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<令和7年度東都大学準硬式野球秋季リーグ戦=10月7日 スリーボンドベースボールパーク上柚木 専大2-0中大>
秋季リーグ戦を8勝4敗で迎えた中大との3回戦。負ければ優勝を逃す重要な一戦で先発のマウンドを託されたのは竹村健太(経済4・星稜高)。「伸びのある球でフライアウトを積み重ねることができた」と三塁を踏ませない好投を演じ、9回107球の力投で完封勝利を収めた。
▲試合終了直後、バッテリーを組んだ高橋秀昌(法4・専大松戸高)とハイタッチを交わした
一方の打線は5回に永瀬滉平(法2・専大松戸高)が二塁打で出塁すると、続く村上広(経済3・札幌第一高)が粘った末に四球を選び、好機を拡大。その後、2死一、三塁とすると今季途中から4番に座っている井上隼(経済1・國學院栃木高)に打席が回った。左中間へ適時打を放ち先制点を挙げ、続く5番・田中雄揮(経済2・星稜高)もセンターへの連続適時打で試合を決めた。
▲この試合4安打を放った永瀬
▲清水友惺(商1・専大松戸高)も猛打賞の活躍
〇勝利に導いた107球
両者譲らぬ投手戦の末、竹村に軍配が上がった。「負けたら(優勝を)逃すとかはあまり考えていなかったけれど、少し緊張があった」と気を抜かずに9回無失点5奪三振で、全日本を制した中大打線を封じ込めた。
特に良かった部分として挙げたのが“カウント球”である。「カットボールやツーシームでいい感じに追い込めた」とバットの芯をずらし、打たせて取る投球でリズムを作った。
試合終了後のミーティングではチームメイトから「竹村のおかげで勝てた」などと祝福を受けた。打撃で勝利に貢献した井上と田中も口を揃えて「竹村さんが良いピッチングをしていたから打ててよかった」と打線を奮起させる投球内容となった。
▲2戦目では悔しい思いをしたが、雪辱を果たした完封勝利となった
〇試合を決めた2人のタイムリー
初回から好機を作るもののあと一本が出ず、苦しんだ打線がつながった。5回裏、2死一、三塁の場面で井上は「前の打席ではチャンスで打てなかったから、悔しさが残っていた。(この打席では)甘い球を一発で仕留めようと決めていたから打つことができて良かった」と初球をはじき返し、二塁走者の永瀬が生還。「ここぞの場面で一本打てるのが4番の仕事」と勝負強さを発揮した。
▲1年生ながらも4番を任されている
なおも、2死一、二塁と好機が続くと田中が打席に入った。「(前の打席まで)三振ばっかりだったけど、大事な場面で一本出たのが良かった」と得意の変化球を拾い、決勝点となる適時打を放った。
▲「ここまで来たら優勝するだけ」と強気な気持ちで次戦に臨む
次戦は9日に行われる東洋大との3回戦。勝利すると8年ぶりの1部優勝が決まる大一番となる。
文・写真=知地泰雅(文3)