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〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月26日 専修大学生田キャンパス 専大62-80日大〉
リーグ戦も残すところあと3戦となり、専大は日大と対戦した。序盤から相手の果敢なオフェンスにディフェンスが乱れ、リードを許す展開となる。32-34と2点差で前半を終えた専大は第3Qでアピアパトリック眞(商2・福岡第一高)のシュートで同点に追いつく。しかし、その後は相手のスピード感のある展開に押され、守備の乱れから立て続けにファウルを取られ、相手にフリースローを決められる。松野遥弥(経営4・桜丘高)のゴール下でのシュートや笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)の3ポイントで点差を詰めていくも最後まで相手の猛攻を止めきれず、62-80で試合終了。前節の快勝に続くホームでの連勝とはいかなかった。

▲チーム最多18得点で牽引した松野
第1Q序盤は、相手の果敢なオフェンスと自陣のファウルからフリースローを許し、最大で10点差をつけられる。しかし、専大はタイムアウト明け、松野のシュートを皮切りに土屋来嵐(経済3・桜丘高)が得点し、清水愛葉(文4・北陸学院高)はフリースローを2本沈めた。終盤にかけてムワンバパトリック(商1・八女学院高)と古山幸聖(文1・桐光学園高)がオフェンスで攻め14-19と点差を縮めていく。

▲フリースローを放つ清水

▲攻守で支えた古山
第2Qは、序盤から清水と高橋裕心(経済4・能代科学技術高)が次々にシュートを決め、点差を詰めていく。清水に代わりアピアがコートインし、直後にゴール下のシュートを沈めた。相手の連続得点や3ポイントなどの猛攻も続くが、それに対抗するように高橋が3ポイントで4点差、松野が2ポイントで得点する。32-34と2点差まで縮め、前半を終えた。

▲果敢なオフェンスでチームを勢いづけた高橋
第3Q開始早々、アピアが得点し34-34と同点に追いついた。その後も清水のロングパスから松野がシュートを放ち、さらにフリースローを2本決める。また、笠木の3ポイントなどもあり、専大が5点リードする展開に。しかし、相手の素早いオフェンスにディフェンスが乱れ、立て続けにファウルを取られ、今度は相手に点差をつけられてしまう。残り5秒で相手のシュートが決まると、土屋がブザービートで応え、49-55で第3Qを終えた。

▲強固な守備を見せたアピア

▲ブザービートで会場を沸かせた土屋
追い上げたい専大は最終第4Q、笠木が3ポイントで得点し、点差を縮めていく。しかし、相手にゴール下で攻められ、得点を量産されてしまう。その後も悪い流れを断ち切れず、相手の連続得点で14点差をつけられる。終盤はオフェンスが決めきれない時間が続く。専大は2回のタイムアウトを使い、切り替えようとするも相手の猛攻は止まらない。最後は自陣のファウルから相手にフリースローを3本決められ、62-80と18点差をつけられ敗北を喫した。

▲今試合でも笠木の3ポイントが炸裂した
試合を振り返り、土屋は「序盤からキャッチが合わないのとミスが続いてしまってチームの雰囲気を作れたら良かった。もっと点を取って自分が引っ張らないといけないと思う」とチーム・個人両面での反省点を口にした。また、高校からともにプレーをする2人はコート上で何度も巧みな連携を見せた。「(松野は)ラストシーズンになるので支える面では支えて、あっちが落ち込んでたら引っ張って、二人でチームを支えていけたらと思う」と松野との深い絆を見せ、次世代エースとして気持ちを新たにした。
松野は「出だしが良くなかった。それでも途中でカムバックして点数を縮めて流れを持っていけるように戦った。日本大学に対するディフェンスやオフェンスの細かいことの対策を話し合ったが、そこを追求しきれなかった。そこが今日の試合の結果に繋がったのかなと思う」と悔しさを滲ませた。
次戦の早大戦に向けて、松野は「入替戦に標準を合わせながら、内容にこだわってやるべきことをどれだけ遂行できるかを追求して自分を筆頭にやっていけたら良いなと思う」と入替戦を見据え、強く意気込んだ。
文=平野百々花(人間科学2)
写真=高野葵葉(文4)

