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9月7日、日本体育大学世田谷キャンパスにて関東大学秋季リーグ第1戦、対国武大が行われ、専大はセットカウント3-1で勝利を収めた。
春季リーグ戦を2位という結果で終え、秋季リーグ戦では優勝も視野に入れて戦うことになる専大であるが、春季リーグ戦を2部1位という成績で1部に昇格してきた国武大を相手に、序盤は苦戦を強いられることになる。
第1セット、2部から昇格してきた勢いそのままに国武大が専大を攻め立てる。この日のスターティングメンバーで、世界ジュニア選手権から帰ってきたばかりの藤中謙也(経営2・宇部商高)、高橋拓也(経済2・東亜学園高)は、遠征の疲れや使用されるボールの違いもあったせいか、プレーに精彩を欠き、さらにセッター山本湧(商3・東亜学園高)との連携も噛み合わない場面も多く見られた。終始主導権を握られたまま、18-25で第1セットを落としてしまう。
第2セット、第1セットでは連携の合わなかったクイックが、板宮築(経済4・川崎橘高)を中心に少しずつ決まり始める。セットカウントでリードを奪われていても、長友優磨(商4・都城工高)を中心に乱れることなく、不調の藤中・高橋をチーム全員でカバーする「全員バレー」で、傾きかけた流れを一気に引き戻し、25-12と国武大を圧倒した。
第3セット、第4セットに入っても、専大の流れが止まることが無かった。序盤はミスに苦しんだ藤中、高橋も徐々に調子を取り戻し始めた。守りでは高橋、板宮のブロックで相手の攻撃を完全にシャットアウトし、攻めでは山本の華麗なトスワークで相手を翻弄し、相手を寄せ付けなかった。第3セット25-16、第4セット25-15、セットカウント3-1で見事勝利を収めた。途中、川端修(商2・開智高)がリーグ戦初出場を果たすなど、収穫の多い試合にもなった。
開幕戦に勝利し、優勝に向かって進み始めた専大バレーボール部。関東大学1部リーグ全12チームの中で最後に笑うのは専大であると期待したい。
(阿部 秀祐・文1)
吉岡監督
「世界ジュニア組(藤中・高橋)と合流してから、4日しか経っていないので、チームの状態は50%ぐらいだった。それでも、長友には『ぶれるなよ、お前がぶれたらチームが負ける』と伝えた。1セット落とすことは想定内。たくさんセットを重ねた方が、チーム全体の調子が上がってくるので、問題はなかった。とりあえず9月を全勝で終わりたい」
長友主将(#1)
「世界ジュニア組や、山本の怪我もあって、なかなか全体練習ができなかった。1セットとられてしまったが、監督に言われた通り、自分が崩れなければ勝てると思っていた。自分が出場できる最後のリーグ戦なので、結果を残したい」
高橋謙也選手(#13)
「第1セット以外はよかった。第1セットは自分を含め、チーム全体が浮ついていた。(試合が進むにつれて、本調子になってきた印象を受けたが)自分がというより、チーム全体が機能し始めてきているな、という感じであった。(次戦以降に向けて)今日はスタートが良くなかったので、始めから全力で臨めるように準備したい」