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〈第12回全国学生女子相撲選手権大会 9月20日=アリーナ立川立飛〉
大学入学後、初勝利を狙う河本優心(経済1・鳥取城北高)は65kg未満級と無差別級に出場し、65kg未満級では3位入賞、無差別級ではベスト16入りを果たした。
▲賞状を掲げて笑顔の河本
▲河本(左)と蒲田勝太監督(右)
65kg未満級予選リーグ戦は2グループに分かれて行われ、河本は石川玲愛選手(日大)、山下寧々選手(名桜大)と対戦。試合前には「緊張していたが蒲田監督から『攻めて攻め切って』」との声掛けをもらっていた。石川選手との取組では序盤にやや押され気味ではあったが「自分の相撲を取り切って結果を出すことができた」と寄り倒しで先勝を挙げた。
▲河本の取組スタイルである「押し相撲」で大学初勝利を掴んだ
続く、山下選手との取り組みでは肩すかしで敗れるも1勝1敗で決勝トーナメントに駒を進めた。準決勝では田村仁愛選手(神戸親和大)にはたき込みで敗れたが、大学入学後、初めての3位入賞を果たした。
さらに無差別級では中西乃音選手(朝日大)に勝利し、続く2回戦では65kg未満級予選リーグ戦でも対戦した山下選手と対戦。巻き落としで敗れリベンジとはならなかったが、ベスト16入りを果たした。
試合後、河本は「初めて勝つことができてすごく嬉しかったけど、準決勝と無差別級で同じ相手に負けてしまったのがすごく悔しかった」と振り返った。10月の全日本女子相撲選手権に向けて「大人も参加してきて人数が多くなって、難しい大会になると思うけど、今回よりも良い相撲をたくさん取って、結果を残せるように頑張りたい」と意気込んだ。
〇世界を見据えて掴んだ初勝利
河本は大学入学後、世界大会出場を目指して55kg未満級から65kg未満級に階級変更した。10kg増量を目指して意識しているのは食べる量を増やすことはもちろん回数を増やすことである。寮生活ではなく一人暮らしのため自炊で主食と野菜はきちんと食べるように意識し、栄養バランスにも気を付けている。
さらに同会場で行われた全国高校女子相撲選手権大会には河本の母校である鳥取城北高校が参加していて、試合終了後には高校時代にお世話になった人や後輩たちと交流する機会があった。「先生とか先輩からも声をかけてもらったり、後輩たちが優勝をしていたから自分も頑張ろうと思うことができた」と高校時代の恩師からの声掛けや後輩たちの活躍にも刺激を受けた。
文=知地泰雅(文3)
写真=知地、中島胡春(ネット3)