最新ニュース
〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月10日 駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場 専大56ー76日体大〉
リーグ第7節は日体大に20点差で敗戦した。前半は徐々に主導権を握られ、終了時点で点差が12点に開く。苦しい展開を迎えた後半は、松野遥弥(経営4・桜丘高)らの3ポイントで一桁台に縮めることに成功するが、リズムを掴みきれず、56ー76で7敗目を喫した。
第1Qは控えめな立ち上がりを見せた。序盤からディフェンスを徹底し、トラベリングやターンオーバーを誘発する。しかし、相手のディフェンスに苦戦し、なかなか得点に繋げることができない。それでも松野と清水愛葉(文4・北陸学院高)が3ポイントで危機的状況を脱し、14ー18で第2Qへと繋ぐ。
▲清水は6本中2本の3ポイントを成功させた
第2Qは日体大の留学生のブロックに苦しんだ。専大は序盤から攻撃のチャンスを獲得するが、サーシェッハ選手に阻止される。清水や笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)がフリースローを決め切るも、相手にリズムを崩され瞬く間に差は10点に。3分51秒のタイムアウト明けには松野が3ポイントを沈めるが、さらに引き離され、25ー37で後半へ折り返す。
▲リーグ戦でも3、4年生と肩を並べてプレーをする笠木
第3Qは専大に流れが傾いた。加藤律輝(経済3・羽黒高)がドライブで難しい体勢からシュートを決めると、松野、アピアパトリック眞(商2・福岡第一高)が立て続けに3ポイントに成功する。後藤宙(商1・美濃加茂高)の献身的なディフェンスもあり、一時5点差にまで縮まった。終盤には古澤然(経営3・八戸学院光星高)も3ポイントを決め、45ー54で最終Qへ。
▲1年生ながら4試合連続スターターに起用された後藤宙
▲第3Qの10分間は20ー17と専大のスコアが上回った
9点ビハインドで迎えた第4Q、日体大の猛攻に追い込まれた。開始早々、古澤が得点を決めるが、その後は連続11得点を奪われてしまう。清水が3ポイントを沈めると、古山幸聖(文1・桐光学園高)と山口隼(経営3・北陸高)も意地を見せる。しかし、追いつくことができず、56ー76で試合終了。
佐々木優一監督は「先週の土日(明治、筑波戦)はかなり良いイメージを持っていて、ディフェンスの強度やリバウンドをブラさずにと設定していたが、試合前にリズムが崩れてソフトにゲームがスタートしてしまった。巻き返そうと上がってきたけれども、それが続かずにやられてしまった」と敗因を振り返った。
また、「ディフェンスと崩れずに我慢をするところは出来るようになってきた。確実に成長している」とチームを評価する一方で、「ディフェンスとリバウンドの部分で我慢しきれない部分や決めきれない部分がある。40分間ディフェンスとリバウンドに信念をもって調整してやっていきたい」と先を見据えた。
安定感のあるプレーでチームを引っ張る清水は「自分の役割は毎年そんなに変わらないと思うが、4年生になってよりリーダーシップというか、プレーでも声出しでも引っ張らないとということは感じている。特にプレーで引っ張ろうと思っていて。3ポイントやディフェンスでチームのトーンセットをできる選手に、毎回標準を高くしてプレーしようと決めてる」と口にした。
▲「動きながらのシューティング(練習)を増やしている」と話す清水(中央)
10得点(3ポイント2/8本)の活躍を見せた松野は「スコアはいいが3ポイントを打っている分、もうちょっと(点数が)欲しい。苦し紛れに打ってしまったので、そこをもうちょっと工夫して、単発じゃないシュートをどんどん打っていきたい」とシュートの課題を挙げた。また、「プロに繋がるプレーをしたいが、まずは型にはまらないやり方でどうチームを勝たせられるか、エースとしての意識を持ってやりたい」と心の内を明かした。
▲松野は「やらないといけないポジションなので休んでいる暇はない」とラストイヤーにかける
次戦は日大と対戦する。佐々木監督は「何としてでも白星を1つ挙げないと。苦しいけれども選手たちはよく頑張っていると思うので信念を持ってやり続ける」と初勝利を目指す。
文・写真=髙野葵葉(文4)