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2025.09.19
陸上競技

【陸上競技部】夏季3次合宿 高いメニュー消化率に好感触 長谷川淳監督インタビュー

<夏季強化合宿・3次=9月8日 菅平高原>

 

 箱根駅伝予選会まで残り約1カ月と迫る中、夏季合宿は3次合宿を迎えた。チーム全体で行った1次、2次合宿とは異なり、選抜メンバー28名で行われる今合宿では強度の高いメニューが10日間にわたって実施された。昨年の予選会では総合2位という結果を残しながらも、本戦では目標としていたシード権とは程遠い結果となった。昨年度の悔しさを糧に本戦出場、シード権獲得を再び目指すチームを指揮する長谷川監淳督にインタビューを行った。

 

▲3次合宿7日目に実施された21キロ走

 

〇ここまでの合宿を振り返って

 1次合宿は例年と宿を変更したことにより、チームを二手に分けて実施する形となった。その影響から、例年選抜メンバーで行っていた2次合宿を全体で行い、3次合宿から選抜メンバーで行うことになった。「2次合宿を、通常の1次合宿みたいな全体合宿にした。そこで、今回2次合宿の内容でこの3次合宿のメンバーを決めるよって言ってきて、絞るメニューをやったが、結構2次合宿の気候が良く、本来もうちょっと絞れるはずだったが28人が(メニューを完走)できた。今年は涼しかったので、非常にみんながある種充実した練習できた」、と2次合宿では気候に恵まれ、練習メニューの消化率が高く、昨年より多くの選手が3次合宿に参加した。また、「1年生が故障者が少なく、非常に頑張っている」とルーキー達の頑張りに一目置いた。

 2次に続いて今回の合宿でも4次合宿の選抜があり、チーム内では熾烈なメンバー争いが繰り広げられている。そのため、昨年よりも各ポイント練習の強度を上げたというが、「みんなできていることもあって、非常に緊張感もあり、昨年を超える内容できている選手が多い。ちょっと暑い日があったりとか、雨の日があったりとか、気象条件がかなりこの3次合宿は厳しいが、その中で故障者もほぼほぼ出ず、しっかり今のところやってくれているので、非常にチームとしては昨年よりもいい状態かなと思う」と厳しい気候の中でも高いメニュー消化率を維持しており、昨年度よりも手ごたえを感じている。

 

▲本戦出場を目指し、チームを指揮する長谷川監督

 

〇4次合宿に向けて

  3次合宿が終了すると、チームは夏季最後の4次合宿を迎える。「今回かなり詰めて強化しているので、1回戻って、標高の低いところにいるとちょっと回復力も上がる。4次合宿でもう1回、質の高いトレーニングをやるために(本拠地の神奈川に戻る)。さらに、この3次合宿である程度人数もまた絞るので。20人ぐらいに絞って、4次合宿は挑みたい」と4次合宿でさらに追い込みをかける。また、チームの主軸を担うダンカンマイナ(商2・専大熊本玉名高)が4次合宿で合流する予定だ。

 

〇予選会に向けて

 「まず主力で、きている選手たちの体調を合わせること。あとは今後、昨年の成功例を1つ参考にしながら、重要な練習も何個かあるので、それを昨年と同様、もしくは(昨年より)上のレベルでやれれば、選手もある種そこに夢持ってできているんで。これができればこれぐらい走れるみたいなデータがあるので、そこは確実に超えて自信を持った状態で予選会を迎えたい」と前回大会を経験した選手が多く残っていることを強みとし、選手の自信につなげることを目指す。さらに、予選会の重要なポイントとして「集団走の完成度、やっぱり気候対策」の2点を挙げた。特に気候について、「例年暑かったり寒かったり、どっちかしかないので。なので、1週間前から気候はチェックしいてる。湿度がどれぐらいなのかとか、給水をどれぐらい取ったらいいのかとか、ペースはどうしたらいいかとか、そこはほんとに直前まで悩む。そこがビシっと合えばはまっていけばいけると思いますし、ちょっと何かをミスるとやっぱり動揺が生まれて後ろに下がる」。前回大会は異例の暑さとなり、多くの選手が苦しんだ。しかし、専大はそれに上手く対応し予選会を2位で通過。1年ぶりに箱根路の切符を掴んだ。その経験を活かし、今回も指揮官は気候対策に力を入れる。

 

 昨年よりも質の高い練習を積めている選手が多く、チームには良い緊張感が流れている。最終合宿でさらなる磨きをかけ、2年連続の箱根駅伝出場を目指す。

 

文=大内奈々(経営3)

写真=竹田一爽(文4)、門前咲良(文3)