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2025.10.31
サッカー

【サッカー部】一発に沈み痛恨の連敗 次節は首位・城西大と運命の一戦へ

JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦3部


第19節 VS中央学院大学体育会サッカー部


10月29日(水)18:00Kickoff


@中央学院大学つくし野グラウンド(千葉県我孫子市)


専大 0–1 中院大

得点者 中院大 橋本


 第19節は中央学院大学と対戦し、0-1で敗北した。専大は、前半からボールを保持しチャンスを伺う。今季初先発となった岡村や主将の河野が積極的にシュートを放つも得点は生まれずに試合を折り返す。後半早々、道白、那須を投入し圧力を強めるが得点には結び付けられない。交代をきっかけに相手陣地で攻撃を展開する時間が増える。しかし、決定機を作れないでいると後半25分、一瞬の隙を突かれて失点。那須のFKや、途中出場となった柿沼の個人技からゴールに迫るもゴールを奪えず試合終了。アウェイの地でリーグ戦今季初の連敗を喫した。

▲試合終了後、挨拶をする選手たち


〈試合前情報〉

以下、スターティングメンバー(4-3-3)

GK 12 上林 真斗(法3・昌平高)

DF  6  岡田 海人(法3・浜松開誠館高)

DF 15 伊澤 壮平(人間科学4・浦和南高)後半31分 O U T

DF 16 ラングフォード 海渡(文3・札幌創成高)

DF 28 佐藤 柚太(経営2・白根高)

MF  7  河野 修和(文4・甲府昭和高)後半17分 OUT

MF 26 遠藤 琉晟(ネット情報1・帝京長岡高)

MF 27 岡村 空(文3・帝京長岡高)

FW  9  仲本 隼翔(経済4・松商学園高)

FW 11 松本 皐誠(商4・東海学園高)後半17分 OUT

FW 17 佐藤 漣(法2・成立学園高)後半26分 OUT


途中出場

FW 14 道白 優斗(文2・流通経済大柏高)後半17分 IN

FW 19 那須 奏輔(経済2・東海学園高)後半17分 IN

FW 24 柿沼 弘大(ネット情報4・聖和学園高)後半26分 IN

DF 23 鈴木嘉人(経済2・実践学園高)後半31分 IN


〈試合展開〉

 一瞬の隙が命取りとなった。3連戦の2戦目となる中、専大は前節からスタメンを3人変更。右SBに今季リーグ戦初出場となるラングフォード、中盤に前節途中出場の岡村、右ウイングに松本を起用した。前半から専大が主導権を握り試合を進める。相手が5バックを敷く中、専大は両SBが果敢に攻撃参加をしてチャンスをうかがう。前半20分、本職は右SBの佐藤柚が左サイドからパスをつなぎ仲本、佐藤連の流れから岡村が合わせるが、相手GKにセーブされる。岡村は攻撃で顔を出し、チャンスを作った。

▲前半、積極的にシュートを放った岡村

▲今季初スタメンとなったラングフォード

 専大は、相手陣地でボールを回しながら攻撃を伺う時間が続く。前半29分には流れの中から河野がシュートを放つも枠の左に外れる。前半は、ボールを失っても帝京長岡高出身の両ボランチの岡村と遠藤がボールを即時奪回。相手にほとんどチャンスを作らせずに試合を折り返す。

 後半早々、ロングボールからチャンスを作られるも、岡田を中心に体を張った守備で決定機までは作らせない。後半17分、専大は道白と那須を投入し攻勢を強める。後半19分には道白が中央でボールを受けると那須とのパス交換から再度ボールを受けシュート。ここは相手GKに阻まれるが、途中出場の二人が違いを見せる。じわじわと相手ゴールに近づいていた中、後半25分、一瞬の隙を相手に突かれる。相手GKのゴールキックの流れから専大の左サイドを崩されると、クロスをゴール前で合わせられ失点。欲しかった先制点を相手に献上してしまう。

▲失点直後の専大

 失点直後、専大は柿沼を投入し同点ゴールを狙いに行く。柿沼はロングスローやドリブルで攻撃にエッセンスを加えた。後半28分には那須がFKの流れから直接ゴールを狙うもボールは惜しくもクロスバーをたたく。試合終盤、高さのある鈴木を前線に送りパワープレーを狙うが最後まで得点を奪えずに試合終了。リーグ戦第4節以来の無得点で今季初の連敗を喫した。

▲我孫子まで多くの部員が駆けつけた

 次節は首位の城西大戦。昇格に向けて厳しい戦いが続く中、上林は「残り3試合、昇格とか色々(条件は)あるが、とりあえず勝つ姿を見せられるように、とにかく結果にこだわりたい」と勝利を誓う。第8節の前回対戦時は、専大が後半アディショナルタイムに先制したが、ラストプレーで痛恨の失点を喫した。3年生守護神は「悔しい思いをした相手だし、調子が良い相手なので、しっかり叩けるように、もう(気持ちを)落とす暇はないので、切り替えてやっていきたい」と力強く意気込んだ。



試合後、インタビュー

東大樹監督

試合を振り返って

「前節から切り替えて、今節勝ちに行かないといけない中で、前半は気合が入った良いゲームだった。ただ、なかなか点が取りきれず、1本のエラーみたいなところから失点をしてしまった。サッカーの試合はこういう感じかなというところで、難しいゲームだったなと思う」


スタメン起用について

「怪我人がいたりとか、あとは調子の良い選手をどんどん使っていくといううちの方針もあるので、そこはコーチ陣も含めてスタッフみんなで喋った中での1番良い選手を選考して出した。Iリーグでも活躍したところもあり、今日はスタメンで自信を持って送り出した」


次節に向けて

「本当に皆さんが応援してくれているので、やっぱり2部で来年サッカーをやるか、3部でサッカーをやるかというモチベーションもだいぶ違いますし、選手が伸びていくレベルも変わってくると思う。なんとかまず1勝して、ここの流れを断ち切って、昇格を目指して1個でも上の順位で昇格戦(参入プレーオフ)まで目指して戦えればなと。ある程度自動昇格のところは難しくなってきてるとは思うが、最後の最後まであがいた上で、どの順位にいるかというのが分かれば良いかなと思う」



上林真斗

試合を振り返って

「相手の対策かはわからないが、プレスは前線の選手だけが来ていた。自分たちもずっとハーフコートゲームみたいな感じで、(中院大が)ワンチャンスを狙っていた中で、そのワンチャンスにやられた。ただ、もったいなさすぎるということと、後ろ(の守備陣)からすれば(攻撃陣に)決め切ってほしかったが、そんなことよりも後期は毎試合、失点しているので、そっちにベクトルを向けないと成長はないと思うし、自動(昇格)は多分厳しいが、プレーオフ圏内にはまだいると思うので、切り替えて(残りの)3試合をやるだけだなと思う」


第6節以降、無失点がない状態だが、失点が増えている原因としては

「前期からアディショナルタイムの失点やマークの付き方のミスの失点とか、完全に崩されたというよりかは、自分たちから(集中力を)落として、その流れで失点することが多い。(第17節の)作新大戦に関しては、自分のミスで失点したが、前線が3点を取ってくれたので、感謝しないといけない。でも、どの相手も必死な中で、自分たちがもっとチャレンジャー精神を出してやっていかなきゃいけなかった。3部はどこも差がないと思うので、1つの場面のマークの付き方とか行く方向をちゃんと(徹底)できていないのが、失点の多さにつながっていると思う」


前節の負けを引きずってしまったような印象を受けたが

「前節は前期に負けている東経大が相手で、絶対にシーズンダブルは避けたい中でシーズンダブルを喫してしまった。3連戦なので、負けを引きずっている暇もなく、『すぐ切り替えよう』という話はしていたし、(スターティング)メンバーも多少変わって、フレッシュな選手とか入ってきて、(試合の)入りは良かったと思ったが、自分たちの甘さが出た感じはする」



ラングフォード海渡

試合を振り返って

「個人的には長い間、関東リーグに出れていなかったので、悔しい期間が長かった。今日やってやろうという思いが強かったが、何もできず、勝てなくて悔しいという気持ちがある。チームとしては、自分含めてまだまだ勝負弱さがあるし、そこをどうにかしないと2部にはいけないかなと思う」


Iリーグで活躍しての初スタメンとなったが

「みんなが応援で、朝練習してからわざわざ向ヶ丘遊園から我孫子までこんな時間まで来てくれた。余計やらないといけないというのがあったが、最後自分のマークで失点したので申し訳ないなという思いと、もう同じミスはできないなという。悔しい」


次節に向けて

「切り替えてやるしかないので、他力にはなるかもしれないですけど、まだ昇格(の可能性が)消えたっというわけではないので、可能性に懸けてできることを全部やりたい」



次節は11月1日にJOSAI SPORTS FIELD 第1Gで城西大学と対戦する。



文=佐藤佑樹(経済2)

写真=竹田一爽(文4)