々な大学から選出されている選手で構成されているチームの指導者となり「直接関わることは少ないが、先日、1泊2日で練習会をやってきて、(関東学生連合チームに選ばれた選手は)ここに出たいという思いがすごく強い選手たちと触れ合う中で、本当に自分はこの世界で、この種目で勝負をしたいと純粋に思っている人たちが多い(と感じた)。そこは逆に自分自身がパワーをもらっている」と刺激を受けている。「少しでも彼らのパフォーマンスが上がるようなことを伝えられるといいかなと思ってやっていきたい」と夢舞台を駆け抜ける学生たちを支える。
<結果>
男子10000m
〇3組
9着 橋本和真(経営2・専大松戸高) 30分35秒46
15着 佐藤真也(経済4・駒澤高) 30分57秒24 (自己新)
25着 森獅童(人間科学1・藤枝明誠高) 32分40秒61
〇4組
若林 千大(経済2・相洋高) 30分34秒49
山本 來宕(経営1・自由が丘高) 31分31秒10
〇5組
1着 安斎陸久(経営1・いわき秀英高) 29分30秒76 (自己新)
13着 戸津大輝(人間科学2・専大北上高) 30分10秒49
17着 日比野 陸(経営3・大垣日大高) 30分30秒25
20着 三上陸空(経営1・三浦学苑高) 30分37秒21
22着 柳澤 碧泉(経済1・八千代松陰高) 30分44秒13 (自己新)
26着 村澤大雅(経営1・青森山田高) 30分58秒01 (自己新)
27着 斉藤圭祐(ネット情報1・専大松戸高) 31分04秒92
28着 小松佑大(経営2・日体大柏高) 31分17秒97
28着 渕飛天(経営1・宮崎日大高) 31分35秒12
〇6組
8着 向田 泰誠(経営1・三浦学苑高) 29分47秒71
20着 松本 崇吹(経営1・鳥栖工業高) 30分15秒52
DNS 東悠太(経営2・洛南高)
〇7組
10着 西岳政宗 29分12秒37 (自己新)
13着 西広翔 29分21秒54 (自己新)
15着 丹柊太郎(人間科学3・松山商業高) 29分23秒73
17着 田口萩太(文2・東京高) 29分24秒65 (自己新) (自己新)
20着 平松龍青(経済3・中部大第一高) 29分32秒35
25着 具志堅一斗(経営3・コザ高) 29分38秒28
28着 佐藤恵伍(文2・自由が丘高) 29分53秒56
32着 高木崚平(経営2・洛南高) 30分02秒53
33着 佐藤陸(文3・東京高) 30分10秒49
35着 矢谷正斗(経済1・京都外大西高) 30分18秒19 (自己新)
36着 中西慶士郎(経営2・比叡山高) 30分20秒40
38着 江幡凛太朗(経営3・水城高) 32分03秒21
DNF 中島優太(経営3・駒澤大高)
男子5000m
〇11組
33着 米持佑樹 (文1・三浦学苑高) 15分8秒05
文=小畑祐人(文2)、田上咲笑(文2)、門前咲良(文3)
写真=小畑祐人(文2)

