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2025.09.20
陸上競技

【陸上競技部】夏合宿インタビュー① 最終年の日本人エース×主将 新井・藁科編

 まもなく箱根駅伝シード権獲得に向けた前哨戦が始まる。昨季の箱根駅伝予選会では総合2位と躍進した陸上競技部。昨季の経験を力に更なる飛躍を目指し、栄光をつかめるか。この夏も汗水流し、修練を積む選手たちの声をお届けする。(取材は9月8日に行いました。)


▲Wポーズをする藁科(左)とAポーズをする新井(右)




〇日本人エース×主将 最後の箱根にかけるそれぞれの覚悟


──ここまでの合宿を振り返って。

新井友裕(文4・浦和実業学園高)

「自分は1次、2次、3次(合宿)と行くにつれて状態上がってきてはいるんですけど、まだ前期に(長い)距離が走れなかったというところで、距離に対する耐性があまりついてなくて、距離練習ではあまり自信のある練習はできていない。そこは不安がまだあります」


▲新井友裕


藁科健斗(経営4・横浜高)

「1次、2次、3次(合宿)と状態的には良い感じできているので、このまま4次と予選会まで調子を上げていければなと思います」


▲藁科健斗


──今年の上半期を振り返って。

新井

「ずっとケガの繰り返しで、なかなか試合にも網走(=関東学生網走夏季記録挑戦競技会)にしか出れなかったんですけど、自分はチームを客観的に見る立場いて、やっぱり自分が走らなきゃチームはダメだということに前期を通して気づけました。予選会に向けて逆算して準備できているので、そういった面では無駄じゃなかったかなっていうのは思います。前期に走れなかった分が今の練習にも悪い意味で響いてるところもあるんですけど、気持ちという面では前期に走れなかった分、後期は暴れたいというか、しっかり結果を残したいっていうのはいつもより思えているので、そういった面では良い面も悪い面も両方あった前期だったかなというのは思います」


藁科

「上半期はちょっと良くないというか、ダメなところばっかりだったかなっていうところで、5月の全日本予選で思うような結果を出すことができず・・・。やっぱりもったいないというか、タイムも出さないといけないところでまたも出せなかったので、まだ力が足りないとか、練習でできていたところが試合でできなかったというところが足りないのかなと思います」




──エースの新井から見て、藁科はどんな主将か。

新井

「入ってきた時はそんなに強い印象は失礼ですけど、なかったんですけど、2年目、3年目になってくるに連れて、自分の次ぐらいに試合で活躍をするようになって。練習とか見ていても、距離とか態度とかもチームの中で上位というか、しっかりできているかなって主観的には思っているので、そういった面では今キャプテンとしてすごい頑張っているというか、良い選手だなっていうのは思います」


──主将の藁科から見て、新井選手はどんなエースか。

藁科

「試合で外さないという本番の強さがやっぱりすごいなと素直に思いますね。本当に試合の強さっていうところはチームで1番あるんじゃないかなと思っています」


──約1年前に駅伝主将に就任し、今季から主将になった。責任がある立場になり、自身の中で変化はあるのか?

藁科

「特に変化はないんですけども、3年になった時に駅伝主将というところで、チームを引っ張っていかないといけないところだったり、結果を出さないといけないっていうところの責任感であったり。やっぱりチーム全体として予選会とか本戦、特に予選会でどういう感じで集団走を上手くやっていくのかというところの責任感はすごく増えたかなって思います」




──箱根駅伝予選会での目標は。

新井

「今回は日本人3位内を狙っていて、自分が日本人3位以内で走ることで、良い影響を与えられると思うので、まずは自分がしっかり背中で良い走りを見せることを目標に頑張っていきたいと思っています」


藁科

「チームとしては(総合)3位以内というところを目指しているので、そこに伴った結果というところで、個人としては63分半切りと個人順位で60番から70番っていうところを狙っていきたいと思っています」



──以前にも新井は箱根駅伝予選会で日本人3位以内が目標だと話していたが、なぜその目標に設定したのか?

新井

「自信がないかなと思われるかもしれないですけど・・・。東農大の前田くん(=前田和摩選手)と大東大の棟方くん(=棟方一楽選手)は生で走りを見て、勝てないかなっていうのは思ったので。逆に言うと、その2人以外は実際にでもレースを見て勝てる可能性はあるかなって思ったので、その2人以外には確実に勝ちたいなっていうのは思っていて、悪天候とか条件が悪かった時には、その2人の選手にも勝てるように準備をしていきたいとは思っています」


──最終学年での箱根駅伝にかける想いは。

新井

「今年が箱根駅伝で走れる最後のチャンスなので、過去2回、箱根駅伝で自分の思うような走りができていないので。箱根駅伝でリベンジできるチャンスはあと1回なので、予選を通過して本戦でまた走れるように、どんな状況であっても最後まで諦めないようにしていきたいなと思います」


藁科

「今回、自分が走るとなったら3回目で、2年生の時は予選会落ちっていうところを経験して、昨年は予選会2位で、天国と地獄を見たなっていうところで。4年目は2年前のような地獄っていうところは見たくないので、最後ですし、まずは予選会を通らないと本戦も戦えない、絶対に予選会は通らないといけないっていうところなので、そこはもうしっかり4年生として、キャプテンとしてチームを引っ張っていきたいと思っています」




〇番外編~合宿の必需品~

新井

A. 熊除けの鈴

「そのおかげで1次、2次、3次と熊に会わずに走れています」とのこと。「シャンシャン鳴らしながら走ってますね」By 和田晴之(経営3・三浦学苑高)


藁科

A. 化粧水、乳液、日焼け止め

By365という日焼け止めがお気に入り。




取材=門前咲良(文3)

写真=門前、竹田一爽(文4)