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<第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=11月2日 青山学院大学相模原キャンパス 専大77-72中大>

▲試合終了後の選手たち
22戦に及ぶリーグ戦もついに最終戦を迎えた。専大は中大に77-72で勝利し、最終12位で幕を閉じた。最終戦は入替戦に弾みをつける1勝となった。第1Qは10-16と相手にリードを許す展開となるが、第2Q、アピアパトリック眞(商1・福岡第一高)のシュートで同点に追いつき39-34で逆転し前半を終える。第4Qは服部晄汰(経営1・桐光学園高)が試合終盤で2本の3ポイントを決め、チームを勢いづけた。同点に追いつかれそうになるも最後まで逃げ切り、勝利を掴んだ。
専大は第1Qから強気なオフェンスを見せる。清水愛葉(文4・北陸学院高)の3ポイントを皮切りに、高橋裕心(経済4・能代科学技術高)がスティールし単独でシュートを決め、直後に2ポイントを沈める活躍を見せ、連続得点でチームを勢いづける。それに対抗するように中大が3ポイントを量産し、10-16とリードされる展開で第1Qを終えた。

▲清水の3ポイントで専大の攻撃が始まった
試合の流れが変わったのは第2Qだった。途中出場の後藤宙(商1・美濃加茂高)と古山幸聖(文1・桐光学園高)が多彩な攻撃で相手に畳みかけていく。笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)の3ポイントで同点に追いつき、加藤律輝(経営3・羽黒高)とアピアのセットプレーで逆転する。終盤で途中出場した林龍亮(文2・北陸学院高)はフリースローを2本沈め、終了間際にゴール下からのシュートで得点する。シュートを決めた瞬間、ベンチからの祝福が飛び交った。39-34で前半を終え、専大が流れを掴む。

▲途中出場でチームに流れを持たせた林

▲フリースローを放つアピア
第3Qに入っても専大の勢いは衰えることはなかった。後半序盤はスターティングメンバーで挑んだ。開始早々、土屋来嵐(経済3・桜丘高)が素早い攻撃で得点すると、松野遥弥(経営4・桜丘高)が3ポイントを2本沈め、徐々に点差を離していく。相手の3ポイントが炸裂するも専大の攻撃は続く。専大のハードなディフェンスで圧をかけ、清水が3つ目の3ポイントを決め、チームの勢いをさらに増す。終盤で相手がフリースローや3ポイントで追い上げていくも、最後は古山が2ポイントで締めた。

▲チームの司令塔として活躍した土屋

▲2本の3ポイントを決め、今試合も好調の松野

▲10得点の活躍を見せた古山
第4Qはルーキー達が躍動した。序盤から古山、後藤宙、黒島祥太(経済1・北陸学院高)が立て続けにシュートを決めた。さらに、途中出場の1年生・服部が3ポイントを連続で決め、中大に畳みかけていく。残り48秒で高橋がシュートを放ち、75-70と相手に5点差をつけた。残り14.8秒、75-72と逆転される危機もある場面で専大ボールとなり、最後は相手の連続ファウルから高橋がフリースローを2本とも決め、77-72で試合終了。22戦に及んだ激闘に幕を閉じた。

▲ルーキーながら2本の3ポイントを決め、チームに貢献した服部

▲「自分達らしくやろうと意識した」と話す高橋。自身のプレーで下級生たちを鼓舞した。
佐々木監督は「(今試合は)勝ち負けよりも内容にフォーカスした。入りのところからチームの雰囲気を全員が意識し、どんな劣勢の状態でもチームのムードだけは譲らないようにという話をしていた。段々とプレータイム試合をした中でも自分たちのプレーができてきて、白星で終わることができたのは本当に良かった」と入替戦を見据え、”チームの雰囲気”を最優先したことを明かした。

▲笑顔溢れる選手たち
今試合は「ベンチも応援席も出ている選手たちもプラスの掛け声があった」と佐々木監督が話すように、シュートを決めるたび歓声が上がった。
古山は「自分たちの気持ちやマインドを直したら良い試合ができたのでそれは良かった」と勝ち負けではなく、精神面をより重視して試合に臨んだことを話した。続けて、「上級生が『思いっきり攻めてこい』と1年生だけど関係ないからみたいな感じで言ってくれたので、その言葉に助けられて攻めていけた」と上級生たちの存在が原動力になったと話した。


▲応援席・ベンチともに盛り上がりを見せた
高橋は「”ポジティブ”と”我慢すること”、”熱量を持ってやること”、”プライドを持ってやる”という4つのスローガンをみんな意識できていた」と試合を振り返った。
また、4年生の高橋は今年が最後のリーグ戦となった。「自分たちがどうやったら勝てるか、どうやったら自分たちらしさがでるかを試合を重ねるごとに実感し、それが自信になった。22戦を終えてみんな自信満々になれたと思うので、このまま入替戦で勝って、後輩たちが1部に残れるように4年生として意識してやっている」と後輩たちへの思いを明かした。
11月4日から入替戦が始まる。
高橋は「3試合あるが2試合で終わらせるつもりで必ず2連勝してインカレに繋げていけるように頑張っていきたい」と意気込み、古山は「初めてのリーグ戦で初めての入替戦ということで緊張とかすると思うが、4年生や監督を信じてやっていこうと思う」と初めて迎える入替戦に向けて、決意を新たにした。
専大らしさを発揮し、1部残留に向けてチーム一丸で戦っていく。
文=平野百々花(人間科学2)
写真=髙野葵葉(文4)

						
						
						
					