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JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦3部
第14節 VS国際武道大学学友会サッカー部
10月4日(土) 14:00Kickoff
@生田北グラウンド(川崎市多摩区)
専大 4–1 国武大
得点者 専大 道白、佐藤漣×2、遠藤
国武大 佐藤麟
第14節は国際武道大学と対戦し、4-1で快勝した。専大は開始早々、ロングスローの流れから先制を許すが、2試合連続となる道白の得点ですぐさま同点に追い付く。その後は両ウイングの仕掛けから主導権を握るものの、ゴールは奪えずに1-1で試合を折り返す。後半立ち上がりにサイド攻撃から佐藤漣が逆転ゴールを決めると、ゴールラッシュに。遠藤の大学初ゴールなど追加点を加え、今季最多となる4得点を挙げた。この白星で3位に浮上し、次節は中2日で青学大との一戦に挑む。
▲2得点1アシストの大活躍を見せた佐藤漣
〈試合前情報〉
直近のリーグ戦からのスタメン変更はなし。
以下、スターティングメンバー(4-3-3)
GK 12 上林 真斗(法3・昌平高)
DF 6 岡田 海人(法3・浜松開誠館高)
DF 15 伊澤 壮平(人間科学4・浦和南高)
DF 28 佐藤 柚太(経営2・白根高)
DF 25 小林 亮太(経済3・仙台大附属明成高)
MF 30 溝口 敢大(文2・飯塚高)後半36分 OUT
MF 10 戸田 大翔(商4・志木高)
MF 7 河野 修和(文4・甲府昭和高)後半43分 OUT
FW 14 道白 優斗(文2・流通経済大柏高)後半32分 OUT
FW 17 佐藤 漣(法2・成立学園高)
FW 11 松本 皐誠(商4・東海学園高)後半23分 OUT
途中出場
FW 9 仲本 隼翔(経済4・松商学園高)後半23分 IN
FW 19 那須 奏輔(経済2・東海学園高)後半32分 IN
MF 26 遠藤 琉晟(ネット情報1・帝京長岡高)後半36分 IN
MF 8 橋本 燦(ネット情報2・帝京長岡高)後半43分 IN
〈試合展開〉
今季最多の4ゴールで連勝を達成した。最下位に沈む国武大をホームに迎えた3連戦の初戦。直近の試合では集中した立ち上がりを見せていた専大だが、前半6分に国武大が右サイドの敵陣深くからロングスローを入れる。ヘディングで複数回つながれると、最後はゴール前でヘディングシュートを放たれ、先制を許す。
▲失点シーン
出鼻をくじかれた専大は、前半11分に自陣でボールを回収し、河野が持ち運ぶ。河野は前方の佐藤漣に預けると、左サイドを突破して敵陣深くから左足でクロスを送る。ゴール前に飛び込んだ道白がヘディングシュートを放ち、豪快にネットを揺らして同点に追い付く。
▲見事に頭で合わせた道白はチームトップタイの今季4点目
その後は、佐藤漣と道白の両ウイングが積極的な仕掛けを見せる。前半39分に左CKを得ると、キッカーの戸田が左足でクロスを送る。ペナルティエリア中央で佐藤柚が頭で合わせたボールが相手に当たって際どいコースに飛ぶも、得点は生まれず。同点ゴールのあとは主導権を握って1-1で試合を折り返す。
後半に入ると、専大は5分に右サイドでパスをつなぎ、道白が敵陣深くから右足でクロスを上げる。ファーサイドからゴール前へ走り込んだ佐藤漣が右足で押し込み、逆転に成功。
▲専大ベンチへと飛び込んだ
このゴールで勢いに乗った専大イレブンは、両サイドから波状攻撃を仕掛けていく。後半11分には道白がペナルティエリア手前の中央から鋭いミドルシュートを左足で放つと、GKが防いだボールに詰めた松本が右足を振り抜く。絶好のチャンスだったが、ここはクロスバーをたたいてしまう。
後半36分には佐藤漣のシュートが左ポスト、途中出場の那須のシュートが右ポストに阻まれていずれも追加点は奪えず。それでも、後半40分に再三チャンスを作っていたサイド攻撃から3点目が生まれる。遠藤が縦パスを送ると、那須がペナルティエリア右に進入し、中央へラストパス。このボールに反応した遠藤が滑り込みながら右足を振り抜いてネットを揺らす。途中出場の2人で待望の追加点を獲得した。
▲味方から祝福を受ける遠藤
攻撃の手を緩めないホームチームは、後半48分に岡田が前線へロングボールを送ると、仲本が抜け出す。ペナルティエリア右から完璧なクロスを供給し、ゴール前で佐藤漣がダイレクトで押し込んだ。この試合2得点目となる佐藤漣のゴールで勝負あり。そのまま4-1で試合は終了した。
〈PICK UP PLAYER〉
佐藤漣
待望の今季初ゴールから2得点 強い気持ちが結実
「やっと決められて嬉しい」と率直な心境を明かした佐藤漣。今季11試合目での初ゴールとなった。待望の1点目は日頃の練習で築いてきた道白とのコンビネーションから生まれた。練習では決め切れない場面も多かったと話すが、「今日は本当に気持ちで押し込んだ」と得点への強い思いが実を結んだ。
後半アディショナルタイムに奪った2点目はその強い気持ちを象徴するゴールとなった。90分間、精力的に動き続け、試合終了間際でもフルスプリントでゴール前へ飛び込んだ。シュート後、左ポストに激突するアクシデントもあったが、「大丈夫!大丈夫!」と笑顔を見せた。
次戦は昨季、大学初ゴールを記録した思い出の地、青学大グラウンドでの一戦。絶好調の左ウインガーは「自分の得意なドリブルからのシュートで決めたい」と力強くゴールを誓った。
岡田海人
今節も攻守に躍動 チームに欠かせないディフェンスリーダーへ成長
岡田がディフェンスリーダーとして欠かせない存在へと成長を遂げている。前半戦は一時期、先発から外れていたが、第10節から5試合連続フル出場中。172cmとセンターバックとしては小柄だが、この試合も持ち前の粘り強い守備でピンチの芽を摘み続けた。
応援団仕込みの大きな声での鼓舞も岡田の持ち味だ。後期開幕前には監督から喝を入れられたと言い、「自分が先頭となってディフェンスラインを引っ張っていかないといけないと自覚した」と心持ちにも変化があった。全体的に運動量が落ちてきた試合終盤には「ここだぞ」と声を張り上げ、チームを盛り立てた。
後方からの正確なロングパスでも存在感を放ち、攻守に躍動する3年生。中2日で次戦へ臨むが、「もう後期は1敗もできないし、ここから全部勝たないと昇格はないと思っている。この勝ちを良い意味で忘れて1からやっていきたい」と表情を引き締めた。
遠藤琉晟
ボランチの新星が3試合目で大学初ゴール
▲遠藤(中央)
試合を振り返って
「(試合の)入りで先制されて、相手の勢いが乗ってきた中で、1点返せたというのは大きいと思った。後半は自分たちのペースでできていて、自分も途中交代で点を決められたのは良かった」
大学初ゴールを奪ったが、心境は
「自分は前期もベンチには居たけど、出られない試合が多かった。後期もまだ始まって3節だが、出場機会が与えられない中で、得点でアピールできたのはすごく良いと思う」
次節への意気込み
「連戦になるが、総力戦で。自分も途中からかスタートからかはわからないが、自分の全力を出せればと思う」
次節は10月7日に青山学院大学緑ヶ丘グラウンドで青山学院大学と対戦する。(ホーム扱い)
文・写真=竹田一爽(文4)、取材=作田夏楓(文1)