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2025.11.07
ラグビー

【ラグビー部】鉄壁の守備で完封勝ち 入替戦まであと1勝

〈関東大学リーグ戦2部=10月26日 専修大G 専大22-0山学大〉


 開幕から4連勝と好調な専大は、同じく4連勝の山梨学院大学と注目の同率首位対決に臨んだ。前半にLO高橋尚大(文3・東海大付属相模高)のトライで先制すると、その後も3つのトライを重ねて22-0とリードして折り返す。後半は一転して自陣に攻め込まれる時間が続いたが、留学生を擁する山学大の強力なオフェンスに対し、決して当たり負けしなかった。鉄壁のチームディフェンスで相手を完封し、22-0でノーサイド。

▲留学生選手にナイスタックルを見せる専大


 序盤から積極的な攻めを見せた専大が主導権を握る。前半6分、相手の反則で敵陣5メートルまで前進すると、ラインアウトからモールで押し込み、最後は高橋が先制トライを決めた。続く13分、再び相手の反則で敵陣深くへ攻め込むと、モールからサイドに持ち出したボールをHO吉田温広(経営4・國學院大學栃木高)が受け、インゴールへ飛び込んだ。さらに33分、敵陣5メートルでのスクラムから、中央から右へ大きく展開。このパスが相手ディフェンスを破り、WTB佐藤瑛斗(経済2・日川高)が追撃のトライ。SO永井大成(経営3・東福岡高)のコンバージョンキックも決まり17-0とリードを広げる。勢いに乗る専大はディフェンスでも相手を寄せ付けず、前半終了間際の42分にもトライを追加し、22-0で前半を終えた。

▲トライを決める吉田


 後半に入ると、山学大が修正を見せ、試合は一転してディフェンスの時間帯が続く。敵陣22メートルライン内まで攻め込まれる苦しい場面が幾度となくあったが、ここで専大の真骨頂であるチームディフェンスが光った。強力な留学生に対しても複数人のタックルで確実に前進を止め、強みを消した。随所に相手のテンポを乱す鋭いタックルを見せ、粘り強く我慢のディフェンスを継続。オフェンスではミスから追加点を奪えない場面が続いたが、その嫌な流れを引きずることなくディフェンスでは高い集中力と強度を維持し続けた。最後まで相手に得点機を与えず、圧巻の守備で後半も無失点に抑え、ノーサイド。22-0の完封勝利となった。

▲ナイスディフェンスでペナルティを誘った専大


 試合を終えて石倉監督は「ディフェンスでは今シーズン一番良かった。山梨学院大を無失点で抑えたのは非常に自信になるし、試合としてもすごくいい試合だった。練習通りきちんと内側から1個ずつ抑えて、特に相手には留学生選手がいるので、そこをしっかり止めていくことができたのは大きな収穫」と選手たちを褒め称えた。次戦の拓殖大戦に向けては「次も留学生がいるチームなので今日のようなディフェンスを続けていきたい。春に勝ったことは忘れて、今日と同じように無失点で抑えられるような試合をしたい」と気を引き締めた。

▲試合前の円陣


 リーグ戦も残すところあと2戦。2部リーグ全勝優勝で入替戦に弾みをつけられるか。自分たちの持ち味を完璧な内容で体現した選手たちに、大きな期待がかかる。


文=君嶋悠樹(経済2) 写真=佐俣莉子(法1)