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<第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月25日 専修大学生田キャンパス 専大84-55筑波大>
リーグ戦直近4試合で勝ち星が無かった専大は、ホームに筑波大を迎えた一戦で秋季リーグ通算3勝目を挙げた。第1Qで松野遥弥(経営4・桜丘高)ら主力の爆発もあり25-15で順調な滑り出しをみせた。第2Qではタイムアウト以降は相手に寄せきれず、失点をくらい8点差まで詰められる。しかし第3Q、土屋来嵐(経済3・桜丘高)の得点を皮切りに主導権を握り返し、第4Qで 29点差をつけて84-55で勝利を収めた。


▲華麗な3ポイント(1枚目)とダンク(2枚目)を決めた松野
第1Qから、絶好調のエース松野が4/4で、3ポイントを決めた。また、アピアパトリック眞(商2・福岡第一高)との巧みな連携で相手をかわし、ダンクシュートも決めて序盤から圧巻のプレーを披露してみせた。さらに、土屋も要所で3ポイントを含む得点を演出し、試合序盤はチームとして最高の状態でゲームを進めた。

▲ゲームメイクで違いをみせた土屋
第2Qでは高橋裕心(経済4・能代科学技術高)の3ポイントや後藤晴(商4・美濃加茂高)の積極的な攻めから得点を重ねた。相手をマークしきれず失点もあったが前半で2回のタイムアウトを存分に使った。佐々木優一監督はその場面について「最初に設定した3つのディフェンスを全員でやりること」を選手達に伝えたことを明かした。

▲冷静な判断でパスを回す高橋
3つのディフェンスに「強度を持ってディフェンスをやり切ること、リバウンドを全員で取り切ること、オフェンスは迷わずアタックをすること」と挙げ「(タイムアウト前までは)オフェンスでの迷いだったり、ふっと気が抜けていたので、流れを止めて、もう1回自分達にやるべきことは何かを再確認して、コートに送り出した」と語った。第2Q終了時点で44-36と8点差で予断を許さないまま前半を終えた。

▲スタンドから応援をする専大生達
勝負の後半、第3Qは立ち上がりこそ不安定だったものの、土屋や笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)3ポイントを中心に流れをものにすることに成功し、得点を積み重ね66-45と勝利に向けた大きなリードを築いた。第3Q、22-9と攻撃守備の両面において躍動し、完全にゲームを支配した。
第4Q専大はホームという地の利を活かし大きな歓声と共に安定したゾーンディフェンスを遂行した。また結果的にはファウルになったが、後藤空(商1・美濃加茂高)のディフェンスリバウンドからのチャンスを潰すプレイも効果的だった。

▲試合終盤から出場した片根大空(経済4・高水高)の好プレイ
試合後のインタビューで土屋は今日の試合を振り返って「得点源として使われているので、周りを活かすこともそうだし、周りが困った時に自分の得点だったり自分が決め切ることでチームを勝利に導けたのがよかった」と語った。
また、今後の試合に向けてエース松野は「今日のプレーは本当に良かったが、チームの動き、オフザボールの動きだったり(ポジショニング)が当たっている分、向こう(今後の対戦相手)も対策してくると思うので、どう打開していくか。というのが、自分に求められるものだと思う」と貪欲にパフォーマンスを追求するしていくこと姿勢を見せた。
さらにチームの主将である後藤(晴)は「残り3試合、今日は勝ち切れたので、残り3試合勝ち切って、その後の入れ替え戦はもう本当に内容とか言ってる場合じゃない、とにかく1点でも勝てばいいので、勝ち切れるように、我慢して、自分たちのバスケットをしていきたいと思う」と熱意を語った。
佐々木優一監督は次戦に向けて「ホームゲームではないが、自分たちの体育館で、リーグ公式戦ができるのは4年生にとって、最後の試合になる。今日と同じように内容にこだわって、自分達らしく、設定した部分と言うのをやり通して自信に繋げていくことが必要なところだと思うので、そこをやり続けたい」と意気込んだ。

▲試合終了後、喜びを分かち合うソアラーズ
次節は引き続き専修大学生田キャンパスで、日本大学と対戦する。
文=木田晨一朗(人間科学2)
写真=高野葵葉(文4)

