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2025.11.19
サッカー

【サッカー部】目標の優勝には届かず4位フィニッシュ 國學大との2部参入プレーオフへ

 3部リーグ戦優勝、2部自動昇格を目標に掲げたサッカー部。全22試合を終え、10勝7分5敗(勝点37)の4位と目標には届かず、4年連続で参入戦に臨むこととなった。2部参入プレーオフ決定戦は11月22日に行われ、2部9位の國學院大學と対戦する。

▲"4度目"の正直で悲願の昇格をつかめるか


 専大は神奈川県リーグを制して臨んだ2022年の関東大学サッカー大会を含め、3年連続参入戦で苦杯をなめてきた。今季は3部リーグ戦優勝、2部自動昇格を目標に設定し、3部リーグ3年目のシーズンに臨んだ。

 昨季、出場機会が限られた橋本燦(ネット情報2・帝京長岡高)や那須奏輔(経済2・東海学園高)、ルーキーの坂本柊(経済1・尚志高)らが主力として抜擢され、開幕6試合を終えて3勝2分1敗とまずまずのスタートを切った。しかし、第7節から第9節にかけて3戦連続のドローに終わり、思うように勝点を伸ばせず。特に第8節の城西大戦では、後半アディショナルタイムに先制しながらも、すぐさま追い付かれてしまった。

▲城西大戦後、ピッチに倒れ込む選手たち

 前半戦は黒星こそ少なかったものの、勝ち切ることができず、4勝6分1敗の5位で折り返した。その後はアミノバイタルカップを挟み、3か月の中断期間ではハードな練習を重ねて走力を強化。さらに、FWの伊澤壮平(人間科学4・浦和南高)をセンターバックにコンバートするなどの大胆なテコ入れを行った。

 再開初戦の明学大戦は痛恨の逆転負けを喫するも、続く立教大戦に競り勝つと、3連勝を達成。その間、10得点と攻撃陣が躍動し、順位も3位へと浮上する。しかし、第16節からの4試合で3敗と足踏み。先制後に逆転を許す試合も多く、GKの上林真斗(法3・昌平高)は「1年間を通して“らしい”戦いが多かった。(追加点を)決め切れず、最後のちょっとした隙でやられてしまった」と悔やむ。ラスト3戦は底力を発揮して2勝1分と盛り返したが、最終節で3位から4位へ転落し、シーズンを終えた。

▲第18節、19節は下位相手に連敗を喫した

 それでも、1年間を通して攻撃的なサッカーを貫いてきた。総得点はリーグ2位の「40」。1試合平均の得点数は約1.82と高い水準を示した。チームのトップスコアラーは8得点の道白優斗(文2・流通経済大柏高)だが、仲本隼翔(経済4・松商学園高)や戸田大翔(商4・志木高)、那須も5得点をマークし、特定の得点源に頼らずに相手ゴールをこじ開けてきた。主将の河野修和(文4・甲府昭和高)は「(攻撃的なサッカーが)チームカラーとして定着してきた。自分たちのストロングポイントとして持っておくべきだと思う」と評価。昇格には必ず得点が求められる参入戦は、積み上げてきたスタイルを披露する絶好の舞台だ。

▲ルーキーイヤーの昨季を超える8得点を挙げた道白

 そして、参入プレーオフで対戦する國學大は、昨季3部リーグで唯一シーズンダブルを喫した因縁の相手。第3節ではホームで1-2、第13節は2本のPKを与え、0-2の完敗を喫した。國學大は今季2部で6勝3分13敗の9位に沈み、リーグワーストの18得点にとどまった。

 直近の試合では3-4-2-1のフォーメーションをベースに戦っており、両サイドの攻防は昇格を目指す上で、鍵を握りそうだ。専大は両ウイングに入ると予想される佐藤漣(法2・成立学園高)や道白を中心に上手く相手ウイングバックの背後を突き、得点に結び付けたい。攻撃の切り札を担う那須や寺島サフィールマイサラ(経済4・専大松戸高)らも調子が上向いている。得点がほしい“ここぞ”の場面での活躍に期待がかかる。

▲途中出場から3得点3アシストを記録している那須

 入学当初から2部昇格の道を参入戦でつかみ損ねてきた4年生にとっては、國學大戦が正真正銘のラストマッチ。主将の河野は「入学してからプレーオフで負け続けているので悔しい思いがある」と歯がゆい表情を見せ、闘志を燃やす。昨季参入戦で得点を挙げた伊澤をはじめ、松本皐誠(商4・東海学園高)や仲本らも昇格に懸ける思いは強い。今季こそ悲願の2部昇格をつかみ、有終の美を飾れるか。

 5年ぶりの2部を目指し、”4度目”の正直を誓う専大イレブン。今季磨き上げてきた攻撃的なサッカーで國學大を破る準備は整った。運命の2部参入プレーオフ決定戦は11月22日11時、埼玉スタジアム2002第2グラウンドでキックオフされる。


試合・チケット情報 関東大学サッカー連盟ホームページ

https://www.jufa-kanto.jp/news.php?kn=4327


文・写真=竹田一爽(文4)