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2025.09.22
陸上競技

【陸上競技部】夏合宿インタビュー⑤ 波長合う下級生ペア 中西・安斎編

 まもなく箱根駅伝シード権獲得に向けた前哨戦が始まる。昨季の箱根駅伝予選会では総合2位と躍進した陸上競技部。昨季の経験を力に更なる飛躍を目指し、栄光をつかめるか。この夏も汗水流し、修練を積む選手たちの声をお届けする。(取材は9月8日に行いました。)

▲インタビューに応じた中西(左)と安斎(右)


○波長合う下級生ペア チームの主力を狙う中西と“山の神”を目指すルーキー安斎


──ここまでの合宿を振り返って。

中西慶士郎(経営2・比叡山高)

「2、3次と来ていて、自分はまだ標高が高いと練習も思うようにはできないことが多かったんですけど、強度が上がっていく中で、去年とは違って走力が上がってきて、去年できなかった練習とかがこなせるようになったり、日数を重ねるごとに調子は良くなってきているかなと思います」

▲中西慶士郎


安斎陸久(経営1・いわき秀英高)

「自分は入寮してから初めての大学合宿ということで、まず3次まで残れるというイメージがなかったので、自分でも驚いているという状況ではあります。ただ、着実に自信につながるような練習がここまでしっかりこなせていますし、成長を自分でも感じているというか、そういうだいぶ濃い充実した合宿になっていると思っています」

▲安斎陸久(中央)


──上半期を振り返って。

中西

「関東インカレのハーフ(マラソン)に出させてもらって(運営側のミスにより)参考記録にはなったんですけど、少し気温の高い中で70人中24番。他校の主力とかがあんまり出てない中でも、他校の人と競り合えたというか、1人になってもそんなにペースを落とさず、刻んで行けたので、予選会に向けては良い収穫だったかなと思います。その後の網走(=関東学生網走夏季記録挑戦競技会)も出たんですけど、記録はあんまり良くはなかった。それでも、チーム内で上の方だったので、着実にチーム内では実力が上がってきているかなと思います」


安斎

「公式戦で言うと、最初の5000mで今までかかったことないような(遅い)タイムで走っちゃって不安だったんですけど、練習で着実に自信をつけていって、10000mも思い描いていたような結果ではなかったんですけど、ある程度のタイムでまとめられたかなと思っています。あとは合宿終わってからのレースとかで結果を残していけるように頑張っていきたいと考えています」


──安斎は入学後半年が経ったが、大学と高校との違いは。

安斎

「走る量がまず多くなって…。あとは生活のスケジュールで朝が早かったりとか、午後も練習があったりとかもあるので、全体的にボリュームが増したなと。日数も増えたというところでは、ちょっと大変だなとは思います」


──高校では月間どのくらい走っていたのか。

安斎

「月間だと大体300(km)弱ぐらいですかね。300行くか行かないかくらい。大学では今600(km)は超えてくる。倍ぐらいは増えています」


中西

「大学ではハーフ(マラソン)前とかだったら600(km)から700(km)ぐらい。高校と比べたら倍くらい」


──お互いの印象は。

中西

「僕が高3の時に(専大の)合宿に参加させてもらった。その時(安斎は)高2で合宿参加していて知っているんですけど、その時から話しやすい。面白い!」


安斎

「やっぱりノリが良い。自分が結構ボケとかを挟んだりするんですけど、ある程度突っ込んでくれると言いますか、良い先輩です!」


──箱根駅伝予選会での目標は。

中西

「自分はチーム5番以内で、全体順位はコンディションとか調子も合わせられて、63分半から40秒台の70番から80番辺りを目指している。去年はものすごく暑くて、タイムとかは狙えなかったので、最低でも100番以内は取りたいと思っています」


安斎

「選ばれた時に初めて予選会を経験するということになるので、あんまり想像がつきにくいんですけど、チーム内順位としては10番以内にしっかり入っていって、自分の力も含めた状態で予選会突破に貢献したいなと考えています」


──本選で走りたい区間は。

中西

「4区を走りたい。往路が主力と言われる人が行くので、往路は絶対に走りたいと思っている。その中でも自分は1区に適性は見受けられなかったので…。あと下りがあんまり得意じゃないので、4区が良いなと思っています」


安斎

「中西さんが4区で、僕はその襷をもらって5区を走りたいと思っています。登りの苦手意識はないです。自分の出身が福島県のいわき市なんですけど、“2代目・山の神”の柏原(竜二)さんもいわき市出身で、やっぱり憧れがあるので…。同じいわき市としてのつながりもあるんですけど、そこで山への憧れはあります」


──山登りの区間は平地とは別競技とも聞くが。

安斎

「本当にその通りだと思う。監督さんからも平地とは違う走り方もしなきゃいけないと言われてはいるので、自分がどれだけ坂で良い走りができるか追求しながら、やっていければと思っています」


中西

「昨日(9月7日)の朝、12kmの登りを走ったんです。(安斎に)5分差をつけられました。僕は山が苦手すぎて…。僕はちょっと無理です(笑)。途中で心が折れました」


──約1か月後に迫った箱根駅伝予選会への意気込みは。

中西

「選ばれたらチームの一員として、自分の役割を全うし、予選会3位以内に貢献できるような走りをして、最後にみんなで笑って本選(出場)を決めたいと思います」


安斎

「(選出されれば)自分は1年生として選ばれるということで、チャレンジ精神を忘れずに、積極的な走りをして、総合3番以内で本選(出場)を決めることに貢献できればなと思います」




〇番外編~合宿の必需品~

中西

A. 小学校1年生の頃から使っている枕

「1次合宿の宿の枕が硬くて合わなかったです…」。安斎も「首痛くなりました(笑)」と深くうなずいた。


安斎

A. サングラス

偏頭痛持ちでマスト。中西が「サングラス」と小声でささやくと「さすがよく見てる。良い先輩です」と仲の良さをうかがわせた。


文・写真=竹田一爽(文4)、写真=門前咲良(文3)