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2025.10.10
バレー

【バレー部】順調な滑り出しを見せるも終盤失速 筑波にストレート負け

〈2025年度関東大学1部バレーボールリーグ戦第5節対筑波大=10月4日 東海大学湘南キャンパス 専大0-3筑波大〉


 秋季リーグ戦も中盤に差し掛かり、未だ白星のない専大は第5節、筑波大と対戦した。第1セット序盤から、生田宗原(経済3・昇陽高)と塚田国光(法3・船橋二和高)を中心にスパイクで得点し、順調な滑り出しを見せた。第1セットでは水野永登(商4・岡谷工業高)がレシーブでアタッカー陣の攻撃に繋げていく。さらに、ブロックで相手の強烈なスパイクを止めた。両者互角の戦いを見せるも、終盤は相手の鋭いスパイクと高さのあるブロックに攻守で乱される。相手に一歩リードされ、21-25でこのセットを落とした。第2セット序盤はアタックで立て続けに得点し、相手の攻撃をブロックで止めるなど勢いに乗る。しかし、第2セット中盤から相手の猛攻が続き、レシーブとブロックなど守備面でのミスが目立つように。そのまま第2セットを21-25で落とした。最終第3セットは、序盤から悪い流れを切ることができず、相手のサービスエースや強烈なスパイクに対応できず、連続で失点した。その後も相手の高さのある攻撃に苦しみ、16-25でこのセットを落とし、ストレート負けを喫した。

▲円陣を組む選手たち


第1セットスターティングメンバー


OH:#12生田、#23マサジェディ


MB:#2千葉、#11新居


OP:#13塚田


S:#20森田


L:#7水野


 第1セットは、マサジェディ翔蓮(文1・福岡大大濠高)の得点から始まった。アタックで次々に得点し、専大が一歩リードする展開となる。さらに、このセットは専大のブロックが冴えた。水野の好レシーブで攻撃に繋げ、相手の強烈なスパイクを千葉貫世(経済4・東北高)とマサジェディが2枚ブロックで止めるなど好調な滑り出しを見せた。そして、相手の鋭い攻撃をブロッカー陣が止め、チームを勢いづけた。その後は両者一歩も譲らない展開となった。しかし、終盤は相手のサービスエースが決まるなどリードを許し、21-25でこのセットを落とした。

▲多彩な攻撃でチームを勢いづけた生田

▲好レシーブを見せた水野


 第2セットは、勢いそのままに生田の強力なスパイクで相手のレシーブを崩し、新居良太(経済3・開智高)がクイックで相手を揺さぶる。さらに、高さのあるブロックと粘り強いレシーブなど守備面でも好調を見せた。専大は相手の鋭い攻撃を2枚ブロックによって連続で止めた。その後は新居が相手コートに叩きつける強烈なクイックを決め、得点した。しかし、相手の高さと威力のあるスパイクで徐々に点差を広げられる。終盤で長いラリーが続く場面も見られたが、最後は専大の攻撃で相手のアウトを取り得点する。マサジェディがサイド方向のアタックで粘るも、最後はレシーブミスで失点し、21-25でこのセットも落とした。新居は「サイドを1枚はって、高さは上で触るのではなく後ろでレシーブしていった」と筑波大の攻撃への対策を明かした。

▲鋭いクイックで魅せた新居


 最終第3セットは、序盤から悪い流れを断ち切ることができず、相手のサービスエースと緩急のある攻撃で連続失点を許す展開に。千葉が鋭いスパイクで得点するも、相手の強烈なスパイクにレシーブで崩される。さらに、専大の強みであるブロックでもミスが重なり、相手に得点を許してしまう。また、焦りから攻撃にも乱れが生じ、アタックでのミスが重なる。最後は生田のスパイクが相手のブロックに阻まれる。16-25と9点差をつけられ、ストレート負けを喫した。

▲攻守で活躍した千葉


 試合を振り返り、千葉は「最初滑り出しが良くて乗れていたが、相手に1本やられた時にそのミスをずっと引きずってしまった。終盤を迎えて連続得点されて負けるといういつものパターンだったので、そろそろ改善したいと思う」と語った。新居は「今日は中での話し合いを大切にしていこうとした。セットが重なるにつれて指示を出すことはできていたが、その通りに動けなかったり、少し熱くなってしまった」と反省点を口にした。さらに、「20点以降になると急にキャッチが入らなくなるので、そこは今後の課題となってくる。キャッチが返るというのが20点以降を取れるきっかけになるかなと思う」と今後の改善点を明かした。


 次戦の明大戦に向けて、千葉は「コート内で情報共有しながら、相手の対策をしていきたいと思う」と意気込み、新居は「明日は今日以上に速い攻撃がくると思うので、相手の速さに押されず、オフェンスからしっかり意識して攻撃できるようにしたい」と決意を新たにした。



文=平野百々花(人間科学2)

写真=山中美琴(文3)