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2013.09.08
剣道

第62回関東学生剣道優勝大会 持ち味を発揮し全日本への切符を勝ち取る

 9月8日、第62回関東学生剣道優勝大会が日本武道館で行われた。一度は負けてしまった専大だったが、敗者復活戦である全日本出場決定戦を勝ち抜き、11月の全日本大会への出場を決めた。

 

 

 今大会、専大は2回戦からの登場だったために、2勝すればベスト16となって全日本大会への出場が決まる。また、もしも途中で負けてしまったとしても、ベスト32に残っていれば敗者復活戦である全日本出場決定戦に望みを繋ぐことができる。全日本出場決定戦では、ベスト16に一歩及ばなかったチーム同士が戦い、勝ち残った6大学は全日本大会への出場が認められる。全日本大会に出場できる合計22の枠を目指して専大の戦いは始まった。

 

 専大の最初の相手は尚美学園大。ここで、専大は圧倒的な実力を見せつける。先鋒戦から大将戦まで7試合行い、引き分け2つを除く5戦全てで勝利を納め、5-0という圧勝でベスト32進出を果たした。

 

 勝利すれば全日本出場が決まるという3回戦では帝京大と対戦。先鋒戦と次鋒戦はともに引き分け、互角の展開で試合は進んでいく。しかし、五将戦で専大は二本負けを喫してしまう。その後の2戦は再び引き分けが続き、徐々に追い詰められていく。そんな悪いムードを吹き飛ばしたのは、副将の佐藤裕己(経済4・麗澤瑞浪高)だった。負けたら敗退が決まってしまう重圧のかかる一戦で、貫禄の二本勝ちを納める。この勝利で専大は劣勢だった試合を五分に戻すことに成功した。そして、勝敗の全ては大将の赤池剛志(商3・明徳義塾高)に託された。だが、相手も必死なので簡単には勝たせてくれず、二本をとられて惜しくも敗れてしまった。この結果、1-2で敗れた専大は全日本出場決定戦に回ることとなった。

 

 ここからは一つでも負けたら全日本大会への道は断たれてしまう。そんな緊張感の中、専大の勝負強さが発揮される。全日本出場決定戦初戦の城西大戦では、前の3人は引き分けたものの、中堅の黒木総(経済4・福岡第一高)、三将の佐藤賢也(経済2・明徳義塾高)、副将の佐藤の三連勝が光り、見事3-0で勝利を納めた。

 

 勝っても負けても今大会最後の試合、全日本出場決定戦の2戦目の相手は横浜国大だった。苦戦が予想されたこの試合は、思わぬ試合展開を見せる。なんと、中堅戦まで4試合を終えて専大が4-0と大量リード。この時点で専大の全日本大会出場を決めてしまったのだ。そして、最後は大将の赤池もしっかりと勝ち、5-1という大差で横浜国大を下した。

 

 帝京大には競り負けたものの、全体を通して見ると専大の強さが窺える大会だった。11月に行われる第61回全日本学生剣道優勝大会でも良い結果が期待できるだろう。この大会は日本武道館で行われる予定なので、一人でも多くの方に彼らの勇姿を見届けてもらえたら何よりだ。その応援の力が専大の勝利に繋がるかもしれない。

 

 

 

(安江 祐輔・経済2)