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2025.10.20
サッカー

【サッカー部】Iリーグ最終節9発大勝 4年生は有終の美を飾る

インディペンデンスリーグ2025【関東】1部Dブロック


第18節  VS慶応義塾大学U-22A


10月19日(日)10:00Kickoff


@生田北グラウンド(川崎市多摩区)


専大 9–1 慶大


得点者 専大 岡村、守屋×3、  柿沼×4、 神山                  

       慶大  本多 

        

 インディペンデンスリーグ(以下Iリーグ)最終節は慶応義塾大学U-22Aと対戦し、9-1で大勝した。前半2分の岡村(文3・帝京長岡高)のゴールを皮切りに前半からゴールラッシュ。4-0で試合を折り返すと、後半も変わらず積極的なプレーで得点を重ねる。後半途中に1点を返されるも、終始圧倒した専大は柿沼(ネット情報4・聖和学園高)の4ゴール、守屋(人間科学3・保土ヶ谷高)の3ゴールを含む9得点で勝利した。IリーグはDブロックを2位で終え、久保田(経営4・都立目黒高)がアシスト王、守屋が得点王を獲得した。

▲試合終了後、サッカー部全員で記念写真



〈試合前情報〉

以下、スターティングメンバー(4-3-3)

GK 1 吉野 翼(法4・佐野日大高)

DF 23 ラングフォード 海渡(文3・札幌創成高)後半21分 OU T

DF 27 日隈 雄大(ネット情報4・芦花高)

DF 33 北 海凪(商4・富士市立高)

DF 69 米山 凛(経済4・九州国際大付属高)後半21分 OU T

MF 35 片桐 浩平(経済4・静岡学園高)

MF 62 岡村 空(文3・帝京長岡高)

MF 45 神山 寛尚(経済4・関東第一高)後半47分 OU T

FW 39 柿沼 弘大(ネット情報4・聖和学園高)

FW 71 上田 隼翔(法3・座間高)後半21分 OU T

FW 75 守屋 颯人 (人間科学3・保土ヶ谷高)後半38分 OU T


途中出場

DF 81 木下 颯太(法4・磯辺高)後半21分 IN

DF 29 柳生 将太(法4・前橋育英高)後半21分 IN

MF 43 久保田 大吉(経営4・都立目黒高)後半21分 IN

FW 26 増田 幸弥(商4・星稜国際高)後半38分 IN

MF 19 井上 昴(経営2・八千代高)後半47分 IN


<試合展開>

 4年生は大学サッカー生活の集大成を、下級生は4年生への想いを胸に専大イレブンが躍動した。Dブロック2位で迎えた最終節。他会場の結果を受け、優勝の可能性はすでに無くなっていたものの前半から気持ちを切らさなかった。前半2分、岡村がペナルティエリア手前で右足を振り抜き、先制に成功する。序盤から中盤の岡村、神山が前を向いてボールを運ぶシーンが目立つ。11分、神山からのロングパスに抜け出した守屋がループシュートを決めて2点目。

▲得点王を達成した守屋

 15分にはCKの流れからラングフォードのヘディングパスに柿沼がヘッドで合わせ3点目を得る。前半中盤にかけて押し込まれるシーンが続くも、右SBの北を中心に体を張った守備で相手に自由を許さない。北はインターセプトや、ドリブルで運んでからのシュートで攻守に貢献した。

▲積極的なプレーが光った北

 19分には、左CBの日隈のロングパスに抜け出した神山がループシュートを決めて早々に試合を決定付ける。前半終了間際には、左サイドから相手にクロス性のシュートを放たれるも、吉野が冷静にパンチングでセーブする。

▲Dブロック全体で最少失点に貢献した吉野

 4-0で試合を折り返すと、後半2分に米山からのロングパスに抜け出した神山のクロスを柿沼が突き刺し5点目。後半5分に、左サイドの攻撃の流れから1点を返されるものの、後半20分に岡村からパスを受けた柿沼のクロスに守屋が反応し6点目を奪取する。専大は直後の21分に4年生3人を投入すると、22分に北からのパスに、投入直後の久保田がクロス、フリーの柿沼が合わせ7点目。続く28分にも中央で受けた久保田のパスに柿沼が右足を振り抜き8得点目を決める。柿沼はこの試合4ゴールを記録した。

▲計4ゴールを記録した柿沼

 後半31分には守屋が中央で流し込み9得点目。守屋はハットトリックを達成した。その後ゴールは生まれずも、終始相手を圧倒した専大が9-1で勝利した。個人成績では久保田が6アシストでアシスト王、計14ゴールを挙げた守屋が得点王を獲得した。Iリーグは全日程が終了し、専修大学U-22Aは13勝1分4敗のDブロック2位となった。


試合後、インタビュー

守屋颯人

試合を振り返って

Iリーグの最終戦だったということもあって、優勝(の可能性)は無かったですが、4年生の最終試合ということもあって、4年生を勝って送り出すという気持ちもあり、個人としては得点ランキングは少し気にしていた


見事ハットトリックを決めて得点王に輝いたが

得点ランキング1位になったということはすごく嬉しいけれども、やはり自分だけの力ではなくて、本当に今の4年生ありきの力でもあったし、そこはもう自分にパスをたくさんくれたので、本当に感謝しかない


チーム2得点目のループシュートを振り返って

45番の神山(寛尚)君から良いボールがきた。キーパーが前に出ていたのは分かっていたので、自分の得意でもある振り切ってドライブで放つということができた


トップチームのスタメン争いについて

自分は最初このセカンドチームの方から始まって。夏ぐらいにトップチームに上がって、Iリーグもちょうど終わって、あとは関東リーグ出るだけという感じ。こういう結果を残せたということはほんとに大きいことだとは思うので、関東リーグで自分たちは3部優勝、2部昇格という目標を掲げている。そこに自分の力が絶対に必要になってくるというのは自分でも分かっている。そこはもうチームに還元できるように、これからも頑張っていきたい



柿沼弘大

試合を振り返って

前半始まってすぐに4得点取れて、試合を決められたのが良かった


試合にどう挑んだか

集大成ということもあり、かなり特別な思いで挑んだ


本日4ゴールを記録、心境は

今までそこまで点を取れていなくて、その分を返せたというか、最終節にちゃんと決めることができて良かった


4年間を振り返って

4年間的には辛いことの方が多かったかなという印象で、怪我もかなり多かった。辛い時期が多かったが、良い形で終わることができたのかなと


今後については

就職はするが、そこからまだサッカーを続けようと考えている



久保田大吉

試合を振り返って

後期はずっと(Iリーグの)スタメンで出ていて、今日はベンチスタートとなった時に、チームとして最終戦で4年生は引退で、どんな形であれ、試合に出たら100パーセントの気持ちで戦おうという心持ちで試合に挑んだ


後半からの出場、どんな思いでピッチに入ったか

点差が結構離れていて、勝ちはしっかりと積み上げられる中で、どうやって(試合を)終われるかが最終節として大事だと思っていた。自分たち(交代組)が試合に出て、チームのバランスを崩さずにしっかり勝ちで終わらせられる、あわよくば追加点を取る。そういうことを意識して試合に挑んだ


後半からの出場で、2アシスト、アシスト王を獲得したが

得点も7得点で、点も狙いながら結果というところは前からずっと意識していたことなので、それが目に見える形で出たなら嬉しい


4年間の大学サッカーを振り返って

ずっとモヤモヤした時期を過ごしてきた中で、こうやって最後Iリーグは2位だったけど、4年生でしっかりと勝ちを積み上げられるような1年間を作れたというのは、本当に良かったなと思う



北海凪

試合を振り返って

Iリーグの全試合を通して最後の試合で1番大量得点で勝てたことが良かった


攻守に貢献したが

自分の1番の持ち味である1対1の球際の対人とか、攻撃力を出せた


Iリーグ2位という結果に対して

自分が4年間やってきた中で1番良い結果だったのは良かったが、やはり1位で全国大会に行きたかったというのが本音なので、次の後輩たちには頑張ってほしい


4年間を振り返って

自分たちの代は辞める人がすごく多かったが、最後まで(サッカーを)続けて良かった



吉野翼

試合を振り返って

勝ち切れたことは良かったものの、失点をしてしまったところがまだまだ課題


Dブロック全体で最少失点(18試合で23失点)を記録、それについては

全体で見たら最少失点かもしれないが、毎試合後期になってから失点してしまっていた。それを0で抑えられるのが後ろの選手は特に重要だと思う。そこに満足せず、これからも続けるので、成長していきたい


前半途中、クロス性のボールをパンチングしたシーンは

最初は相手がクロスを蹴ると思っていたので、それを前に出てキャッチする気でいた。思っていた以上にゴールの方に(ボールが)きたので、ああいう形になってしまった。前半あそこで点を取られていたら相手のペースに飲み込まれていたと思うので、あそこはいい判断ができた


2位で終えたが

最終的には2位になったが、優勝を目標にしていたので悔しいところもある。最後このような形で大量得点で勝てたので、全体を振り返ったら良い結果だった


4年間を振り返って

きつかったが、楽しかった



神山寛尚

チーム4得点目のシーン。日隈からのロングパスに対してループシュートでゴール

相手キーパーの身長(179cmとやや小柄ということ)もあって、狙い通りだったというか、咄嗟の判断で決めることができた


Dブロック全体で5アシスト、この試合は得点を決めて、チームに貢献

僕はあまり今日の得点とかアシストみたいに目立つタイプではなくて、どちらかというと、あまり結果に出ないけどやらなきゃいけないことをこなすのが自分の長所だと思っていた。シーズンを通してそれを僕とか何人かの選手が、FWの守屋(颯人)みたいに得点王とかではないが、そうやって結果に出るところを体現できた。Iリーグを通して成果に出たのが良かった


Iリーグは2位という結果に

毎年残留争いをすることが多くて、なので拓さん(永田拓哉コーチ)がチームをうまく作ってくれたというのが大きくて。優勝したかったというところは正直ある。ただ優勝とか結果どうこうよりも、目の前の1試合1試合にシーズンを通して向き合い続けたことは、僕たちだけではなくて、後輩にもすごく良い財産を残すことができた


4年間を振り返って

僕は1年から3年まで決して真面目にサッカーをやってきたわけではなくて、この環境に抗って、どちらかというと良くない選手だった。拓さんが来てくれて、サッカーともう1回こうやって向き合わせてくれたことにまず感謝している。こうやって終わらせてもらったのは、本当に自分の力というよりは拓さんの力が大きくて、もうそこに感謝しかない



トップチームは18日、作新学院大学に3-2で勝利。次節は10月26日(日)に生田北グラウンドで東京経済大学と対戦する。


文=佐藤佑樹(経済2)、写真=小畑祐人(文2)、佐藤