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2025.09.13
卓球

【卓球部・女子】勝負の中大戦に敗れる 4勝目は次戦に持ち越し

〈2025年(令和7年度)秋季関東学生卓球リーグ=9月12日 港区スポーツセンター〉


 秋季リーグ第5試合目は中大と対戦。両校3勝1敗と並び、優勝をするためには負けられない一戦となった。迎えた試合では1、2番を落としてしまう。3番の村松愛菜(文2・富田高)が勝利しチームに勢いをつけた。しかし、枝廣愛選手、兼吉優花選手の2枚看板がけん引する中大に一歩及ばず、1-4で敗戦した。

 試合のトップバッターを任されたのは1年次からシングルス、ダブルスに出場し、チームの主軸を担う首藤成美(文2・希望が丘高)。序盤のラリー戦をものにし、第1セットを先取した。中盤以降、相手が首藤のフォアを狙うラリーを仕掛け、2セットを連取される。後がない第4セット目は4-7から追い上げて9-9と迫ったが、流れを掴みきれず1-3で涙を飲んだ。

  ▲陳ケ尾真子(文4・和洋国府台女子高)は「挑戦者として、思い切ってプレーできた」と1セット目を振り返った

  ▲チャンスボールを待つプレーで得点を重ねるも、兼吉選手の鉄壁に阻まれ惜敗

 2番手に起用された陳ケ尾は、関東学生新人戦王者の兼吉選手と対戦した。守備を中心とするカットマンとの対戦に、下回転中心のラリーを続け、チャンスを待ち続けた。作戦がはまり、まずは第1セットを先取。中盤も攻めの機会を待ち、粘り強く戦った。しかし、守備を極めた兼吉選手に及ばず、1-4で敗戦した。

 陳ケ尾は試合を振り返り「1セット目は思い切って戦うことができた。相手のミスは少なかったが、チャンスボールを見極めて得点することができた」と敗戦の中でも手応えを掴んだ。

▲攻撃的なプレーでチームを盛り上げた村松

 3番手には村松が出場。自分から攻撃を仕掛けて得点をするプレーを得意とする2年生は、1セット目から強みを発揮した。その後、中盤2セットを取られたが、終盤に追い上げを見せた。最終第5セット目は、村松がペースを掴み、10-2でゲームポイント。その後、2連続で失点するも、ベンチからの「自信持って一本!大丈夫だよ!」といった声援に応え、11-4で快勝した。

 4番、ダブルスの首藤・遊佐美月(経営1・愛知みずほ大学瑞穂高)ペアは関東学生ダブルス王者の枝廣・兼吉ペアと激突。攻撃型の2人は、息のあった動きで、粘り強くラリーをつなげたが、攻撃と守備を組み合わせる変則型な相手ペアに押され、1-4で敗れた。

 遊佐は「慣れない試合で、途中から戦い方を見失ってしまった。自分たちからもっと攻める展開を作ることができたら、もう少しもう少し戦えた」と振り返った。

▲「もっと攻撃力を高めたい」と遊佐

 5番に出場した遊佐は春季リーグ開始時点で、リーグ戦の通算戦績、41勝5敗と、圧倒的な強さを誇る枝廣選手との1戦となった。試合は序盤から相手にリードを許す苦しい展開に。迎えた第3セット。7-6でタイムアウトを取り、気持ちを立て直した遊佐は流れを掴み、11-7でなんとかセットを奪い取った。第4セット序盤も前のセットの勢いそのままリードするも、逆転され9-11で惜敗した。

 試合を振り返り「相手が試合をしているところはずっと見てきた。試合のイメージはあったが、それ以上に強かった」と悔しさを滲ませた。


 「頼りになる先輩に囲まれて、のびのびとプレーできている」と語る遊佐は「4年生のためにも、少しでも上位で終えられるようにチームに貢献したい」と残りの2戦に向けて意気込む。最終学年となった陳ケ尾は「最後のリーグ戦なので、自分が勝つことはもちろん、後輩たちがプレーしやすい環境になるようにサポートしたい」と後輩を気にかけている。

 ▲ベンチでは心強い仲間が試合を見守っている

 大会3日目にして全勝校がいない混戦の中、次戦の18日は筑波大と激突する。4年生は後輩のために、1年生は先輩のために、チーム一丸となって白星を掴みたい。


文・写真=中島胡春(ネット3)