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2025.11.05
バスケ

【男子バスケ部】猛追及ばず入替戦初戦を落とす 1部残留へ「後がない」状況に

<第101回関東大学バスケットボールリーグ戦1部2部入替戦第1戦=11月4日 太田区総合体育館 専大72ー84山学大>

▲清水は5本の3ポイントを沈め、チーム最多の20得点を挙げた


 秋季リーグを4勝18敗で終えた専大は、1部残留を懸け2戦先勝方式の1・2部入替戦で山梨学院大と対戦した。絶対に落とせない第1戦だったが、序盤からターンオーバーを連発。そこから失点を重ねて主導権を握られると、30-44と14点ビハインドを背負って前半を終えた。逆転を目指す後半、清水愛葉(文4・北陸学院高)の3ポイントなどで猛追し、最大18点あった点差を一時3点差まで縮める粘りを見せる。しかし、勝負どころで相手の得点を止められず、逆転は叶わなかった。最終スコア72-84で重要な初戦を落とし、1部残留へ後がない崖っぷちの状況に追い込まれた。


 第1Q、専大は松野遥弥(経営4・桜丘高)がセカンドチャンスをねじ込み得点を決める。さらに土屋来嵐(経済3・桜丘高)からゴール下のアピアパトリック眞(商2・福岡第一高)へ繋ぐホットラインで得点を重ね、順調な立ち上がりを見せた。しかし途中からターンオーバーが目立ち始め、そこから速攻を許す場面が増加。一気に9連続失点を喫しタイムアウトを要求する。その直後、松野が貴重なシュートを沈めて流れを切ったが、12-21とビハインドを背負い第2Qへ進んだ。

▲ダンクを組めるアピア


 第2Qに入ると、清水愛葉(文4・北陸学院高)が3ポイントを2本連続で沈め、反撃の狼煙を上げる。松野も鮮やかなパスフェイクからのレイアップを決めるなど、オフェンスが機能し始めた。だが、リードして勢いに乗る山学大のオフェンスはそれを上回り、専大はディフェンスで相手を止められない。点差は徐々に広がり、30-44で前半を終えた。

▲フェイクからレイアップを決める松野


 勝負の後半、第3Q開始早々清水の3ポイントや土屋のフリースローで追い上げを開始する。しかし、山学大の鋭い速攻を連続で浴び、点差は最大18点まで開いてしまう。苦しい展開の中、機材トラブルで試合が約30分間中断するアクシデントが発生するも、選手たちは集中力を切らさなかった。再開後、土屋の絶妙なパスから笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)やアピアが得点。再び点差を詰め、48-62の14点差で勝負は最終Qに託された。

▲積極的なアタックを見せる古山


 最終第4Q、専大が猛然と牙をむく。開始直後、スティールから立て続けに3連続で得点。加藤律輝(経済3・羽黒高)がレイアップを冷静に沈めると、会場からは専大へのディフェンスコールが響き渡り、一気に逆転ムードに包まれた。この流れに乗り古山幸聖(文1・桐光学園高)がドライブで積極的にアタックし得点を重ねると、最後は清水の連続得点で、試合時間残り2分半、ついに3点差まで迫った。 しかし相手のタイムアウト後、ここで勝負を決めきれなかった。痛恨の速攻を許して再び7点差に広げられると、専大もタイムアウトで立て直しを図るが、逆転の力は残っていなかった。最終スコア72-84で試合終了。1部残留に向け、痛恨の第1戦を落とした。

▲得点に喜ぶベンチ


 佐々木優一監督は試合を振り返り「オフェンスが固くなって思うような展開ができない中で、それをディフェンスに影響させてしまいビハインドから入ってしまった。なかなかオフェンスが乗れない状況をディフェンスで立て直せなかったのが残念だった」と肩を落とした。明日に向けては「最大18点まで開いたところを最後3点差まで詰めたのは、明日につなげないといけない。なんとなくまた明日頑張ろうというわけにはいかないので、自分たちの良かったところと良くなかったところを明確にして、明日につなげていきたい」と意気込んだ。

▲円陣を組む選手と監督


文=君嶋悠樹(経済2)写真=佐藤佑樹(経済2)、君嶋