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2025.09.14
野球

【野球部】先発全員安打も開幕2連敗 守備が課題に

<令和7年度東都大学野球秋季リーグ戦=9月10日 等々力球場 専大3-10立正大>


今季初勝利を狙う専大。初回に1点を先制されるが、和田琉汰(文1・静岡高)の適時打で振り出しに。3回裏には宮崎元哉(経営3・明豊高)の安打でニ塁走者の谷頭太斗(経営3・日本航空石川高)は快速を飛ばし、2ー1と勝ち越しに成功。岡本陸(経済4・専大松戸高)は5回まで1失点と好調を保ったが、6回表には2塁打と味方の失策でピンチを招く。ここで継投策に入るが、2点を奪われて勝ち越しを許す。7回表に1点を追加されるが、和田の犠飛で一矢報いる。しかし、相手の猛攻に遭い、3ー10で開幕カードの勝ち点を献上した。





初回から先制点を許したが、すぐさま同点に追いつく。1番の松永知大(経済4・創成館高)が内野安打で出塁すると、犠打と右飛で二死ながら得点圏にランナーを置き、和田が初球をセンターに打ち返して同点に追い付いた。


 ▲初回に先制を許すも、すぐさま和田の一打で追い付いた


3回裏には先頭の谷頭が四球を選び、後続の和田が空振り三振に倒れる間に盗塁成功。二死ニ塁で宮崎がセンター前にヒットを打つと、谷頭の好走で本塁生還。専大が勝ち越しに成功する。


 ▲谷頭の高い走塁意識が勝ち越しに繋がった


 ▲4回表、松永がライトフェンス間際でフライを好捕


5回終了時まで専大がリードしていたが、6回表に岡本が突如崩れる。味方のエラーも重なり一死二、三塁で継投に託す。だが、相手の適時打で追いつかれると、捕逸で勝ち越しを許す。


 ▲3番手の玉木稜真(経営2・東海大星翔高)は1点を失ったが、最小失点で切り抜けた


7回表にも1点を追加されて差が開いた。しかしその裏、先頭の廣崎漣(経営2・浜松開誠館高)が単打で出塁すると、谷頭が2塁打で繋いだ。無死二、三塁のチャンスから和田の犠飛で1点を取り返し、3-4の1点差に。


 ▲4番手の梅沢翔大(経済1・専大松戸高)は回跨ぎで腕を振るった

 

8回表には相手の猛攻に遭い、守備に乱れが生じて4点差に広げられる。


 ▲5番手の藤田和揮(経済4・筑陽学園高)


 ▲代打で出場した井上颯太(経営2・丹生高)はヒットで結果を残した


9回表には、前日に先発した長島暖和(経営4・専大北上高)が登板。しかし、連打で相手の打線を止めることが出来ず、一死満塁から走者一掃の適時二塁打を浴びた。


 ▲最終イニングには、長島暖和(経営4・専大北上高)がリリーフとして登板


点差を縮めたい専大だったが、3者凡退で試合終了。計11安打を記録したものの好機を生かしきれず、守備の乱れも響いて3戦目に持ち込むことが出来なかった。





◯打撃好調の谷頭 積極的な走塁でも存在感を発揮

 ▲4打数2安打1盗塁の成績で、2得点に絡む活躍を見せた


谷頭は開幕から2試合連続で3番打者を務め、この試合ではチーム唯一のマルチヒットを達成。「昨日負けたことで今日は本当に勝つしかないので、今日の1試合をどれだけ集中してやれるかというところで1打席目から臨み、打球は惜しい当たりだったがアウトになってしまった。その後はしっかり打てたので個人的には良かったが、チームとして負けてしまったことは凄く悔しい」と自身の打撃に手応えを感じながらも、敗戦に悔しさを滲ませた。


先の塁を狙う走塁で2点目を掴み取った。3回裏には先頭打者として出塁すると、一死一塁から果敢に盗塁を決めた。二死二塁で宮崎がセンター前にヒットを放つと、2塁走者の谷頭は3塁を回って本塁にヘッドスライディング。「盗塁は出来るほうなので、2アウト2塁だったが、1本ヒットが出たら絶対ホームに帰ってやるという思いで走り、気合でヘッドスライディングした」と話すように、好走塁で得点に繋げた。


開幕2試合の成績を踏まえて、「今日の全打席はすべて良い感じに捉えることが出来ていた。後はその打球がヒットゾーンに飛ぶか飛ばないかというところが課題になってくるので、しっかり練習していきたい」と次節を見据えて、更なる打撃向上に努める。





【中野拳志郎(文4・小浜高)】

   ▲玉木に声をかける中野(右)


ーーーー試合を振り返って

「悔しいです。配球や継投もそうですし、守備でこの2試合ミスが目立ったので、そこが敗因だと思います」



ーーーー岡本の投球に関して

「岡本は初先発で6回にはランナーを出したが、足がもつれながらも頑張っていたので良い収穫だなと思います」

 ▲初先発の岡本は6回途中まで投げ抜いた



ーーーー次戦に向けて

「バッテリーの連携が一番大事だと思います。野球はバッテリーの連携に加えて守備も大事なので、まずは守る方をしっかり固めて、打撃に繋げていきたいです」



文=藤林利英(文2)、写真=竹田一爽(文4)