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〈第75回関東大学女子バスケットボールリーグ戦1部・2部A入替戦=11月1日 新座市民総合体育館 専大57ー74立教大〉

▲試合終了後の選手たち
過去3年1部の座を守り抜いてきた。しかし、4年連続で迎えた正念場、専大は立教大に敗れ、2部Aリーグへの降格が決まった。第3Qを終え45-47と一進一退の接戦を繰り広げた。運命の第4Q、専大は立ち上がりにまさかの9連続失点を喫し、一気に2桁リードを奪われる。タイムアウトで立て直しを図り、必死に食らいつく専大。だが、それまで不調だった相手の3ポイントが勝負どころで立て続けに決まり、流れを引き戻せない。最終スコア57-74で無情のブザーが鳴ると、コートに立っていた選手たちは顔を上げることができなかった。

▲試合前ハドルを組む選手たち
第1Q、専大は好調な立ち上がりを見せる。瀬川怜奈(経営4・開志国際高)がポストプレーから最初の得点を決めると、チームは勢いに乗った。伊藤虹歩(文4・安城学園高)が3ポイントを沈め、さらに林望愛(文4・桐生高)も2本連続で3ポイントを成功させ、序盤の流れを掴む。その後もフリースローで着実に得点を伸ばし、18-15とリードして第2Qへ進んだ。

▲瀬川はこの試合最多の26得点を挙げた
第2Qに入ると、両チームともに3ポイントがなかなか決まらない我慢の展開となる。ペイントエリア内での攻防が増える中、オフェンスリバウンドで主導権を握った立教大に徐々に点差を詰められ、ついに逆転を許す。専大も瀬川や林がゴール下で奮闘し食らいつくが、31-32とビハインドを背負って前半を終えた。

▲ドライブからシュートを沈める林
迎えた第3Q、専大はこの日好調の瀬川がチームを鼓舞する。2本の3ポイントを沈めると、相手に8連続失点を喫した苦しい場面では、タイムアウト直後に自らオフェンスリバウンドを奪いフリースローを獲得。これを冷静に決め、立教大に傾きかけた流れを断ち切った。瀬川はこのクォーターだけで12得点を挙げる活躍で最終学年としての意地を見せた。45-47で勝負の行方は最終Qに託された。

▲得点に喜ぶベンチ
運命の第4Q、専大は悪夢の立ち上がりとなる。攻守が噛み合わず、開始から9連続失点。この日初めて2桁のリードを奪われ、一気に苦しい展開となった。タイムアウト後、山方凛(経営3・小林高)のアシストから林がシュートを決めきり、悪い流れを断ち切ると、その後も必死に差を縮めようと食らいつく。 だが、残り2分半、10点ビハインドで使った最後のタイムアウト直後、それまで不調だった立教大に2本連続で3ポイントを沈められ、これが決定打となった。最後まで諦めずに戦ったが、57-74で試合終了。1部残留は叶わず、無念の降格が決定した。
この日26得点と最後まで奮闘した瀬川は試合を終えて「今までずっと1部という伝統をつないできてくれた先輩たちがいるからこそ、今日は絶対に負けられない試合だった。とても悔しい」と声を振り絞った。インカレに向けては「残りあと1ヶ月で自分たちがやれることを下級生に伝えて、繋げて、リーグ戦のこの悔しさを晴らせるような4年間で一番いい姿を後輩たちに見せたい」と決意を語った。
2部降格という事実は変わらない。だが、涙を力に変え4年間の集大成を見せるインカレがまだ残っている。悔しさを晴らす4年生の「最後の1ヶ月」が始まった。
文・写真=君嶋悠樹(経済2)

