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〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月13日 専修大学生田キャンパス 専大69ー70白鷗大〉
リーグ第7節は強豪白鷗大に惜しくも1点差で敗れた。前半は清水愛葉(文4・北陸学院高)を中心にペースを握ると、第2Q終了時には、リードを12点に広げる。しかし、後半に入り徐々にファウルが増えると、じわじわと点差を縮められる。第4Q終盤までリードしていたが、残り29秒で逆転されて、69ー70で今季14敗目を喫した。
序盤は前日の課題であった立ち上がりの戦い方を見事に修正した。攻撃では、清水がチームを牽引。シュートチャンスを確実に仕留めると、第1Qだけで19得点を挙げる活躍を果たした。第1Q残り2.5秒で再開されたチャンスでは、古山幸聖(文1・桐光学園高)からのパスを右サイドで受けて3ポイントを決めきる。専大ベンチは大歓声に包まれ、25ー19とリード。第2Qへとつないだ。
▲第1Qだけで19得点を挙げる活躍の清水
▲果敢にリングへアタックする松野
第2Qも変わらず専大ペースの時間が進む。開始早々、笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)が黒島祥太(経済1・北陸学院高)からのパスを受けてシュートを放つ。相手選手がたまらずファウルを犯すも、3ポイントがネットに突き刺さる。笠木は第2Qだけで3ポイントを3度沈める活躍を見せた。守備では、主将の後藤晴(商4・美濃加茂高)を中心に集中して相手を抑える。攻守に相手を寄せ付けず、差を6点広げて、45ー33で前半を折り返す。
▲第2Qに得点を重ねた笠木
第3Qから徐々に白鷗大にペースを握られる。序盤に後藤、笠木が3ポイントを決めるも、ファウルが嵩み残り4分でチームファウル4つ目を取られた。積極的な守備が難しい中、次第に相手に得点を重ねられる。それでも前日7アシストを挙げた土屋来嵐(経済3・桜丘高)の奮闘もあり、7点リードの61ー54で最終Qへ。
▲専大の得点に喜びを爆発させる土屋ら専大ベンチ
迎えた第4Q、白鷗大の猛攻に追い込まれる。開始早々から得点を重ねられると、ついに逆転されてしまう。それでも逆転直後に、清水からのパスを受けた後藤が3ポイントを決めて勝ち越す。残り2分56秒で2点リードする中、タイムアウト明けに同点に追い付かれる。その後はファウルで何とか白鷗大の攻撃を抑えるが、残り29秒でフリースローを沈められ再度逆転されてしまう。最後の攻撃に望みをつなぐ専大は、終了間際に笠木がシュートを放つもネットを揺らせず。69ー70で試合を終えた。
佐々木優一監督は「高さのある白鷗大に対して気持ちの面で負けないこと、アピアパトリック眞(商1・福岡第一高)が怪我で不在の中で、どうやったら勝てるかをゲーム前にセットして挑んだ。強気な姿勢で入れたが、やはり最後勝ちが見えてきた時間帯でリードを守り切ろうという気持ちが出てしまった。うち(専大)がアタック出来るところでアタックしきれなかった、我慢すべきところで我慢出来なかった。(勝負を分けた点は)そういうちょっとしたところだと思うが、完璧に出来ないと、こういう強いチームに対して勝ち切ることは出来ない」と敗因を振り返った。一方で、「それさえ出来れば身長がなくても戦えるし、勝てるというのは今日のゲームで分かったと思う。そこを突き詰めていきたい」と語った。
チームを牽引する主将の後藤は「めちゃくちゃ良い内容の試合で、勝ちが見えていただけに悔しい気持ちが強い。昨日の試合の反省を生かして、最後の最後までリードを保ってゲームを進められたところは良かった。ただ第4Qの勝負どころ、相手に流れが傾いたところで(集中力が)落ちてしまった。(勝負を分けた点は)メンタル面かなと。1Qから3Qまで自分たちの流れでやれていた中で、最後この点差を我慢しようという雰囲気になったときにやられてしまった。プレッシャーからシュートを外し、リバウンドも拾えない時間帯があった。メンタルの持ち方で最後逆転されたと思う」と口にした。
次節に向けては「最後1点差で負けたが、そこ(強豪白鷗大に対して1点差で惜敗)までやれたのは自信になるし、そこまでやれたのになぜ負けてしまったのかという反省点も出た。次もホームで試合が出来るので、ホームの力も借りながら次の試合につなげていきたい」と語った。
次戦は18日土曜日に明大と対戦する。今節同様ホーム開催となる中、佐々木監督は「また改めて自分たちのホームで試合が出来る。そのホームの利というのを、いろんな方々の声援を力に変えて、40分間しっかりやりきって、次こそ白星を掴みたい」と切り替えて今季3勝目を目指す。
文=佐藤佑樹(経済2)
写真=君嶋悠樹(経済2)