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〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月14日 白鷗大学大行寺キャンパス 専大66-85白鷗大〉
9連敗中の専大は、リーグ戦第10節を迎え、白鷗大と対戦した。序盤から古山幸聖(文1・桐光学園高)と後藤宙(商1・加茂美濃高)の下級生コンビが躍動した。しかし、その後は相手の巧みなパスワークとスピード感のあるバスケに苦戦し、最大で10点差を付けられ、リードを許す展開に。流れを変えたい専大は後半、後藤宙と笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)が立て続けに3ポイントを決め、点差を縮めていく。しかし、相手に3ポイントを量産され、66-85で敗北を喫した。これで10連敗となる。
▲チーム最多18得点の活躍を見せた古山
第1Q序盤は、古山と後藤宙を中心に積極的にオフェンスで得点し、リードする展開に。そして、前回に引き続き、パトリックが途中出場した。相手の留学生をディフェンスで止め、オフェンスのチャンスを掴む。しかし、中盤から終盤にかけては、相手の強固なディフェンスに攻撃を阻まれ得点できない時間が続く。その後も自陣のファウルからフリースローを許し、さらに相手の3ポイントで点差を広げられ、18-28と10点差で第1Qを終えた。佐々木優一監督は「パトリックが入ってくれれば、アピアに対しての負担だったりとか、高さの部分でのデメリットが克服されるので、そこを活かした形での連携というのはこれから増やしていきたいと思う」とパトリックのチーム内での役割について語った。
▲果敢なオフェンスを見せた後藤宙
第2Qは相手の3ポイントから始まった。古山が相手のディフェンスを交わしながらの巧みなシュートで得点し、チームを勢いづける。さらに、専大は果敢なオフェンスで相手のディフェンスを乱し、立て続けにファウルを取る。中盤になると、ゴール下の攻防が続き、シュートが決まらない時間が増えた。しかし、パトリックの手堅いディフェンスで自陣のオフェンスに繋げていく。古澤然(経営3・八戸学院光星高)がブザービーターで3ポイントを決め、35-44と9点差で前半を終えた。古山は「アピアさんとか笠木さんとか、パトリックとかセンター陣が戦ってくれたのでそこを信じて自分たちは攻めていった」と自身のプレーを振り返った。
▲ブザービーターでチームを勢いづけた古澤
▲ベンチも沸く
第3Q、流れを変えたい専大は、序盤から笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)と後藤宙が立て続けに3ポイントを決め、点差を縮めていく。だが、相手もそれに負けじと3ポイントを決め、再び点差を広げられる。それでも専大は、後藤宙が再び3ポイントを決める。その後も、笠木とパトリックがゴール下のシュートを決め、点差を縮めていく。ところが、終盤になるとオフェンスのチャンスを掴めない時間が続き、相手に流れを渡してしまう。そのまま50-64と14点差をつけられ、第3Qを終えた。後藤は「下ポジの人たちが陰で支えてくれて、シールやスクリーンをしてくれたお陰で今日は自分たちの得点が伸びたのかなと思う」と感謝の言葉を述べ、「(下ポジの人たちが)切り込んでくれたので今日はそれでスリーが打てたので良かった」と自身の3ポイントを振り返った。
▲果敢にゴールを狙った笠木
第4Qは序盤から相手が3ポイントを立て続けに決め、さらに2ポイントで点差をさらに広げられる。それに負けじと清水愛葉(文4・北陸学院高)と後藤晴(商4・美濃加茂高)がシュートを決め、その後も自陣のオフェンスリバウンドからアピアパトリック眞(商2・福岡第一高)が片手でシュートを決めるなど食らいつく。しかし、相手の猛攻は止まることはなかった。ディフェンスの乱れから相手にファウルを許し、フリースローを決められる。終了間際まで、古山が果敢なオフェンスで必死に追いつこうとするも及ばず、66-85で試合終了。これで10連敗となった。
▲攻守で支えたアピア
▲シュートを放つ清水
後藤宙は「自分たち1年生は、負けの重みが分からないので、他の上級生に比べてプレッシャーがない。その分1年生らしくフレッシュにプレーした」と今試合を振り返った。さらに「今日は基本的に下級生が出たと思うが、これから勝っていく上で上級生たちが本領発揮してもらわないといけない」とチームの課題点も述べた。古山は「今日は遥弥さんがいないので点数が伸びそうで伸びていないというのが多かった。ずっと遥弥さんに頼ってバスケしている感じなので、全員が点数を取れるというのを目指せば点数も伸びると思うので、そこは2週間しっかり練習していきたいと思う」と怪我のためロスター外となった松野遥弥(経営4・桜丘高)について触れ、今後に向けて気持ちを新たにした。
佐々木監督は「(白鷗大は)確実に入りからディフェンスを強くやっていくと思っていたので、とにかく最初の3分は受け身にならずにアタックで攻めていこうとした」と試合を振り返った。さらに、「下級生中心のスタートだったが、白鷗に対してリングに向かっていく姿勢はプラスのところかなと思う」とプラスな面も語った。
今試合は敗れたもののチーム内の雰囲気は良かった。佐々木監督は「自分たちのやるべきことに対して向かっている。下を向くことなく、良い雰囲気を作れているというのは精神的に良い状態かなと思う」と話した。さらに攻撃面について「9試合やってきた中で、誰が出ている時にどういう場面でこういうオフェンスというのが点になっている。たまたまアタックを仕掛けて成功したり、チームとしての共通認識がばらけている」とチームの現状を述べ、「試合がない期間で、その点になっている部分をどう連携で線にしていくか、偶然できている良いプレーを必然的にできるかの連携をやっていこうと思う」と今後の目標を口にした。
次戦の早大戦に向けて、佐々木監督は「9試合を終えた上での自分たちの良いところと課題点を明確にして、2週間という期間を有意義な形で練習することで、上げた状態で早稲田戦に良い形で出ることができる。10月に入ればうち(専大)での試合が増えていく。そこから良い流れを作れるように前を向いて頑張りたい」と意気込んだ。
文=平野百々花(人間科学2)
写真=髙野葵葉(文4)