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JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦3部
第15節 VS青山学院大学体育会サッカー部
10月7日(火)14:00Kickoff
@青山学院大学緑ヶ丘グラウンド(神奈川県相模原市)
専大 3–2 青学大
得点者 専大 松本、橋本、那須
青学大 大里、森夲
第15節は青山学院大学と対戦し、3-2で勝利した。2連勝中の専大は、前半10分に佐藤柚のロングパスに反応した松本が冷静に流し込み、先制に成功する。しかし前半13分、ロングスローから直接頭で合わせられ、早々に追い付かれてしまう。前半22分には、クリア処理にもたつく中、相手に押し込まれ逆転を許す。後半に入り、選手交代で流れを変えると後半18分、クロスのこぼれ球を橋本が押し込み同点に追い付く。試合終了間際には、ペナルティアーク内でFKを獲得する。キッカーは後半途中投入となった那須。左足で放たれたボールはゴール左上に突き刺さり逆転に成功する。終盤は落ち着いた試合運びを見せて試合終了。リーグ戦3連勝を達成した。
▲試合終了後、勝利を祝う記念写真
〈試合前情報〉
直近のリーグ戦からのスタメン変更はなし。
以下、スターティングメンバー(4-3-3)
GK 12 上林 真斗(法3・昌平高)
DF 6 岡田 海人(法3・浜松開誠館高)
DF 15 伊澤 壮平(人間科学4・浦和南高)
DF 28 佐藤 柚太(経営2・白根高)
DF 25 小林 亮太(経済3・仙台大附属明成高)
MF 30 溝口 敢大(文2・飯塚高)
MF 10 戸田 大翔(商4・志木高)後半10分 OUT
MF 7 河野 修和(文4・甲府昭和高)後半28分 OUT
FW 14 道白 優斗(文2・流通経済大柏高)
FW 17 佐藤 漣(法2・成立学園高)後半41分 OUT
FW 11 松本 皐誠(商4・東海学園高)後半10分 OUT
途中出場
MF 8 橋本 燦(ネット情報2・帝京長岡高)後半10分 IN
FW 9 仲本 隼翔(経済4・松商学園高)後半10分 IN
FW 19 那須 奏輔(経済2・東海学園高)後半28分 IN
FW 22 寺島 サフィール マイサラ(経済4・専大松戸高)後半41分 IN
〈試合展開〉
交代選手の活躍が光った。互いに首位浮上を目指す一戦は、専大が劇的な逆転勝利を収めた。専大は中2日の日程で前節からスタメンを変更せず、試合に臨んだ。リーグ戦2連勝中の専大(3位)は、2位の青学大と対戦した。ともに首位を勝点2差以内で捉え、この一戦に勝てば2部昇格に大きく近づく。専大は、前半10分に佐藤柚が自陣で相手選手からボールを奪うと、そのままドリブルで運びロングパス。相手センターバックの頭上を越えるボールに反応した松本が、相手GKとの一対一を冷静に流し込み、先制に成功する。
▲先制ゴールを決めた松本
しかし、前半12分、相手にロングスローからゴールを狙われると、ボールに対して上林が飛び出すも、触れられずに相手選手に直接ヘディングで合わせられ、早々に追い付かれてしまう。その後は敵陣ペナルティエリア内までボールを運ぶも、リーグ最少失点を誇る青学大を前になかなか決定機に結び付けられない。前半22分、相手にロングボールで押し込まれる。処理の難しいボールに対して小林がクリアを試みるも、ボールは味方に当たり不運にも相手選手へ。そのまま冷静に押し込まれ逆転を許してしまう。
▲逆転を許し、肩を落とす専大
前節同様追いかける展開となる中、前半26分には小林がロングシュートを狙うも枠の上に外れる。さらに前半32分には佐藤柚が右サイドからボール運び鋭いシュートを放つも、相手GKにセーブされてしまう。両サイドバックが積極的に攻撃参加を繰り返すも、決定機は作り出せず1-2で試合を折り返す。
▲後半開始前の応援、終始選手を後押しした
後半に入り早々、溝口からのパスを受けた道白が右サイドを突破し、シュートを打つもクロスバーに嫌われる。専大は後半10分に仲本、橋本を投入。この交代策が功を奏す。後半18分、佐藤柚からのスローインを受けた仲本が倒されてFKを獲得する。これを溝口が素早くリスタートすると、道白がグラウンダー性のクロスをあげる。ゴール前の仲本は触れずも、こぼれ球を橋本が押し込み、同点に追い付く。
▲クロスのこぼれ球を押し込む橋本燦
▲交代で入り攻撃の起点となった仲本
同点ゴールを契機に、前半から厳しいマークを受けていた佐藤漣が前を向いてプレーする時間が増える。専大は後半28分、河野に代わり那須を投入し、逆転ゴールを狙う。すると後半44分、左サイドの敵陣浅い位置でボールを奪った道白がドリブルを開始する。中央にカットインすると、ペナルティアーク内で相手CBがたまらずファウル。ペナルティエリア手前の中央でFKを獲得する。相手選手はイエローカード2枚で退場となった。キッカーは途中投入となった那須。「狙い通りだった」と話すように左足で蹴ったボールは弧を描くようにゴール左上に突き刺さり、逆転に成功する。
▲劇的FKを決めた那須
数的有利となった終了間際、道白からのパスを受けた途中出場の寺島がシュートを放つも、追加点は奪えない。終盤は落ち着いた試合運びを見せて試合終了。2戦連続での逆転勝利で、3連勝を達成した。
▲終盤左サイドでシュートを放つ寺島
次節は勝ち点3差で5位の共栄大を迎える。昇格に向けて負けられない試合が続く中、同点ゴールを決めた橋本は「今日の勝ちでブレずに、自分たちの目標である2部昇格に向けて頑張っていきたい」と意気込んだ。
試合後、インタビュー
東大樹監督
試合を振り返って
前半、事故のような形で失点してしまった。そこの改善だけ出来れば、(試合を)ひっくり返せるだけの力はあると思っていた。最低限1点差で試合を折り返したので、後半につなげられた。最終的に(試合を)ひっくり返したので、底力があるチームだなと。もう少し盤石な試合展開ができるといいなと思っている。
ハーフタイムでの選手たちへの声かけ
前半風も吹いていたので、なかなかボール回しのところが難しかった。ハーフラインさえ超えられれば、うち(専大)はボールが持てますし、シュートパターンも何個か持っているので。そういう意味では、相手があれだけ引いて守ってくるチームだったので、遠目からでもシュートを狙いにいけという指示と、ゴール前まで(ボールを)運べば、ある程度自由にやる部分も必要だと思うので、選手の力を信じていた。点を取らないといけない状況だったので、攻撃的にという声かけをした。
直近3戦10得点の攻撃陣と、2戦連続での逆転勝利について
逆転しないでそのまま勝てるのが1番良いが、失点シーンは僕のせいかなというところもある。選手たちは本当によく頑張りながら、後ろの選手も攻撃的にやってくれてる中での失点だと思っている。ミスが無くなればもっともっと得点は増えるのではないかなと。攻撃的にやれて得点も取れてきてはいるので、攻撃の時間を長くしてもっと得点を取れるチームにしていきたい
リーグ最小失点の相手から3得点で勝利
青学大さんは昔から強いですし、良い選手もたくさん揃っている中で、うちも後ろの選手がしっかり頑張っているので、本当はうちが最少失点じゃないといけない。前線の選手がそれ(他大がリーグ最少失点である現状)を壊して、うちを最少失点にしなきゃいけないっていう使命もあると思うので、そういう意味ではまずはしっかりと勝ち切れて良かった
次節に向けて
変わらず攻撃的にいくので、3部リーグで1番点の取れるチームで、かつ最少失点でいければ良いと思っている。他力でも優勝できる方法はもう全部勝つしかないので、しっかりと次の試合を勝ち切れるように一戦一勝できればと思う
那須 奏輔
途中投入でどう活躍しようと考えていたか
後期の開幕に怪我をしていて間に合わなくて。後期2試合目からベンチ入りして、ずっといいプレーできていなかったので、今日同点で投入されて、自分がやらないと、ラストチャンスだと思って気合を入れてピッチに入った。
決勝ゴールのフリーキックについて
狙い通りだった。(壁の頭上を越えて左上に突き刺さったボールは)もう完全に狙い通りだった。
次節に向けて
今日みたいにギリギリのゲームになっても勝ちきる力がついてきたと思うし、自分だったり(橋本 )燦だったり、仲本君という途中から入った選手たちが活躍して、よりチームのレベルも上がってると思うし、スタメン争いも激しくなってくると思う。自分も(スタメン争いに)加わってこれからも活躍できるように頑張りたい。
橋本 燦
試合を振り返って
2位、3位の上位対決で、昇格に向けて勝とうと意気込んでいた。最近なかなか調子が上がらなかったが、得点という形でチームの勝利に貢献できてほっとしている
途中投入というところでどういった気持ちで試合に入ったか
チームを勝たせるというのも、大前提として(気持ちが)あるが、自分が今自信を無くしていて自分の存在価値をもう1回ここで見せないといけないという気持ちがあった。
得点シーンを振り返って
クロスが上がった瞬間にボールがこぼれるところが分かったというか、自分が決めるときはいつもそんな感じで。ただ、得点シーンになる前にもうあそこに走り出していたので、そういうところが今日は冴えていた
途中出場の選手が攻撃を活性化させたが
2節前の明学戦で自分含め交代選手が出場してから逆転されて、前節、今節と交代選手たちが自分たちが途中から出て何ができるかを考えながらアップをするようになった。前節は1学年下の遠藤が決めたり、今節も仲本君が潰れて自分が決めたり、那須が決めたりとこの3連戦スタメン11人だけでは勝てていないと思うので、ベンチ含め総力戦で勝つことができた。
仲本隼翔
試合を振り返って
前半先制して、良い流れで立ち上がり入れたと思うが、自分たちの課題であるセットプレーで失点してしまった。ただ、ハーフタイムに修正して、自分たち交代選手も含めてチーム一丸となって逆転して勝利できた。
途中投入でどう活躍しようと考えていたか
負けていたので、とにかくチームが勝つために、まずは同点に追いつけるように、というプレーを心がけていた
後半途中投入後、何度もファールを受けてチャンスを演出した
自分がポイントになれれば、サイドの選手が活きてきたり、ボランチの選手が生き生きとプレーできると思うので、そこは自分を犠牲にしながらも、自分でも得点が取れるようにというのは意識していた。
次戦に向けて
必ず勝ち、次節以降も勝ち続けて、優勝を目指して頑張りたい
次節は10月11日に生田北グラウンドで共栄大学と対戦する。
文=佐藤佑樹(経済2)
写真=藤林利英(文2)