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〈令和7年度東都大学野球秋季リーグ戦=10月28日 専大2-10日大〉
24日に開催された日大との2回戦は悪天候のため5回ノーゲームとなり、4日間空いてこの試合に臨んだ。専大の優勝への条件はこの試合で勝利し、日大から勝ち点を獲得すること。そのうえ、その後に行われる立正大対拓大の3回戦で拓大が勝利することだった。

▲試合前の選手たち
先発の多田結祐(経済2・健大高崎高)は初回に2点を失い、わずか1イニングでマウンドを降りた。多田からバトンを受けた藤田和揮(経済4・筑陽学園高)は2、3回を三者凡退に抑えたが、4回に守備でのミスが絡み、3失点と苦しい展開に。その後も小刻みに継投するも失点を重ねる展開となり、点差は10点に広がった。8回からは第1節目(対立正大2回戦)以来、3試合目の登板となった長島暖和(経営4・専大北上高)が流れを止める投球を魅せた。
▲2回から登板した藤田

▲復帰登板を果たした長島
一方の打線は4回に先頭の山田太成(経済2・大阪桐蔭高)、谷頭太斗(経営3・日本航空石川高)の連続安打で無死一、二塁の好機を作る。しかし、打線が繋がらず、無得点に終わった。
8回には途中出場の一瀬友希(経済1・藤枝明誠高)、松永知大(経済4・創成館高)の連続四球で無死一、二塁とすると2番・山田太成(経済2・大阪桐蔭高)がゴロで一塁走者が松永と入れ替わる。続く谷頭の打席間に山田が盗塁を仕掛け、相手野手の失策の間に一気に三塁へ進んだ。同時に三塁走者の一瀬が生還し、1点を返した。そして、谷頭のゴロの間に山田が生還。2点目を獲得したが反撃はここまでとなった。

▲谷頭は3試合連続安打を記録した


▲山田の走塁
この試合に敗戦したため立正大の優勝、専大は5季連続の2位が確定。2部優勝・1部入替戦の挑戦権を惜しくも逃す結果となった。試合後、主将の中野拳志郎(文4・小浜高)は「優勝できなかったのが一番悔しい」と率直な気持ちを話した。


▲1部復帰は後輩たちに託すことになった
試合後のミーティングでは齋藤正直監督からは「優勝は逃したけど、8勝3敗で終わるのか7勝4敗で終わるのかはだいぶ(差が)大きいから次戦は勝って終わろう」との話があった。4年生にとって大学野球最後の試合となる日大との3戦目に向けて中野は「下級生中心に頑張ってきたチームだから4年生が最後引っ張っていけたらと思う」とチームスローガンである“総力結集”で最後の試合を戦い抜く。
◯強い気持ちで再び立ったマウンド
8回裏のマウンドには、エースナンバーを背負った長島が帰ってきた。春は計9試合・46回1/3回登板するなどフル回転の活躍を見せた。しかし、今季は右肩の怪我の影響もあり「万全な状態ではなかった」と話した。久しぶりの登板となったが「特に緊張はなかった。ここまで来たら自分だけのマウンドではなくて他の人に感謝の気持ちを伝えられるように投球出来たら良いかなと思った」と想いを背負ってマウンドに立った。結果は1イニングを3人で抑え、無失点。「監督に無理言って頼んで入れてもらった」と自ら志願して臨んだマウンドで結果を残した。

▲チームメイトも「いつも通りの投球ができていたと思う」と投球内容を評価していた
文=知地泰雅(文3)
写真=高野葵葉(文4)、門前咲良(文3)、佐藤佑樹(経済2)

