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〈2025年(令和7年度)秋季関東学生卓球リーグ=9月18日 代々木第二体育館〉
秋季リーグ3勝2敗で迎えた第6戦、専大は中大と対戦した。白熱したシーソーゲームとなったが、最後は専大が4-3で競り勝ち3位入賞を果たした。さらに、秋季リーグで唯一全試合に出場しシングルスで全勝を収めた木塚陽斗(文2・明豊高)が敢闘賞と優秀選手賞を受賞した。
▲ガッツポーズをする木塚
序盤にペースを掴んだのは専大だった。1番手の薜大斗(まさき・だいと/経営1・遊学館高)がストレートで勝利しチームに勢いをもたらすと、続く2番手には木塚が出場した。相手は昨年のインターハイチャンピオンである石山浩貴選手。「高校の時インターハイで負けていて、リベンジして向かっていくつもりで思い切って挑んだ」と振り返る。1セット目は激しい打ち合いとなるが、あと一歩流れを掴み切れず8-11で奪われる。「先に台から出て打たれていたので、自分が先に仕掛けて相手のやりたいことをさせないようにした」と修正した木塚は2セット目を11-9で競り勝つ。ここから流れを掴むとその後も11-3、11-6と連取し、3-1でチーム2勝目を挙げた。
3番手の田中京太郎(文3・静岡学園高)は両者互角の戦いを繰り広げ、第5セットでデュースとなるまで粘ったが、惜しくも2-3で敗れた。4番手では山下慧(文3・育英高)、田中ペアが出場した。「(田中には)『切り替えよう、取り返そう』と声を掛けた。直近の関東学生で負けている相手だったので、向かっていく気持ちで挑んだ」と山下は試合前の心境を話す。1セット目を11-7で選手するも、2セット目は相手に6連続得点を許し3-11で奪われる。「1、3セット目の組み合わせが自分たちのやりやすい形だった。2セット目取られた後は、3セット目は取れると思っていたので自信をもって次に切り替えられた」と振り返る。3セット目を11-7で取ると、4セット目はレシーブを変えて流れを掴み11-7で勝利を決めた。
▲レシーブをする山下
チームの勝利まであと1勝となったが、5番手の溜大河(経済2・静岡学園高)、6番手の二井原有真(文2・育英高)が共に敗れ、勝敗の行方は中島瞳輝(文2・新潟産大附高)に託された。リーグ戦最後の試合ということもあり、両チームの応援は次第に熱を帯びていった。1セット目は相手の強打に対して粘り強く返球し、8-7からポイントを3連取して1歩リードする。ここから流れを掴むとその後も11-8、11-6と連取しストレートで勝利。専大は4勝2敗となり3位入賞を決めた。
▲勝負の行方を託された中島。見事に期待に応えた
木塚は「所沢で筑波大に負けてしまって、あの試合を勝ち切れなかったのはとても惜しかった。5試合目の早稲田戦では1-3から3試合取って勝つこともできたので、いい部分もあった」とリーグ戦全体を振り返る。次の全日学に向けては「昨年は満足できる結果を残せなかったので、リーグ戦全勝の勢いのまま、目標を達成できるように頑張りたい」と意気込んだ。
文・写真=君嶋悠樹(経済2)