最新ニュース
JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦3部
第12節 VS明治学院大学体育会サッカー部
9月20日(土)14:00Kickoff
@生田北グラウンド(川崎市多摩区)
専大 1–2 明学大
得点者 専大 仲本
明学大 村井、高良
第12節は明治学院大学と対戦し、1-2で敗れた。約3ヶ月ぶりの再開となったリーグ戦。首位浮上を目指す専大は、前半8分にPKを獲得すると、仲本がゴール中央にシュートを突き刺し、先制に成功する。その後は佐藤漣、道白の両ウイングが持ち前のスピードを活かしたドリブルでゴールに迫るも、得点を奪えず、1-0で試合を折り返す。後半に入り、松本、橋本、関谷の3人を投入し、追加点を狙うが、なかなかチャンスを作れない。後半24分、左CKを相手選手にニアで合わせられ同点に追い付かれる。さらに1分後、中央を崩されると上林との一対一を冷静に流し込まれ、逆転されてしまう。専大は終盤に寺島を投入し、攻撃的な布陣を敷くも、雨の強まるピッチの中、ミスも目立ち万事休す。再開初戦は黒星となった。次節は勝ち点で並ぶ立教大戦に臨む。
▲試合終了後、落胆する専大の面々
〈試合前情報〉
以下、スターティングメンバー(4-3-3)
GK 12 上林 真斗(法3・昌平高)
DF 6 岡田 海人(法3・浜松開誠館高)
DF 15 伊澤 壮平(人間科学4・浦和南高)
DF 28 佐藤 柚太(経営2・白根高)
DF 25 小林 亮太(経済3・仙台大附属明成高)
MF 30 溝口 敢大(文2・飯塚高)後半11分 OUT
MF 24 岡本 大和(法2・長久手高)後半35分 OUT
MF 7 河野 修和(文4・甲府昭和高)後半11分 OUT
FW 14 道白 優斗(文2・流通経済大柏高)
FW 17 佐藤 漣(法2・成立学園高)
FW 9 仲本 隼翔(経済4・松商学園高)後半11分 OUT
途中出場
MF 8 橋本 燦(ネット情報2・帝京長岡高)後半11分 IN
MF 18 関谷 輝(経済2・与野高)後半11分 IN
FW 11 松本 皐誠(商4・東海学園高)後半11分 IN
FW 22 寺島 サフィール マイサラ(経済4・専大松戸高)後半35分 IN
〈試合展開〉
昇格を争うライバル同士の対決は、ホームで痛い逆転負けとなった。混戦状態のリーグ戦で上位進出を目指す専大(5位)は、2位の明学大と対戦。約3ヶ月前の亜大戦からスタメン6人を入れ替え、前回対戦(第7節)でFWとして出場した伊澤がセンターバックの一角を担った。中盤にはリーグ戦初出場となる岡本、溝口がボランチを務め、左サイドバックには小林が入った。前回対戦時と同様、後方からボールをつなぐ相手に対して前線からプレスを仕掛けると、佐藤漣、道白の2人が起点となり相手に自由を与えない。前半8分、佐藤柚が高い位置でボールを奪うとダイレクトで前線に供給。ボールを受けた仲本がエリア内で倒され、PKを獲得する。これをキッカーの仲本が中央に蹴り込み、前半早い時間で先制に成功する。
▲PKを決めた直後ガッツポーズをする仲本
先制点を挙げた専大は、前半11分に道白のクロスから佐藤漣がシュートを放つもゴール右に外れてしまう。その後も両ウイングが果敢にドリブルを仕掛け、ゴールに迫るも追加点は奪えない。前半25分には小林のミスを狙われ、ピンチを迎えるも、岡田の献身的な守備で難を逃れる。前半終了間際、FKから相手のヘディングシュートを放たれるも上林がセーブし、試合を1-0で折り返す。
▲前半終了間際の上林のセーブ
後半に入ると11分に、関谷、橋本、松本の3人を投入し、追加点を狙いに行く。後半10分、FKのこぼれ球を佐藤漣がシュートするも相手GKに阻まれる。獲得したCKの流れから仲本がシュートもこれも相手GKにセーブされてしまう。雨足が強まる中、徐々に押し込まれるシーンが増える。後半24分、左CKを与えると相手選手にニアで合わせられ同点に。その1分後に中央を崩されると相手選手に冷静に流し込まれ逆転されてしまう。わずか2分間での逆転に動揺を隠せない専大は、後ろからボールを回し攻撃を仕掛けるも、滑るピッチの影響もあり、なかなか前線にパスが繋がらない。後半34分には3バックに変更し、寺島を前線に投入するも、決定的なチャンスを作れず試合終了。リーグ再開初戦を1-2で、8試合ぶりの黒星を喫した。
▲何度もドリブルを仕掛けた道白
▲試合終盤、選手に声をかける東監督
痛い逆転負けを喫し、東大樹監督は「後期開幕一発目で硬さがあったというか、うまくいかないプレーの方が多くて、それがそのまま結果に直結したのかな」と振り返る。後半11分に3選手を投入し、「長いリーグ戦を戦っていく中で、怪我持ちの選手もいたりするので、プレーの時間制限を考えながら、なおかつゲームで結果を出せるメンバーを出して、2点目を取れればというところで交代をした」と意図を明かした。
次節はホームに勝ち点18で並ぶ立教大を迎える。昇格に向けて負けられない試合にストライカーの仲本は「もう絶対に負けられないと思う。自分のゴールでチームが勝てたらいいと思うので気合いを入れてやっていきたい」と意気込んだ。
〈PICK UP PLAYER〉
伊澤壮平
○シーズン中に最前線からCBへ異例のコンバート 伊澤が新たな挑戦へ
▲伊澤(中央)
今季2得点を記録しているストライカーがセンターバックでフル出場を果たした。中断期間中に異例のコンバートとなった伊澤は「ある程度やれている」とディフェンダーとしての公式戦初出場に一定の手ごたえをつかんだ。それでも、チームは後半に連続失点。痛恨の逆転負けを喫し、「大事なところで守り切れるかが、勝ちにつながってくる」と悔しさをにじませた。
元々は前線でのプレーに生かすため、練習で後方に入っていたが、そこで思いのほか好プレーを見せたことによってコンバートされた。この日もコンビを組んだ岡田とともに奮闘。後半途中には3バックにも順応し、ディフェンスラインを引っ張った。主将の河野が下がると、キャプテンマークを巻き、「結果的に昇格というところを後輩に残してあげたい」と残り10試合、最上級生としての覚悟を語った。
大学サッカーシーズンも残り2か月。伊澤の新たな挑戦が始まった。
試合後、インタビュー
東大樹監督
スタメン変更について
「中断期間でだいぶ試したメンバーで、この組み合わせがいけるかなというのと、戸田(=大翔/商4・志木高)が出場停止だったので、そこも含めて組み合わせを見ながら、今日のゲームに1番良いメンバーを持ってきた」
中断期間の成果は
「今日は全然ダメだったのかなと。やっぱり公式戦慣れしてない部分と、この3か月間の空き時間でだいぶゲームの流れが読めなくなった部分もあり、組織戦の難しさを実感した」
次戦に向けて
「うちのチームはメンバーを固定してサッカーをやってるわけではないので、活きの良い選手を使って、勝気溢れるやつを使って、1試合でも多く勝ち点が取れればなと。クリアにしてまた来週頑張りたい」
河野修和 主将
試合を振り返って
「自分たちの課題だった試合の入り方というのは、改善できたのかなと思うが、自分たちが決められるところが多くあった中で、決めきれないというのが課題として残る。連続失点をしちゃいけないと思うので、そこは(守備を)突き詰めてやっていかないといけない」
中断期間で取り組んだことは
「この中断期間はとりあえず試合を多くして、誰が出るかというのも全然決まっていないので、ハードな練習を日々積み重ねていく中で、競争の部分は多くあった」
次戦への意気込み
「もう自分たちはもうやるしかない。勝つしかないと思っているので、内容もそうだが、結果にこだわって、まだ3部優勝して2部昇格というのは終わっていないと思うので…。そこを目指して頑張っていきたい」
仲本隼翔
試合を振り返って
「立ち上がり、自分が点を取れて良い入りができたと思う。ただ守備の時間が長く、後ろも耐えてくれたと思うが、追加点が取れなくて、連続失点して。勝たないといけない試合を落としてしまった」
PKを振り返って
「PKがもしあったら真ん中に蹴ると決めていた。緊張はしたが、力強く振り抜けた」
リーグ4戦3発に対しては
「FWとして前期に点を取れなくて悔しい思いをした。4試合で3点取れてるのは良いと思うが、もっともっと(点を)取っていかないといけない」
次節は9月28日に生田北グラウンドで立教大学と対戦する。
文=佐藤佑樹(経済2)、竹田一爽(文4)
写真=藤林利英(文2)、竹田