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<2部Bブロック1次リーグ第1グループ 第2節=9月7日 駒沢第二球技場 専大3ー37日大>
昨季あと一歩のところでBIG8昇格を逃した専大GREENMACHINE。リベンジを誓って迎えた今季リーグの開幕戦の相手は、日本大学。甲子園ボウルで21度の優勝を誇る名門が復帰初戦の相手という厳しい組み合わせとなったが、専大は果敢に挑んだ。結果は3―37で黒星スタートとはなったものの、後半には意地を見せる場面もあった。
▲試合に臨むGREENMACHINE
試合は専大のキックで始まった。立ち上がり、ディフェンス陣は粘りを見せた。ゴール前12yd付近で相手の反則を誘い、15ydの罰退に成功。しかし直後にロングパスを通されて最初のTDを許してしまう。さらに続くシリーズではパントリターンから一気に自陣に攻め込まれ、再び得点を奪われた。第1Qを終えてスコアは0―14。専大にとって苦しい幕開けとなった。
▲大きくゲインする天野
第2Qに入っても流れを変えることはできなかった。日大はスピードあるランと正確なパスで専大守備陣を翻弄し、立て続けにTDを決める。専大もランプレーやショートパスで活路を開こうと試みたが、ゴール前に迫ることはできず。0―28と大きくリードを許して前半を折り返した。
後半、専大は攻撃陣が奮起する。キックオフリターンで#13天野竜人(法2・駒場学園校)が素早いステップから中央まで大きくリターン。続いてQB#11福本陽生(法3・駒場学園校)を中心にランとパスを織り交ぜながら敵陣へと攻め込み、残り11ydの好機をつかんだ。TDを狙ったパスは通らなかったが、4th downで#99奥山春輝(経済3・東海大相模校)が冷静にフィールドゴールを決め、ようやく3点を返した。スタンドからも大きな拍手が起こり、反撃の兆しを感じさせる場面だった。しかし、ここから突き放したのは日大だった。専大ディフェンスは粘り強く抵抗し相手のパスを防ぐ場面もあったが、3rd downの場面で巧みに攻め込まれ、フィールドゴールを許す。スコアは3―31。なおも厳しい展開が続いた。
▲フィールドゴールを成功させた奥山
第4Q、専大はコールド負けの危機に直面する。規定により次の失点で試合終了となる状況で、日大にゴール前まで攻め込まれる。両チームがタイムアウトを取る緊迫した場面で、専大は渾身の守備を見せ、相手のフィールドゴールをブロック。意地を示し、試合を終わらせなかった。ベンチや応援席も大きく沸き立った。しかし、その後も相手の波状攻撃を止めきれず、残り4分40秒でタッチダウンを許し、スコアは3―37。試合終了のホイッスルが鳴った。
試合を終えて副主将の#56鈴木颯(法4・佼成学園校)は「オフェンスは時間を使って得点してロースコアで勝つゲームプランだった。オフェンスでゲインが全然できず、ディフェンスにも頼らないと勝てない試合だった」と試合を振り返った。次に向けては「もう負けられない試合が続くことになる。全勝という目標は消えてしまったが、日大以外のチームに全部勝って、2位を目指して頑張りたい」と前を向いた。
▲会場には多くの専大ファンが訪れた
立ち上がりで主導権を握られ、最後まで追いかける展開を強いられた専大GREENMACHINE。それでも後半にはリターンからつないで得点を奪い、守備陣も決定的な追加点を何度も阻止するなど意地を見せた。強豪との一戦を糧に、リーグ戦はまだ続く。悲願の昇格を果たすためにも、ここからの巻き返しに期待がかかる。
文・写真=君嶋悠樹(経済2)