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JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦3部
第18節 VS東京経済大学体育会サッカー部
10月26日(日)14:00Kickoff
@生田北グラウンド(川崎市多摩区)
専大 1-2 東経大
得点者 専大 戸田
東経大 宮岡、古澤
第18節は東京経済大学と対戦し、1-2で敗れた。前半キックオフからわずか30秒も経たないうちに戸田のミドルシュートで先制する。その後、前半26分にはPKで同点に追い付かれ、前半を1-1で折り返す。
後半は攻撃が停滞する時間が続くなか、後半23分には途中出場で岡村空(文3・帝京長岡高)がリーグ戦デビューを果たすと、攻撃を活性化させる。試合終盤にかけて相手のペースに傾き始めると、後半46分には勝ち越しを許してしまう。同点に追い付きたい専大だったが後方でのパスが目立ち、中々前線までボールが繋がることなく1-2で試合終了。東経大にシーズンダブルを喫し、自動昇格圏内の2チームとの勝点差は6に広がった。

▲昇格に向けて、痛恨の敗戦を喫した
〈試合前情報〉
以下、スターティングメンバー(4-3-3)
GK 12 上林 真斗(法3・昌平高)
DF 6 岡田 海人(法3・浜松開誠館高)
DF 15 伊澤 壮平(人間科学4・浦和南高)
DF 28 佐藤 柚太(経営2・白根高)
DF 25 小林 亮太(経済3・仙台大附属明成高)
MF 26 遠藤 琉晟(ネット情報1・帝京長岡高)
MF 10 戸田 大翔(商4・志木高)後半17分OUT
MF 7 河野 修和(文4・甲府昭和高)後半23分OUT
FW 14 道白 優斗(文2・流通経済大柏高)後半34分OUT
FW 17 佐藤 漣(法2・成立学園高)後半40分OUT
FW 9 仲本 隼翔(経済4・松商学園高)後半27分OUT
途中出場
FW 19 那須 奏輔(経済2・東海学園高)後半17分 IN
MF 27 岡村 空(文3・帝京長岡高)後半23分IN
FW11 松本 皐誠(商4・東海学園高)後半27分 IN
MF 8 橋本 燦(ネット情報2・帝京長岡高)後半34分 IN
FW 24 柿沼 弘大(ネット情報4・聖和学園高)後半40分IN
〈試合展開〉
スタメンは前節と変わらず、ベンチメンバーには直近のIリーグに出場した岡村と柿沼が名を連ねた。試合は相手ボールのキックオフからいきなり動く。試合開始の笛が吹かれると、相手のロングボールを佐藤柚が頭ではね返し、こぼれ球を戸田がワンタッチで繋ぎ、仲本が佐藤漣にヘディングでパスを供給。佐藤漣はドリブルから左サイドでクロスを供給するが、相手GKにパンチングされる。そのこぼれ球に詰めた戸田が、強烈なミドルシュートをゴール左上に決めて専大が先制に成功する。

▲キックオフから、わずか25秒で戸田(左)が先制弾
攻勢を強めていたが、前半27分には相手GKのゴールキックから攻撃を展開されると、ディフェンスのミスも重なり、ドリブルでペナルティエリア付近まで進入されると、対峙する小林が相手を倒してしまいPKを献上。GK上林はシュートコースを読んでいたものの、ゴールネットを揺らされて1-1。


▲上林はコースを読んでいたが、ゴール右隅に決められて同点に追い付かれる

▲失点後、河野(左)と遠藤(右)が話し合う
失点後も敵陣に押し込むが、決定機を活かしきれない。前半31分に敵陣でFKを獲得すると、キッカーの戸田は左足でゴールポスト左隅に鋭いシュートを打つが、相手GKに弾かれる。仲本はこぼれ球に詰めるものの、相手の素早い対応に遭う。前半38分にはパスワークから道白がシュートを打つも枠外に外れるなど、決定機を決めきることが出来ずに試合を1-1で折り返す。
後半開始序盤から相手の堅い守備と素早いカウンターに苦戦する。専大はボールを保持して得点を狙うが、思うようにパスが繋がらず、シュートを打つことが出来ない展開が多くなる。
後半23分には岡村が待望のリーグ戦初出場を果たすと、前線への巧みなパスで攻撃に勢いをもたらす。後半28分には道白が敵陣深くでボールを奪取されると、相手のロングカウンターからペナルティエリア内に攻め込まれる。相手のシュートは枠外に外れ、失点のピンチを何とか逃れる。

▲岡村がリーグ戦初出場
再三のチャンスで追加点を決めることが出来ないまま時間が経過すると、試合終盤には守備のミスで勝ち越しゴールを奪われる。後半46分、相手ゴールキックから攻撃を展開されると、ドリブルでペナルティエリア中央に切り込まれる。最後は伊澤がラストパスの処理を誤り、ゴール前に抜け出した相手に逆転弾を決められる。


▲後半ATに勝ち越され、肩を落とす選手たち
同点に追い付きたい専大だったが、東大樹監督から「(松本)皐誠にボールを繋げ!」と強い檄が飛ぶように後方でのパスが続き、前線までボールが届かない。試合終了間際には那須のシュートが相手にはね返されるなど、最後まで追い付くことが出来ずに1-2で試合終了。キックオフ後1分以内に先制したものの、2失点で逆転負けを喫し、自動昇格圏から遠のいた。

▲松本までボールが繋がらず、思うようなプレーが出来ない
試合後、インタビュー
東大樹監督
試合を振り返って
「自力での昇格は中々難しくなってきたと思う。勝てなかった理由としては、点が取りきれなかったことにフォーカスしなければいけない。今年で終わる訳ではなく、これからも続いていくチームなので、積み上げれるものを積み上げていけるように、この先も頑張っていければと思う」
試合開始1分以内に先制したことについて
「最近の何試合かは立ち上がりのところも悪くなく、『3連戦の初戦ということで、流れに乗らなくてはいけない。しっかり前から行って点を取りに行こう』という話をしていたので、入りは凄く良かった。前半10~15分頃までは良い試合が出来ていた」
3連戦の残り2試合にかける思いと、次節に向けた意気込み
「自分たちは連戦だろうと何だろうと前から行きますし、点を取りに行く。勝ちきるサッカーが出来るように、引き続き良いサッカーを追い求める。(次節では)勝ち点3を取って、専修大学の誇りを胸に、かつ応援してくれている人たちは現地に来てくれている人たちだけではないと思っているので。皆さんのためにも勝てるように、また選手たちの来年の活躍の場は自分たちで決めないといけないので、2部でやりたいのか3部でやりたいのか、そこを目指しながら頑張りたい」
河野修和
試合を振り返って
「良い入りが出来て、早々に点を取れたのは良かったが、追加点が遠かった。追加点を取れていたら試合も良いように進めることが出来たと思うが、自分たちのミスで失点してしまった。何度かチャンスがある中で決めきれなかった」
昇格に向けて
「自分たちは勝ち続けるしかない。他力と言っても、それも関係なくなったので、自分たちはまず目の前の1戦1戦を大事にしてやっていきたい」
〈PICK UP PLAYER〉
岡村空
指揮官が一目置く攻撃的MFがリーグ戦初出場
中盤の“潤滑油”として発揮したパスセンス

▲中盤で攻撃を組み立てた岡村(左)
優れたテクニックを活かして攻撃を組み立てるなど、存在感を発揮した岡村は「前半の入りでは点を取れて、チームとして勢いが出ていたが、前半途中からシュートの本数が減ってきて、ゴールを取るよりも(パスで)崩そうという意識が全体的に強くなってしまった。振り返ってみると、前半から徐々にシュートの本数が減ってしまった」と試合を振り返った。
この試合では「自分が求められていることはゴール前でのプレーなので、ゴールに繋がるようなパスを出していこうと思った」と意識していたが、「時間が経つにつれて自分の良さを出せなかったので、自分としてはもっとやれたかなと思う」と自身のプレーに悔しさをにじませた。それでも、東監督は「元々は僕も期待してスカウトしてきた選手の一人なので、リーグ戦に初出場出来たことはポジティブなところ。後はここから点に絡めていける選手になると、もう少し出場機会が増えてくる。クオリティが高い選手なので、まだまだチャンスはある」と話すように、岡村の実力を高く評価した。
リーグ戦は残り4試合となり、昇格争いが佳境を迎える。今節で3連戦の初戦を落とした専大は、中院大、暫定首位の城西大との連戦を控える。岡村は3連戦の2戦目に向けて、「(出場メンバーに)誰が選ばれるか本当に分からない状況なので。中2日だが、この2日間で全員が良い準備をしていきたい。良い雰囲気で練習に取り組んで、しっかりチーム全員で声を掛けて、また試合に臨みたい」とコメントを残した。
次戦は10月29日に中央学院大学つくし野総合グラウンドで中央学院大学と対戦する。
文=藤林利英(文2)、写真=竹田一爽(文4)、佐藤佑樹(経済2)

