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〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月5日 専修大学生田キャンパス 専大55ー66東海大〉
前日にリーグ戦初勝利を掴んだ専大はタレント揃いの強豪東海大と対戦。前半から専大の戦い方であるディフェンスからロースコアゲームに持ち込むと、後半には清水愛葉(文4・北陸学院高)とムワンバパトリック(商1・八女学院高)を中心に流れを完全に持ち込む。4Qには1点差に追いつくも、相手の連続3Pに苦しみ点差を離され惜しくも敗戦となった。
▲攻守にわたり活躍を見せたパトリック
▲今試合でも攻撃の起点となった
前半は両者ディフェンスで粘りを見せながらも東海大一歩リードの状況で終えた。課題でもあるハーフタイム終わりの3Q入りでは相手に連続得点で0ー8でスタート。しかし、タイムを使い流れを切ると、今度は専大の流れへと試合は展開した。テンポの速い展開が進むが後藤晴(商4・美濃加茂高)と後藤宙(商1・美濃加茂高)を中心に次第にディフェンスが機能し始め、相手のゴールを阻止。連続得点を重ねながら流れを手繰り寄せた。
4Qでも勢いはとどまらず、ディフェンスから流れを作った。中盤では東海大はメンバーを4人と大きく変え、試合の展開を動かそうとする。だが、スティールなど相手に攻撃の機会を与えず流れを渡さず試合を進めた。しかし終盤、1点差にまで詰めるも轟琉維選手を中心に東海大は3ポイントを量産。専大は2回のタイムを使うもこの流れを断ち切ることができずに55-66で敗戦となった。
▲ベンチから応援する選手たち
「得点は先輩たちが取ってくれるから、自分はみんなを支えられる立ち回りを意識した。今日は特にリバウンドが取れたのが良かった」と話す後藤宙はこの試合でチームトップの10リバウンドを記録した。試合終盤の連続3ポイントについては、「相手が強くても勝ち切れる選手にならないと」と悔しさを滲ませた。後藤宙はこの試合清水への絶妙なパスを出すなど、アシストでも試合を盛り上げた。
▲ドリブルをする後藤宙
強固なディフェンスを徹底した後藤晴は今試合での自身の動きについて「自分のところもしっかり守りながら、周りもカバーできるように意識した。5人を5人で守ることを徹底したかった」と振り返った。しかし、チーム全体のディフェンスの意識について、「負けていてもディフェンスにっていう意識、そういう声掛けができていてすごい良かった」と1巡目からの成長点をあげた。
佐々木優一監督は3Q入りからの立て直しについて「タイムアウトで切ったが、そこからしっかりカムバックできたのは、確実に成長していると思う」と評価した。試合終盤の相手の連続得点については「彼(後藤宙)はよくやってくれた。」と健闘を称え、「試合全体としてさりげない部分を考えてまた来週からもやっていきたい」と振り返った。次戦以降について「自分たちのバスケットをしっかり作っていきたい」と意気込んだ。
文=山中美琴(文3)
写真=髙野葵葉(文4)