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2025.12.21
陸上競技

【陸上競技部】卒業特集! 笑顔で駆け抜けた4年間 犬塚知宏④

 12月14日。川崎国際EKIDEN 2025で4年生がそろっての大学ラストレースを迎えた。選手・マネージャーの立場で数多くの舞台で戦い、チームの中心となっていたこの世代。笑顔で大学陸上生活に幕を閉じた専大戦士の声を最後にお届けする(取材は12月14日に行いました)。


▲雨足が強まる中、最長区間1区を駆けた。



犬塚知宏(文4・美濃加茂高)

──レースを振り返って。

「今まで経験したことのない寒さで、本当にただただ寒かったです(笑)。きついよりも寒さが勝つくらいで。1.6km地点の折り返し地点が(水たまりで)沼になっていて、そこで水を肩から下にザバっと浴びてしまって、そこから体が動かなくなってしまいました。もう本当に苦しかった(笑)」


──1区を任されたが。

「高校2年、3年の(岐阜)県駅伝の時は毎回1区を走らせてもらって、1区にはやっぱり自信があって。今回1区を任せてもらった時も、最初は“えっ?”という気持ちと嬉しい気持ちが半々で、すごく楽しみにしていて。今回はちょっとタイムもあれだったんですけど、それでもやっぱり最初のスタートラインで自分から始まるというのもあって、すごく楽しんで走れたかなと思っています」


──大学ラストレースを走る前の心境は。

「最後は楽しんで終わりたいなという気持ちがすごく強くて。結果は散々だったんですけど、みんなですごく楽しんで終われたので良かったと思っています」


──今大会を迎えるまでどのように過ごしてきたか。

「世田谷ハーフで引退して、そこから部活の方には参加しなかったんですけど、同期の手塚太一(経営4・那須拓陽高)や福田くん(=福田達也、経営4・市立橘高)や佐藤真也(経営4・駒澤大高)、新井くん(=新井友裕、文4・浦和実業学園高)と一緒に個人練習で走ってきていて。モチベーションはすごくあったんですけど、こういう結果になってしまいました」


──レースプランは。

「最初から最後までとりあえず先頭の方についていこうかなと思ってました。多摩川はすごく風が強いことはわかっていたので後ろについていたんですけど、思った以上に雨がひどくてちょっと…(笑)。作戦としては良かったんですけど、それを実行する実力がちょっと足りなかったです」


──事前に設定していた個人の目標は?

「30分半を目標にしてたんですけど、第2の目標が先頭から30秒(差)以内に渡すというので。今回、先頭から45秒(差)ついてしまって、ちょっと不甲斐ない結果です」


──表彰式後の写真撮影の際に他のメンバーから「何かポーズを考えて」と声をかけられていたが。

「チームの中でもいじられキャラで4年間通ってきていて、先輩、後輩、同期からもずっといじられ続けていて(笑)。その個性が自分というのもあるんですけど、可愛がってもらってました(笑)」


▲寒さに苦しめられたが笑顔でレースを締めくくった


──4年間を振り返って。

「大学4年間を振り返って、やっぱり(振り返って思うことのランキングで)第1位に出てくるのが“楽しかったな”だと思っています。同期にも恵まれて、先輩、後輩からもすごく優しくしてもらったので。何不自由なく陸上競技をできたのは専修大学陸上部のこの環境の中でしか得られないものだったかなと思っています。4年生で最後にちょっとスランプにはまってしまって、なかなかタイムが出なくて苦しい中だったんですけど、それでもやっぱり同期や後輩に励ましてもらえて、すごく楽しい4年間でした」


──競技を始めたきっかけは。

「当時すごく尊敬していた人がいて。同い年だったんですけど、小学校の時の50m走でいつも負けてしまっていて。絶対勝ちたいなと思っていた人から『一緒に陸上クラブに入らない?』と誘われて、ぜひお願いしますと言ったのがきっかけでした」


──専大に入学を決めたきっかけは。

「高校2年生の時の県駅伝の時に柴内さん(=柴内康寛コーチ兼スカウト)が僕じゃなくて他の人を見に来ていたんですけど、その時にラスト1周だけ全力でかっ飛ばして走ったら『君、面白いね』と言われて。それで誘われたのがきっかけですね。“ラストスパートだけの男”という風に高校の時から言われていて、それがどうも柴内さんに輝いて見えたらしいです」


──4年間を通して良かったことは?

「周りの環境がすごく良くて。先輩、後輩、同期にも恵まれたと言ったんですけど、監督など首脳陣にもすごく仲良くしてもらったかなと思っていて。おしゃべりな方なので、ウザがられることも結構あるんですけど(笑)。それでも監督や柴内さんや岡田(元)コーチ(=岡田拓也さん)などにすごく優しくしてもらえて、可愛がってもらっていたので、やっぱりそこが一番良かったところなんじゃないかなと思っています」


──4年間で一番印象に残っているレースは。

「やっぱり一番は箱根駅伝かなとは思っています。夢の舞台であって、(箱根駅伝に出走する目標があり)この大学を選んだ理由でもあったので、すごく記憶に残っているのは箱根駅伝かなと思っています」


──今後、期待の後輩は。

「仲良くしていた佐藤恵伍(文2・自由が丘高)を挙げさせてもらおうかなと思います。真面目なやつで、コツコツ練習しているので、今後はどんどん伸びていくんじゃないかなと思っています」


──犬塚から見て、4年生はどんな学年か。

「1、2、3年生の時はそんなに皆で一緒にやろう、まとまってやろうということはなくて、すごく自我が強い人たちの集まりで(笑)。『不仲』だとか『喧嘩してる』と言われていたことは結構あったんですけど、4年目にしてまとまってきたなみたいな。喧嘩しているようで、なんだかんだ言って仲が良い学年だったと(笑)」


──ともに切磋琢磨し合った陸上競技部の仲間に対するメッセージは。

「“お前ら茶番にはなるなよ”と伝えといてください!」


──ファンや専大生に対してのメッセージは。

「4年間、応援してくれて本当にありがとうございました。これからも陸上を続けるつもりなので、また復活するので、その時はぜひ応援よろしくお願いします!」


──どこで復活する予定か。

「2年後か3年後には復活します!不死鳥のようにキューンって蘇ってくるのでお願いします(笑)」





取材=田上咲笑(文2)

写真=竹田一爽(文4)、大内奈々(経営3)