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〈第19回東日本学生フィギュアスケート選手権大会=10月10日~12日、東京辰巳アイスアリーナ〉
大会2日目の10月11日に女子6級フリースケーティングが行われた。専大からは鈴木菜々音(法3・目黒日大高)と岩本苺紘(法2・東京女子学院)が出場。鈴木がスコア64.62をマークし10位に入り、岩本はスコア61.27で12位で試合を終えた。この結果から両名とも来年1月に開催される全日本学生選手権大会への出場を決めた。
鈴木が披露したプログラムは『Romeo +Juliet』。今大会で新しい衣装に変更し、前回大会から大きく印象を変えて登場した。「自分の好きな色を沢山入れてもらったお気に入りの衣装」と語り、ワインレッドの衣装で美しく舞い切ってみせた。
冒頭の2アクセルを華麗に決めて加点をつけると、続くコンビネーションジャンプではオーバーターンになりながらもしっかりとに着氷した。また、「スピンのレベルを取りこぼさないように練習してきた」と語ったように丁寧なスピンを見せ、2つのコンビネーションスピンで最高難度のレベル4を獲得した。
▲演技中の鈴木
3連続ジャンプも含めて全てのジャンプを着氷し、しっかりとまとめた演技を見せた鈴木。しかし、大会1週間前に靭帯を損傷したことから、今大会は不安を抱えて挑んだ。「滑るのも痛いぐらいで不安だったんですけど、とりあえずアクセルまでは戻せたので(よかった)」と、本調子でないながらも健闘した。
今後に向けて「インカレ本戦では良い成績を収められるように今後も練習していくのと、7級の取得に向けて更にレベルアップしていきたい」と意気込んだ。
▲試合後の鈴木
22番滑走で登場した岩本は『All That Matters / a Thousand Years』のプログラムを演じた。演技冒頭のダブルルッツを美しく着氷し、加点のつくジャンプにする。しかし、その後のジャンプでは回転不足やエッジエラーを取られてしまい、減点が重なったことから技術点が伸び悩んだ。
今回構成を上げて2本にしたダブルアクセルは両方とも回転不足を取られ、2本目では片手をついてしまったことで大きく減点された。「1週間前ぐらいから腰が痛くて、アクセルが全然飛べなくなってしまった。試合前にやっと戻せたのですが不安でした」とアクセルジャンプに不安を抱えて試合に挑んだことを語る。しかし、怪我を抱えた中でもスピンやコレオシークエンスには加点をつけ、最後までしっかりと演じ切った。
▲加点のついたコレオ
試合を終えて、「いつも練習で出来ているものにミスが重なってしまって悔しいです」と振り返った。また、今後に向けて「試合前になると自信が無くなっていつも通りジャンプが飛べなくなってしまうので、今後は自信を持って試合でもノーミスできるように頑張りたいです」と語った。
▲演技後の岩本
文=米山初佳(文2)、写真=木田晨一朗(人間科学2)