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〈令和7年度東都大学野球秋季リーグ戦=10月23日 等々力球場 専大5-1日大〉
2部逆転優勝へ向けて、絶対に負けられない状況の中で迎えた日大との初戦。専大は投打が噛み合い5-1で快勝した。
専大の先発は東農大との1回戦でリーグ初勝利を挙げた多田結祐(経済2・健大高崎高)。前回登板は勝利も3失点を喫したが、この試合では5回無失点の好投。前回のリベンジを果たした。6回からは今季好リリーフが続いている伊東賢生(経済3・千葉黎明高)が登場。日大打線を3回1失点に抑え、9回を任された玉木綾真(経営2・東海大星翔)も3者凡退の好投で締めくくった。

▲2勝目を挙げた多田

▲リリーフを務めた伊東
▲抑えを務めた玉木
打線は2回、4番の渡辺維介(文2・松本国際高)のチーム初ヒットとなる三塁打を契機に、続く宮﨑元哉(経営3・明豊高)が「真っすぐを待っていた」と狙い通りに直球をライトに運ぶ適時打で先制。1死三塁の後、中野拳士郎(文4・小浜高)がライトへの犠飛で、2点目を挙げた。3回には2死二塁から谷頭太斗(経営3・日本航空石川高)が初球を捉え適時打を放つと、続く渡辺もフルカウントまで粘って放った2打席連続の適時三塁打を放ち、リードを4点に広げた。4回にも無死一、三塁から今季長打が多い吉水真斗(経済3・松商学園高)がスクイズの奇策で追加点を挙げるなど、序盤から大幅にリード。春のオープン戦で完封された投手陣から5点を奪い快勝した。

▲先制タイムリーを放つ宮﨑、これで7試合連続安打となった。

▲犠飛を放った中野

▲適時三塁打を放った渡辺
〇リベンジの投球
2勝目を挙げた多田はこの試合について「今シーズンで一番よく投げることができた試合」と自身の投球を振り返った。前回の農大戦では初勝利をあげながらも、本塁打を浴び、3失点の内容だった。しかし、前回の反省を踏まえて「今日も前回と同じようにランナーを背負う場面が多かったが、もっと丁寧に投げることを意識していた」と修正して臨み、「丁寧さの中にもボールの強さを忘れないように投げていた」と投球をさらに磨いていた。今日の相手は昨季一部の日大。強打の相手について多田は「元々一部ではあったが、自分の中で弱気になることはなくて強気でまっすぐやゾーンに投げることができた」と5三振を奪う活躍をみせ、決め球については「右打者にはカットボール、左打者にはチェンジアップを決め球にしていた」と持ち球について冷静に分析をした。
「将来的にはエースになりたい」と語る多田。今日の結果が大きな自信につながっている。それでも「2、3年生には良いピッチャーが多いので」とチーム内の競争は激しい。エースになるにはチーム内で勝ち抜くことが求められる中、多田は「負けないように」と更なる飛躍を誓った。
〇8試合連続安打 好調の要因
今日の試合2打席連続の三塁打を含む猛打賞の活躍をみせた渡辺は、試合を振り返り、「勝ちしか残されていない状況で勝てたのは大きい」と逆転の2部優勝へ向けて思いを綴った。第1打席に初球から放った3塁打については「狙っていた球はなく、反応で打てた」と打席の感覚は好調だ。第2打席の三塁打はフルカウントからファールで粘ってからの適時打であったが、「くらいつく意識と後ろにつなぐ意識でやっていた」と粘り強い打棒も兼ね備えている。特に第2打席では厳しい内角攻めにあいながらも上手く手をたたんでボールをカット。「ファールをたくさん打てるときは調子がいい証拠だと思う」と自身も好調さを感じている。今日の猛打賞で8試合連続安打となった渡辺。打率も.433まで上昇した。打撃好調の要因としては日々の練習であることを明かし、「難しいことをするより、日々の練習を確実にこなしていることが結果に出ていると思う」と成果を振り返った。明日の試合に向けては「明日も自分らしい活躍をして4年生を援護したい」と最終学年の先輩との野球を楽しみたいという思いがあった。4番のバットが明日も専大を勝利に導く。

▲この試合三本目の安打を放つ
コメント
【宮崎】
――――試合全体を振り返って
「立正が勝って絶対負けられない試合の中で先制点を挙げることができてよかったです」
――――試合前にミーティングではどんなことを話したか
「絶対先制点はとろうと話していました」
――――先制のタイムリーについて
「打った時は詰まってたんですけど真っすぐを狙ってました」
――――7試合連続安打 好調の要因は
「ルーティンを崩さずにずっと同じペースで練習をこなしていることが結果にでていると思います」
――――ルーティンとは
「練習を極端にやるのではなくやることをやって終わる感じです」
――――今後について意気込み
「立正がどうなるかは分からないですけど、やれるべきことをやって勝ちたいと思います」
文=小畑祐人(文2)
写真=知地泰雅(文3)

