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2025.11.23
東洋伝拳法

【東洋伝拳法部】堀がフライ級でチャンピオン! 団体は3位入賞

〈第93回全日本学生キックボクシング選手権大会 & UKFチャンピオントーナメント決勝戦=11月15日 後楽園ホール〉


 全日本学生キックボクシング選手権大会 とUKFチャンピオントーナメント決勝戦に専大から3名が出場した。第1試合、バンダム級ワンマッチに出場した村上大和(ネット情報2・日本文理高)は得意のパンチで相手を抑え、判定勝ちを収める。第10試合のウェルター級ワンマッチに出場した岩田凱(かい)(ネット情報4・東農大二高)は、デビュー戦でかつ最後の試合だったが、惜しくも判定負けを喫した。UFKチャンピオントーナメントのフライ級決勝戦に出場した堀辰至(たつし)(経営4・弘学館高)は終始主導権を握り判定勝ちを収めた。最終的に、専大は団体戦(各大学、3選手の合計ポイントで順位を決定)で18ポイントを獲得し、3位入賞を果たした。

▲堀はフライ級でチャンピオンに輝いた


 

 大会開始前、全選手を代表して堀が選手宣誓を務めた。


▲開会式で選手宣誓に挑む堀、ホール全体に力強く宣誓をした

▲選手宣誓前には専大OBで会長を務める内藤光博(現法学部教授)教授が挨拶した



 開会式後に行われた第1試合に登場した村上。バンタム級ワンマッチU-2ルールで試合に挑んだ。「自分はパンチで(相手を)倒したいという気持ちがあった。序盤、少し力んでいたが、途中から蹴りを入れたら相手が嫌がっていることがわかった。蹴ってからのワンツーだったりを意識して」勝利を目指した。一進一退の攻防が続く中、「(練習で)走り込みをやってきた。終盤お互い消耗する中で活きたと思う」と粘り強く戦い、見事に判定勝ちを収めた。「今まで練習でやってきたことが試合で出せたので、それが勝利につながったと思う」と勝因を明かす。今大会に向けては「6月に1回試合に出場していて、そこから11月の後楽園で(試合が)あるということは分かっていた。その試合(6月の大会)で出た反省を改善して今日に向けてやってきた」と振り返る。会心の勝利だったが「最後、体力切れになって、途中気持ち的にも切れそうになった部分がある。そういうところを意識的に上げて行く必要がある」と反省を欠かさない。今年度の大会を通して「今年度自分は2試合戦ったが、初めての試合からも継続して練習ができていた。1年かけてこのためにやってこれて良かった」と喜びを噛みしめた。来年度に向けては「今日も反省が出たので、その反省をまた練習で共有して、次につなげていきたい」と意気込んだ。






▲村上の勝利を全員で祝福


 第10試合、ウェルター級ワンマッチU-2ルールに、この日がデビュー戦でラストマッチの岩田が出場した。「4年生で最後なので絶対勝ちたい」と意気込んで試合に挑んだ。序盤から一進一退の攻防が続くも、「ストレートを主に頑張って打とうと思っていたが、ちょっと雑になってしまった」と相手に押し込まれる。終盤まで粘り強く戦うも、勝敗は判定決着に。判定の結果、20-20、18-20、19-20と惜しくも敗北を喫した。「ちょっとというか、だいぶ届かなかった」と点差以上に差があったと本人は涙ながらに話す。「デビュー戦で最後だったが、勝てずに終わってしまって残念。ごめんなさい」とチームメイトも迎える控え室で涙を流した。4年間を振り返り「まぁでも…楽しかった」と4年間分の想いを涙ながらに吐き出した。デビュー戦でラストマッチ。本人は「練習不足だった」と語る。控室は静まり、後輩たちはその姿を見つめた。



▲デビュー戦でラストマッチとなった岩田


 9月と10月に行われた予選を勝ち抜いた12名の選手が決勝戦を争い、各階級のチャンピオンを決めるUFKチャンピオントーナメント決勝戦。今大会を締めくくる最終試合に主将の堀がフライ級U-1ルールで出場した。「1年生の時に決勝で負けて、2年生の時は優勝できた。そこから1年空いてからの試合。4年生で最後で、(相手を倒した上で)試合の内容を問われる試合だったので、今まで以上に練習したし、常に試合のことを考えて日常生活を送っていた」と、この試合に懸けていた。「(相手を)引かせて引かせてという(試合の)運び方をしようと思っていたが、結構相手がタフだったので、引いた素振りを見せてこなくて焦りはした。そこで相手との打ち合いに持ち込まれるというよりは、自分の戦いを最後まで貫こうと思って、(最後)ポイントを取れた」と試合を優位に進めた。勝負を決めた要因については「左ミドルだったり、右ミドルのキックをメインに当てる回数も多かったので、そこが勝因かなと思う」と分析した。判定勝ちでの勝利になったが「倒しきるという目標があった中で、判定勝ちにもつれてしまったのは正直悔しい」と悔しさを口にするものの、「それでもやはり勝つことが全てだと思う」と素直に勝利を喜んだ。今大会で引退となる中、「勝ちも負けもどちらも経験したけれど、OBの先輩方からの励ましの言葉というのは、常に日々言っていただいていた。そこでその気持ちに応えるという面でも、自分が勝って結果を出さないといけないなという思いで4年間過ごしてきた」と感謝の言葉を口にする。主将として後輩に向けては「今回は団体優勝を逃してしまって3位という結果になった。来年は団体優勝を取りに行くように伝えているし、あとはもう悔いなく楽しみながらも結果にこだわって頑張ってほしい」とエールを送った。



▲判定勝ちでチャンピオンに輝いた堀



▲団体としては18ポイント(村上・堀が8ポイント、岩田が2ポイント)を獲得し、3位に。代表して堀がリングに上がる

▲閉会式後、東洋伝拳法部、OB含み最後の集合写真





文=佐藤佑樹(経済2)

写真=君嶋悠樹(経済2)、佐藤