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〈2025年(令和7年度)秋季関東学生卓球リーグ=9月12日 港区スポーツセンター〉
秋季リーグ第5戦で早大と対戦し、4-3で競り勝った。7月の全日本大学総合卓球選手権大会(以下、インカレ)での敗戦にリベンジを果たし、チームに大きな一勝をもたらした。
試合序盤は早大ペースで進んだ。1番手の二井原有真(文2・育英高)は2セット目、デュースまで持ち込んだがあと一歩届かず、ストレートで敗れた。続く2番手の溜大河(経済2・静岡学園高)は1セット目を先取したものの、その後は接戦をものにできず1-3で惜敗。3番手の木塚陽斗(文2・明豊高)は相手を圧倒し、ストレート勝ちを収めた。しかし4番手のダブルスで星優真(文4・東山高)、木塚ペアが押し込まれる形になりストレート負けを喫し、専大は1-3と窮地に追い込まれた。
もう後がない状況で5番手として登場したのが主将の星だった。相手は大学入学後一度も勝てていなかったという徳田幹太選手。「思い切って、やるだけだ」という心境で試合に挑んだ。1、2セット目を連取して主導権を握ったが、3セット目を6-11、第4セット目も7-11で奪われ、勝負は最終セットへもつれ込んだ。重圧のかかる場面で「途中で疲れてしまった」という星だったが、最後まで強気の攻めを貫き11-7で制した。「自分が勝ったことによって流れを引き戻すことができた」と振り返る勝利は、チームにとっても大きかった。星の勝利で専大に再び勢いが戻った。
▲勝利でチームに勢いをつけた星
7番手の中島瞳輝(文2・新潟産大附高)は互いに譲らず2-2のフルセットへ突入した。5セット目、連続ポイントで一気に突き放し11-2と圧倒して勝ち切った。
▲接戦をものにしガッツポーズする中島
7番手の中島が勝利を掴んだものの、同時に試合開始となった6番手の田中京太郎(文3・静岡学園高)の結果を待つ状況となった。
勝敗を託された田中は「最初は相手が思い切ってきて、結構緊張していた」と振り返る。1セット目を4-11で落として苦しい立ち上がりとなった。しかし「ベンチの応援や、観客席の応援が聞こえてきて、そこから追い上げることができた」という田中は、2セット目を11-8、3セット目を11-7でセットカウント2−1とリードした。
だが4セット目を10-12で競り負け、勝負は最終セットへ。8-8の場面で相手がタイムアウトを取る中、高宮啓監督からサーブのアドバイスを受けた。「自信を持って実行して、それが点数に結び付いた」と3連続ポイントを決め、結果11-8で最終セットを制した。勝負が決まった瞬間、会場中から大きな歓声が響いた。
▲チームの勝利を決めた田中
7月のインカレで早大に敗れた際、星主将は「今回負けてしまった早稲田には秋リーグでリベンジしたい」と語っていた。その言葉通り、専大は4−3で見事に雪辱を果たした。「インカレで負けてしまって、本当に絶対勝ちたい相手だったので。相手のダブルエースの片方を自分が倒すという形で、リベンジできた」
この勢いのままチーム一丸となってリーグ優勝へ突き進む。
文=冨田心暖(ネット3)、写真=竹田一爽(文4)