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〈第77回関東学生フェンシング選手権大会3日目=10月10日、駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場〉
関東学生フェンシング選手権大会(以下、関東インカレ)の3日目が行われ、男子エペの個人戦で熊谷志孔(商2・北陸高)が初優勝を果たした。決勝では、日大の唐澤颯斗選手と対戦。試合中盤以降はリードを保ち続けて15対13で勝利を収めた。
▲関東インカレ初制覇を果たした熊谷
○白熱の専大勢対決 熊谷は勢いそのまま決勝へ
熊谷は予選プールを2勝2敗の全体46位タイで通過した。予選では緊張もあって思うような結果が出せなかったが、気持ちを切り替えてトーナメント戦に臨むと、2・3回戦を順調に突破。続く4回戦では泉怜邑(文2・岩国工業高)との専大勢対決となった。
互いに手の内を知る難しい対戦は大接戦の展開になる。ポイントを取られては取り返す白熱した試合は、14対14と両者ともにマッチポイントを迎える。その後、泉が上手く間合いを詰め、2度至近距離で勝負を仕掛けたが、熊谷が「(泉に)突かれると思ってカバーで逃げた」と話すように決勝点は奪わせず。最後は熊谷が冷静に得点を加え、勝負強さを見せた。
▲同期との対決は「正直1番嫌だった」とその難しさを語った
同校対決を制して勢いに乗った熊谷は、準々決勝を7点差、準決勝を8点差で相手を上回り、難なく決勝の舞台へ進出。決勝は日大の唐澤颯斗選手と対戦すると、序盤は先手を取られる展開となるが、中盤以降は5点を連続で取り、リードを広げていく。最終的には15対13で試合を制し、関東インカレを制覇。「前の試合と変わらず、やれることをやった」と自然体で挑んだことが功を奏し、初の栄冠に輝いた。
6月に行われた剛騎杯後には個人戦に対する苦手意識を明かしていた2年生。その後に練習や試合を幾度も重ね、「最初は耐えて途中で逆転勝ちする展開ができる。今は15本勝負の方が得意」と笑顔で話した。次は今月末に開催される全日本学生フェンシング選手権大会(インカレ)に照準を合わせる。「インカレも変わらず、まずは予選を頑張りたい」と意気込んだ。
〈その他選手の結果〉
男子エペ個人戦
泉怜邑(文2・岩国工業高)ベスト16 (9位)
田内渓(商2・大垣南高)ベスト16 (11位)
峯田大空(経営4・米沢興譲館高)トーナメント3回戦敗退
下村祐翔(人間科学2・岩国工業高)トーナメント3回戦敗退
高野留聖(文3・東京学館新潟高)トーナメント2回戦敗退
染矢直洋(文1・情報科学高)トーナメント2回戦敗退
牧野正嗣(文1・大垣養老高)トーナメント2回戦敗退
葛西浩大(文2・埼玉栄高)トーナメント初戦敗退
女子サーブル
亀川満里菜(商3・柏陵高)トーナメント2回戦敗退
井下玲菜(商3・札幌大谷高)トーナメント2回戦敗退
横岡奈子(文2・田名部高)トーナメント2回戦敗退
富田愛音(経済1・利府高)トーナメント2回戦敗退
根岸ななみ(商1・王子総合高)トーナメント2回戦敗退
文=竹田一爽(文4)、写真=佐藤佑樹(経済2)、竹田