News

最新ニュース


2025.09.13
バレー

【バレー部】強豪相手に接戦を繰り広げるも一歩及ばず

〈2025年度秋季関東大学1部バレーボールリーグ戦第2節対早大=9月7日 早稲田アリーナ 専大2-3早大〉


 9月6日に秋季リーグが開幕した。初戦を黒星でスタートした専大は第2節、春季リーグの王者・早大と対戦した。第1セットから順調な滑り出しをみせ、マサジェディ翔蓮(文1・福大大濠高)と岡本亨介(法1・岡谷工業高)の1年生コンビが果敢にスパイクを打ち早大に対抗する。序盤は両者一歩も譲らない接戦を繰り広げた。また、今試合では専大の強みであるブロックが冴え、早大の強力打線を抑えていく。勢いに乗る専大がこのセットを先取した。第2セットは早大の猛攻に苦しみ11点の大差を付けられ落としてしまう。しかし、第3セットは再び勢いに乗った専大が巧みなブロックとスパイクで接戦を制し、セットを獲得した。第4セットを落とした専大は、強豪相手にフルセットへと持ち込むが一歩及ばず、2-3で惜敗した。


▲円陣を組む選手たち



第1セットスターティングメンバー


OH:#23マサジェディ、#27岡本


MB:#2千葉、#11新居


OP:#13塚田


S:#20森田


L:#7水野



 第1セットは序盤からマサジェディと岡本が強烈なスパイクを打ち、相手のブロックアウトを誘う。また、第1セットから専大のブロックが冴えた。マサジェディと千葉貫世(経済4・東北高)の2枚ブロックで早大の強力な打線を止めた。その後は互いに譲らない接戦を繰り広げ、専大が先にマッチポイントを迎えた。岡本の鋭いアタックで決め、25-22で先取した。

▲強烈なスパイクを決め、チームを勢いづけたマサジェディ


 しかし、第2セットに入ると序盤から早大の高さのあるスパイクに苦しみ、5連続失点してしまう。この悪い流れをマサジェディが断ち切り、1点目を取った。その後も新居良太(経済3・開智高)と塚田国光(法3・船橋二和高)が鋭いスパイクを放ち、必死に食らいつく。ブロックも上手く機能したものの、早大の強烈なスパイクにレシーブで崩され、さらに点差をつけられる。そのまま14-25と11点差をつけられ、このセットを落とした。

▲新居の鋭い攻撃が光る

▲サーブを打つ塚田


 第3セットは序盤から千葉の多彩な攻撃で相手を翻弄し、さらに新居のフェイントからマサジェディがバックアタックを決め、畳み掛けていく。また、新居が相手コートギリギリのラインにブロックを決める。その後もマサジェディと岡本の1年生コンビが早大の高いブロックを打ち抜く強烈なスパイクで得点する。早大も高さのある攻撃やレシーブで得点し、終盤まで両者一歩も譲らない互角の戦いとなった。長いラリーが続く場面も見られたが、マサジェディのスパイクで制した。勢いに乗る専大は、岡本のサービスエースでマッチポイントを迎える。最後マサジェディのツーアタックで決め、26-24でこのセットをものにした。岡本は「点数を気にせずに強気で打った」と大一番での自身のサーブを振り返った。また、攻撃面についてマサジェディは「早稲田はブロックが高いので、長いコースを目掛けて思いっきり打つというのを心掛けた」と話し、岡本は「僕は翔蓮と違って高さがないので、ブロックを使って点数を取るというのを練習からやってきた。練習でやってきたことをそのまま試合でやっていこうという感じでやった」と振り返った。

▲大一番でサービスエースを決め、チームを勢いづけた岡本


 第4セットを迎えた専大は、序盤から早大の攻撃で一歩リードされる展開となる。しかし、マサジェディが相手の守りを崩す強力なスパイクで連取し、その差を埋めていく。また、千葉と岡本の2枚ブロックなど守備でも相手に食らいついていく。しかし、終盤で相手の鋭い攻撃によりブロックが乱れ8点差をつけられる。千葉が早大の鋭い攻撃を1枚で止める好プレーも見られたが、早大の猛攻は止まらず15-25で第4セットを落とした。

▲今試合は専大の強みであるブロックが冴えた

 ▲得点し喜ぶ選手たち。千葉は攻守で活躍した


 2-2で迎えた勝負の第5セット。早大が1点目を取り、その後も立て続けに攻撃を畳みかけていく。専大も負けじとマサジェディと塚田がアタックを仕掛け点差を埋める。しかし、中盤から終盤にかけて、早大の鋭い攻撃にレシーブで崩されてしまう。岡本が1対1の場面で同学年である早大の川野琢磨選手の攻撃を止めるなど専大の強みであるブロックで抑えるが、その後は相手の高さのあるスパイクに苦しむ。流れを掴めないまま9-15でこのセットを落とし、2-3で敗北。早大相手にフルセットまで持ち込む接戦を繰り広げるも一歩及ばず、秋季リーグ初勝利とはいかなかった。

▲控えの選手たちも見守る


 マサジェディは、今試合を振り返り「1セット目はブレイクして流れを掴んで取れたが、2セット目の序盤でレセプションで崩されて相手の思うままに展開されて取られてしまった。第3セットはゼロからやって、3セット目を取ることができたが、第4セット目で同じ展開になってしまい、相手に流れがある状態で(フルセットに)持ち込んでしまった」と反省点を口にした。

 さらに、「今回の良かった点としては、春リーグでストレート負けした早稲田にフルセットの勝負ができたということ。今まで1セット目を1回も取ることができなかったが、今日初めて1セット目を取ることができたのが成長できたのかなと思う」とし、「改善点としては、終盤の詰めが甘かったということ、最後相手の実力の上で負けてしまったので、その実力に負けないような練習をしていきたい」と話した。

 岡本は「サーブでしっかり相手を崩して、専修の武器であるブロックでしっかり点を取れたというのが成長できていた部分でもあり、専修らしさが出ていたので良かった」と今試合での成長を実感した。


次戦の相手は中央大学。


 次戦に向けて、マサジェディは「春リーグ順天も(早稲田も)どっちも負けた相手に対して競った試合をして、あともう一歩で勝てるところまできている。中央大学に対してもストレートで負けていて、そこでどう自分たちのペースを出していけるかが課題となってくるので、練習から意識してやっていけたらなと思う」と意気込み、岡本は「中大は丁寧なプレーをしてくるチームなので、攻める気持ちを忘れず着実に取れる点数は取っていき、チャレンジャーとして頑張っていきたいと思う」と決意を新たにした。


初勝利への道は着実に近づいている。念願の勝利を手にするために歩みを進める。


文・写真=平野百々花(人間科学2)