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<令和7年度東都大学野球秋季リーグ戦=9月17日 UDトラックス上尾スタジアム 専大7-1国士大>
今季初の勝ち点獲得へ、連勝を狙う専大は国士館との2戦目を7ー1で快勝した。専大の先発は岡本陸(経済4・専大松戸高)。立正大との2戦目以来となる2度目の先発に臨んだ。岡本はテンポ良いピッチングで国士館打線を封じ、6回3安打1失点の好投でリーグ戦初勝利を挙げた。
▲4年目でリーグ戦初勝利を挙げた岡本
打線は3回、今季好調の谷頭太斗(経営3・日本航空石川高)が1死三塁フルカウントから「どんな球でも絶対打つ気持ちで打席に入った」とレフトへの適時打で先制。続く4回にも適時打を放ち2-〇とリードを広げた。6回表には1点を返され差を縮められたが、その裏に吉水真斗(経済3・松商学園高)が「来た球を打とうくらいの感覚で打ちました」と低めのストレートを力強く振りぬき、レフトへソロホームラン。リードを3-1に広げ、悪い流れを断ち切った。7回には4番の和田琉汰(文1・静岡高)が無死一二塁、追い込まれてからの5球目を左中間に運び、貴重な2点を追加。続く代打の井上颯太(経営2・丹生高)も初球から代打で3試合連続ヒットとなる適時打を放つなど一挙4点を追加し、計11安打7得点で快勝。2連勝で勝ち点を獲得した。
▲2打席連続の適時打を放つ谷頭
▲ソロ本塁打を放つ吉水 直近の試合で長打が増えている
▲貴重な追加点となる適時打を放つ和田
▲代打で初球から適時打を放った井上 これで代打時の打率は(3―3)1.000となった
〇4年目にしてリーグ戦初勝利を挙げた岡本
岡本は今日の試合を振り返り「本当は7回まで投げたかった」と6回で降板となったことを悔やんだ。一方で「上手く試合をまとめられたのは評価点を当てられると思う」と自身の投球を冷静に振り返った。この試合で大学初白星を挙げたことについて「下級生の頃はリリーフを任されることが多く怪我も多かった。でも4年生になって怪我も良くなり、投球全体のレベルも上がって、チームに貢献できるようになったのが結果に繋がったと思う」と4年間で積み上げた実力が勝利を呼び込んだことを実感した。初勝利までの道のりについては「(怪我をしないように)特に動きとしてエネルギーを使わずに球を投げるトレーニングを模索していた」と明かし「一節目の投球で、やってきたトレーニングが繋がっているのを感じていて、今回はさらに反省を活かして臨めた」と自身の道のりを振り返った。今後について岡本は「道のりとしては長かったが、これが今後の自信につながってより良いピッチングができると思う」と投球について前向きな姿勢をみせた。また「詰められる点はまだあると思う」と今日の反省をトレーニングに活かすことを誓い「次回はもっと長いイニングを投げられるようにして相手を制圧したい」と次戦へ目標を掲げた。
〇好調の谷頭 打席での心境は
2打席連続の適時打を打った谷頭は今日の試合を振り返って「昨日の流れから次の試合に繋げることだけを考えていた」と連勝に対して強い意識をのぞかせた。先制の適時打に続き、第3打席の適時打に関しては「ランナーが溜まっていて2アウトだったので、1点でも多く取れればの気持ちでした」と得点への強いこだわりをみせた。チャンスの場面については「チャンスの場面では追い込まれる前にどれだけ打てるかが大事だと思うので」とファーストストライクを特に意識している。そして「そこを一番大事にしていたので今日はできてよかったです」と自身の打席を振り返った。これで谷頭の秋季リーグの打率は.429まで浮上。国士館戦は7打数3安打1本塁打3打点の活躍をみせた。また、谷頭は春季の国士館戦でもホームランを放つなど「春からずっと(国士館とは)相性がいい」と好印象があったことを明かした。今後に向けて谷頭は「1節は連敗したので、これから全勝する気持ちで。個人としても1試合に2本を打ってチームが勝てるような1本を打っていきたい」と強く意気込んだ。
コメント
【吉水】
――――試合全体を振り返って
「点を取ってリードしても緊張感ある試合だったので守備など気を抜かないように自分もやることに集中していました」
――――ホームランを打った第3打席の心境
「その前の守備でショートバンドした球をファーストの宮崎(元哉、経営3・明豊高)が取ってくれたので気持ちを楽にして打席に立っていました」
――――連日長打が多いがバッティングで意識しているか
「長打は意識してないです。でも春から秋にかけての練習の成果がでてきているのではないかと思います」
――――今後どんな活躍をしたいか
「これから6連勝してチームの役に立てるようなバッティングをしたいです」
文=小畑祐人(文2)
写真=大石真碧(文2)、門前咲良(文3)