News

最新ニュース


2025.10.31
ローラースケート

【ローラースケート部】怪我から復帰の主将が一振り 3位で大会を終える

〈第67回全日本学生ローラースケート選手権大会=10月25日 つくばローラースタジアム 3位決定戦 専大1-0國學院大〉


 準決勝で立教大に敗れた専大は、3位決定戦で國學院大を迎えた。前半から主導権を握る専大は、後方でパックを回してから縦に運んでシュートを繰り返し、チャンスを伺う。前半から決定機を作るも、ネットを揺らせずに試合を折り返す。迎えた後半8分、古家天斗(文2・青森山田高)が中央で持ち運ぶと左サイドの五十嵐優太(人間科学4・成城高)へパス。パックを受けた五十嵐が相手陣に侵入し、遠めから意表を突いたシュートを決めて先制に成功する。終盤にかけてピンチが訪れるもGK荒田幸大(経済2・安田学園高)を中心に守り抜き、試合終了。見事、4年生のラスト試合を勝利で飾った。

▲ローラースケート部全員で集合写真


▲チームを牽引した五十嵐と稲田


4年生&次期主将インタビュー


男子主将 五十嵐優太

試合を振り返って

「最後の試合で1-0という形で、拮抗した試合ではあったけど、勝ち切れて良かった。ずっと専大が流れを持って、支配率もこっちの方があった中で、チャンスはたくさんできたけど、そこの中で1点しか決めることができなかった。決定力の低さというのが、やはり出てしまったという風に思うので、次の世代でそこを改善してもらって、決めきれるチームになってもらいたい」


得点シーンを振り返って

「男子チーム全体での決め事として、基本的に遠くから打つとか、シュート本数を増やして、そこのこぼれを拾いに行ったりとか、キーパーのはじきを狙いに行ったりとか、たまたまでも入ることもあると思うので、その本数を増やして、また勝っていこうっていう話があった。僕が打ったシュートが、たまたまではあるかもしれないですけど、入ったというので、チームの方針の中で決めることができたというのは良かった」


怪我の状態は

「1ヶ月ちょっと前に怪我をして、医者からもちょっと(試合は)どうかなという話をされていた。痛みもあり、動きも鈍くて、不満な点は多かったが、まず試合に出ることができて、そして勝つことができたというのは良かった」


インカレは3位フィニッシュ。振り返って

「4年生が2名、3年生不在、2年生3名というスタメン構成の中で、他大が3、4年生の組み合わせできているなかで、2年生が主力で出場するチームで3位入賞ができたことは良かったと思う」


4年間を振り返って

「振り返って僕は1、2年生の頃はだいぶ下手な部類で、自分でも自覚していた。後から聞いた話で先輩たちからも大丈夫かなという心配はされてたという風に聞いた。その中で3年生になってから、上達することができて、試合でも使ってもらえるようになった。4年生になって、ある程度強化練とかに呼んでもらえるようになり、上手くなることができたのは良かった」


後輩に向けて

「男子で言うとポテンシャルはあるので、次の主将になる(古家)天斗中心にチームを作ってもらえたらという風に思う。2年間あるので、成長できる期間は長いし、チームの戦術を考える時間も長い。それを熟成させていって、できれば2年連続で優勝を狙ってほしい。女子に対しては、人数がまだ今ギリギリで、4年生が抜けて足りなくなってしまう。専大単体で出てほしいなというのもあるので、ちょっと新歓とか色々頑張ってもらって入れてもらって、専大単体で見てほしいなというのを思うとともに、インカレ優勝はちゃんと目指してほしい。男女ともにアベック優勝を狙っていってほしいなという風に思う」



副主将 稲田理生(経済4・都立松が谷高)


試合を振り返って一言

「守備から入れたということが1番良かったと思う。GKの(荒田)幸大自身が成長していることはもちろん、全体のレベルが上がって、ミーティングも重ねて、練習を重ねられた。まずは守備から入れて、あとは前半から攻撃に積極的に挑めたこと。それで相手の攻撃の目を潰しながら、自分たちのチャンスを作れたこと。後半も守備を固めながら、最後はいい形で点を決められたので、そこを守りつつ、攻撃の手を緩めなかったのが勝因だと思う」


3位という結果に対して

「欲を言えば、決勝に行って得点を決めて優勝したかった。でも、立教大と良い試合をして、今回も本当にみんなが笑って、積極的に挑めた結果が3位ということだったので、本当に後ろめたくなく、誇らしく思う」



部活を振り返って

「99.9%は辛かった。でもそれ以上に楽しかった、幸せな部分が大きいかなという風に思う。素晴らしい仲間に出会えて、そんな仲間のために走ろうと思える。そんないい仲間と出会えるなんて、なかなかないかなと。大学では特に関係がなかなか表面的である中で、こんなに深く関われた。そんな素晴らしい仲間と出会えたことが、この3年間本当に大きな幸せだったと思う」



後輩に向けて

「とにかく笑って楽しんでプレーしてほしいという思いが1番にある。あとは、自分がこれだけ人として、選手として成長を感じられるスポーツはこの競技以外なかなかないんじゃないかなと思う。自分の成長を楽しみながら、後輩の成長を一緒に喜んであげること。あとは、ありがとう、ごめん、よく頑張った、とその言葉だけはしっかり胸に持って、楽しんでみんなでやっていってほしいと思う」




男子新主将 古家天斗(文2・青森山田高)


試合全体を振り返って

「勝ててよかった。結構みんながシュートを体で受け止められていて、コースを限定できていたから、キーパーの(荒田)幸大までバックがいくシーンが立教戦に比べてそんなに多くなかった。守備がまずは良かったのかなと思うと同時に、オッフェンスはもう1、2点チャンスがあったから決めたかった。ただ、こういう大会では勝てば全部オッケーだと思うので勝てたのは良かった」



3位の結果に対しては

「立教に準決勝で勝って、決勝行って(優勝)がベストではあった。ただ最低限、最後勝って終われたのは、満足とまでは言わないけど、今までの練習の成果を出せた結果ではあると思う」



先輩2人に対する思い

「3年生がおらず、4年生も2人しかいない状況で、2年生が3人出ないといけなかった。多分去年新チームがスタートした時は、今まで去年の4年生が強かった分、そこに対するギャップとかは(4年生には)あったと思う。それでも2年生のことを辛抱強く信じてくれた。2人のおかげで2年生がのびのびできたし、2人のおかげで今いいチームを作れたんじゃないかなと思う。だから、もう感謝しかない」



次は1月の終わりからジャパンリーグ

「次のジャパンリーグは年間ポイント数上位5チームしか出れない大会で、そこに新4年生がいない専大が出るというのは、厳しい戦いになるのは間違いない。誰が見ても勝つ確率は相当低いと思うけど、その中でもしっかりと大会まで向けて、1、2年生全員で力を合わせて、この大会に向けて少しでも良い結果を残したい。3月には新人戦があるので、そっちでは優勝できるようにという準備を、この新チーム指導から年明けまでにかけてやっていきたい」






 女子は今大会、立教大の選手との合同チームで試合に臨んだ。結果は0-7の敗戦となったが、主将新井ゆりあ(文4・富士森高)と GKの小川瑞葵(経営4・鹿沼東高)らが中心となり練習を重ねて試合に挑んだ。

▲インカレ初戦に挑む女子チーム

▲専大女子部員で集合写真




主将 新井ゆりあ


先週の試合を振り返って

「個人の話になってしまうが、全力を出し切れた、自分の最善を尽くせた試合だった。後輩たちも同期、(小川)瑞葵も一緒に出れた最後の試合。ここまで、ついてきてくれたというか、一緒にホッケーできたのをすごく感謝しながら、楽しめた試合だったなと思う」



4年間の大会を振り返って

「4年間の大会を振り返って、大会ごとに自分が今持ってるものは全部出し切ろうと思い、毎大会臨んでいた。だけど、チームをうまくまとめられなかったなという反省が毎回出てて、試行錯誤しながらやっていた。最後の大会は自分もベストを尽くせたし、周りも今までの中では1番まとめられたと思う。自分の中では1番良い大会だった」



後輩に向けて

「これから人数が少なくて試合に出れなかったり、練習のモチベとかだったりも結構色々大変なことが多いと思う。ただ、みんな1人1人ちゃんと考えて動ける人で芯のある人なので、しんどいこともいっぱいあると思うけど頑張ってほしい」



副主将 小川瑞葵(経営4・鹿沼東高)


インカレを振り返って

「勝てなかったけど、後輩には良い経験ができたのかなと思う。(後輩は)2歳年下だから、まだインカレまであと2年あるから、それに向けて経験をさせられたことは良かった」


ラストゲームへの思いは

「先週(10/18)が最後の試合で。でもちょっと最後かという感じはしたけど楽しめたから、良い思い出になった。(入部して)途中からキーパーになったが、キーパーとして結構上手くなれたと思うし、キーパー地点からチームをまとめることもできたと思うから、あまり悔いはない」



後輩に向けて

「勝つ経験をさせてあげられなかったのは申し訳ないけど、これからどんどん力をつけて頑張ってほしい」


女子新主将 神田夏穂(人間科学2・森村学園高)


インカレを振り返って

「女子は連合ということで他大と試合に出た。他大と出た中でも専大の1人1人ができることをやりたいなと思って臨んだ試合だったが、やっぱり相手が自分たちよりも格上というのもあり、なかなかパックを持てなかった。上手くできたとは思えない試合だった。ここから自分とかが引っ張っていかなきゃいけないからこそ、点を決めきらなきゃいけないというのが絶対にある。これからは(人数が)少ないけれども、1人1人が常に目標を定めて、(個人として)来年のインカレにはちゃんと点を決めれる選手になりたい」



4年生に向けて思いは

「私にとっては4年生はただの先輩ではなく、本当にずっとメンタル的なことから技術のことまですごく支えてくれた人たち。だからほんとに感謝しかない」



次期主将、どうチームを引っ張っていこうと考えているか

「女子チームとしては人数が3人しかいないからこそ、1人1人が自分の得意なことを伸ばしていくことが大事だと思っている。チーム全体の1番の主将、リーダーは同期の(古家)天斗君。天斗だけにチームを全部を背負わせるのではなくて、自分も少しずつフォローしていきたいなと思ってるし、2年生全体で盛り上げていけるチームにしたい」







文=佐藤佑樹(経済2)

写真=佐藤、ローラースケート部提供