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〈第29回ウィンタートロフィー 兼 第80回国民スポーツ大会冬季大会スケート競技会県選考会=11月1日~2日、KOSÉ新横浜スケートセンター〉
梶本将太(法4・駒場学園高)が満面の笑みを見せた。

▲演技後、思わずガッツポーズ
男子選手権に出場し、フリースケーティングで高スコアの99.82をマーク。1月の国民スポーツ大会冬季大会スケート選手権(以下:国体)の出場権が得られる2位に入賞した。
10月の東日本学生フィギュアスケート選手権大会の取材では「どうしても、どうしても勝って神奈川県代表として国体に出たい」と意気込んでいた。「この試合に1か月以上前から緊張モードで、本当にこの試合にかけてきた」とこの1戦に込めた思いを話す。

▲練習前には大久保政宗選手(法政大)と話し、気持ちが和んだという
「絶対に2位までに入ることが目標(だった)。でも、誰かに勝つとかではなくて、どちらかといえば自分に勝つ。自分ができることをやれば、順位も点数もついてくるから、自分ができることをやろうと思うようにしていた」との試合前の心境を明かす。
観客からの「頑張れ」の声を背にプログラム『Exogenesis:symphony Pt.3』がスタート。真剣な面持ちで滑り出し、トリプルトウループとダブルトウループのコンビネーションジャンプを決めた。その後も自身の持ち味である柔軟性のある技と正確なジャンプを披露。技が決まるごとに客席からは歓声と拍手が送られる。緊張がほぐれたのか、次第に表情が柔らかくなっていった。

▲演技中にも笑顔が垣間見えた
ほぼノーミスで演技が終了した。ホッとした表情を見せたと同時に「将太スマイル」が飛び出す。客席ではスタンディングオベーションが巻き起こり、梶本も丁寧に応じた。「嬉しかった。こういう光景を選手としてみるのは残り少ないので皆さんが立ってくれる姿にジーンときた」と嬉しさをかみ締めた。

▲ホッとした表情を見せる

▲観客のスタンディングオベーションに応えた

▲指導者とも喜びを分かち合う
「コーチの心を動かせるような演技ができて良かった」
「一個一個試合を重ねるごとに最後なんだなっていう。それこそ国体(への出場資格)は本当にこれしかないと思うと余計に緊張してしまうが、それがいい経験・練習に必要だった」と寂しさとともに練習期間を振り返る。
少しずつ選手生活の卒業が近づいている。「引退まであと3か月くらい、集中を切らさずに選手としてやり切れるように頑張りたい」と心持ちを話す。スコア面に関しては「100点を出してから引退したい」とした。
国体では「雰囲気も楽しみながら、『スマイル』でやっていきたい」と笑顔で語る梶本。次の舞台でも笑顔の花を咲かせる。
文・写真=大竹瑞希(文3)

						
						
						
					