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2025.09.24
陸上競技

【陸上競技部】夏合宿インタビュー⑧ 黒田主務の太鼓判! 中島・日比野・西岳編PART1

 まもなく箱根駅伝シード権獲得に向けた前哨戦が始まる。昨季の箱根駅伝予選会では総合2位と躍進した陸上競技部。昨季の経験を力に更なる飛躍を目指し、栄光をつかめるか。この夏も汗水流し、修練を積む選手たちの声をお届けする。(取材は9月8日に行いました。)

▲インタビューに応じた中島(左)、日比野(中央)、西岳(右)




○黒田太洋 (経営4・滝川西高)主務の推薦状

 今回の3選手は黒田主務が合宿を通じてピックアップ。太鼓判を押す理由や各選手の特長を語った。

中島優太(経営3・駒澤高)について

「怪我とか持病とかで苦しんでいた選手で、選抜合宿(の参加自体が)初めてなんですよ。引っ張りだとか最後のペースアップとかもできていて元々、高校での実力もあるので、やっと発揮するベースができてきたと感じていますね。3年生もみんな強いですし、そこに引かれていく形でどんどんと実力を伸ばしてきたので、ここから先の予選会、本選と絡んでくると思います」


日比野陸(経営3・大垣日大高)について

「丹(=柊太郎/人間科学3・松山商業高)と具志堅(=一斗/経営3・コザ高)の存在がすごく大きいと思っていて、そこは周りも知っているんですけど、普段から絡んでいるメンバーの中で、(今年の箱根駅伝本選で)丹と具志堅が6区と7区で襷をつないだところが、本人もすごく悔しさがあったみたいで、その輪に入れなかったところがバネになってすごく飛躍を遂げている。(練習の中で)彼はAチームの選手が離れていく中でもついていくとか、ラストフリーの中でバンッと前に出てくるとか、1個1個のポイント見ていくと、めちゃくちゃ目立つことはないんですけど、淡々とずっとこなしているのが日比野で。安定感とか強さでいくと、今のチームの中でも1番調子が良いと言えるのかなと思います」


西岳政宗(法2・県立玉名高)について

「1年生の頃から底知れない強さがずっとあって・・・。彼は3000m障害をやっていたので、5000mとかのロング(走)はやらないで、ミドル型のタイプだったんですけど、すごい伸び伸びと走る選手。ただ、若干の懸念としては、心が謙虚すぎて、前にガツガツといけないところがあるので、そこを自分の練習と周りとのポイントの比較で自信をつけていけば、もっともっと戦っていける選手だと思う。監督も含めて信頼はすごく厚い選手なので、ここから本当に自分をどう乗り切るかですよね。持っているものは本当に人一倍強いので。バネを持っていますし、スピードも持っています。ここから一皮、二皮剥けていくためには、自分の中の殻を破っていく必要があるのかなと僕は感じています」

 

 

 

○黒田主務の太鼓判! 予選会初出場を狙う注目株トリオ

 

──ここまでの合宿を振り返って。

中島優太

「自分は昨年から怪我と病気で、走れない期間がだいぶ続いて、今年の5月から走り始めたので、想像以上に練習が現状できています。ポイント練習も手応えを感じられていますし、成長できているのかなというのが率直な感想です」

▲中島優太


日比野陸

「自分も1、2年と振るわない時期は続いたんですけど、自分の体の使い方がだんだん分かってきて、3年に入って人一倍、合宿や予選会に懸ける想いが強くて・・・。その気持ちが表れる練習が多く、今のところ練習の消化率を100%でこなしてこられたので、すごく成長の続いている合宿ができているのかなと感じられますね」

▲日比野陸


西岳政宗

「去年も同じように3次合宿に参加させていただいたんですけど、去年と比較して、ポイント練習をこなしていくうちに、成長を感じられているので、自信が少しずつ付いてきているのかなと思います。ただ、他学年と比べてまだ力が劣っているので、自分に足りないところとしては勝ち切る力であったりとか、粘り強さがまだまだ足りないなと思っています。これからの合宿は寮合宿であっても(4次)合宿であっても、さらにその力を作るために練習できたらなと思います」

▲西岳政宗(中央)


──お互いの印象は。

中島

「日比野は1次(合宿)のちょっと前ぐらいから覚醒状態。自分としては同期には負けたくないので、特にその3年生の中で、力とか度外視して一番勢いがあるのは日比野だと思う。そういった面では負けられないですね」


「西岳は練習もコツコツやれますし、神田キャンパスなので、色々大変だと思うんですけど、自分で考えて練習できているのはシンプルにすごい」


日比野

「まず、中島に関しては去年、一緒にくすんでいた部分が大きくて。今年は『互いに頑張ろう!』ということで・・・。6月あたりから高め合う、ライバルとして一緒に頑張っていく中で、合宿も2人で切磋琢磨している仲だと個人的に思っている。(先ほど)中島からも自分が調子良いと言われて、ちょっと嬉しいんですけど、自分から見ても中島はすごく調子上がってきていて。本当に今の3年生全体がそうなんですけど、誰が勝ってもおかしくない力関係にあるからこそ、楽しいなという部分、結構怖い学年だなというのが半分ずつあるので・・・(笑)。中島とはこれからも切磋琢磨していきたいなと考えています」


「西岳に関しては、本当に個人的な絡みがすごく多い仲かなと感じていて、何事に関しても探求心がすごいと思っている。勉強に関してもそうですし、陸上に関してもそうですし、趣味に関しても。全力で取り組んでいる姿は、本当に尊敬できるなと。後輩だからと言って油断できない存在なので、彼とも練習を通して切磋琢磨していって、予選会とかで一緒に出られたらなと感じています」

 

──日比野と西岳が仲良くなったきっかけは。

西岳

「先輩のボケとかを対応するので仲良く…(笑)」


──そこも西岳は真面目に対応を?

日比野

「本当に優しいですよ(笑)」


──先輩2人の印象は。

西岳

「まず中島先輩なんですけど、陸上選手の鏡だなと。練習の様子を見ていても、陸上に懸ける想いが人一倍強いなと傍から見ていても感じられていて、練習の内容に関しても一本一本を大事にしている。今回のポイント練習に関しても引っ張る姿を見ていたりだとか、こんな選手になったら強くなるんだろうなという理想です」


「日比野先輩に関しても同じようなことが言えるんですけども、ギャグで後輩の気持ちにゆとりが作られるというか・・・先輩、後輩の関係ではあるんですけど、ラフに話せるところがあって、後輩の立場からすると、こういう合宿で緊張感がずっと続いた状態になると、耐えられない部分もある。(誰かと)話せることで安心できるので、ゆとりを作って先輩と話すことで、気持ちの余裕が出てきて切り替えて、ポイント(練習)を頑張ろうと思っています」


──3年生はどんな学年か。

中島

「仲は良いと個人的には思います。全員が多分、同じ気持ちでやっている気がするので、練習でも負けたくないというのもありますし、でも一緒には走りたいという…。全員がそういう気持ちでやっているから、今3年生は強いのかなと思っているので、結構複雑ですけど・・・」


日比野

「そうなんだよね~(笑)。一緒に走りたいけど、負けたくない」


中島

「ラスト(スパートを)あげるフリー(練習の最終盤)の時とかも大体、3年生が仕掛けて、(他の)3年生がそれに付いていくことがしょっちゅうなので、毎回ひやひやします。でも(練習が)終わってみればやっぱり3年生が強いなと。そういう言葉が学年間でも出るので、良い雰囲気ではやれています」


日比野

「元々、仲の良い学年だなとは感じられて、その中でも人一倍、厳しい学年だと思う。学年ミーティングがあるんですけど、1つの題材に対して、ものすごく深め合う学年ではあったので、一人一人の想いが強い。負けたくない気持ちも人一倍に持っている人が多くて、それが練習面にも出ていて、お互いに認め合っている反面、『絶対に負けてたまるか』みたいな感じで・・・。良い学年なんですけど、すごくめんどくさいです(笑)。4年生が言う言葉かもしれないですけど、この学年で良かったと思います」


──後輩の西岳から見て3年生はどのように映っているか。

西岳

「3年生一人一人の個性が強い。陸上に懸ける想いは3年生が一番強いのかなと感じられます。練習に関してもそうですし、先輩と一緒にジョグをする時があるんですけど、その時にアドバイスしてもらえるだとか、3年生は信頼できるというか、そういう面ではとても良いと思います」


──2年生はどういう学年か。

西岳

「2年生も今の流れで言えば、仲が良いというのもありますし、食事に関しても全体で取ったりもあります。ミーティングでもピリっとした雰囲気にはなるんですけど、本音を少しずつぶつけられるようなミーティングになっているので、結束があります」



PART2に続く・・・




文・写真=竹田一爽(文4)