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〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月13日 白鷗大学大行寺キャンパス 専大69ー80日大〉
▲満を持して登場したパトリック
第8節、また一つ黒星が重なった。第1Q序盤にムワンバパトリック(商1・八女学院高)が待望の公式戦初出場、初得点を決めると専大は勢いに乗る。しかし、第2Qから徐々に追い込まれ点差を引き離されてしまう。笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)が3ポイントを6本決めるなどの活躍を見せたが69ー80で試合終了。1勝目は次節以降に持ち越しとなった。
パトリックがついにコートに姿を現した。チーム合流後も怪我で戦線から離脱していた背番号3だったが、第1Q開始数分後に待望のデビューを果たした。
コートに入ると、すぐさまゴール下から得点を決め、この初得点にチームメイトからの歓声があがった。その後もペイントエリアから得点を重ね続け、堂々とした存在感を発揮した。途中でファウルアウトになったが、わずか15分弱のプレータイムで14得点6リバウンドを記録した。
▲パトリック初得点のシュート
初の大学公式戦にパトリックは「楽しかったけど、難しかった」と振り返った。佐々木優一監督は「どこかで出すと決めていて、出すなら最初だと思って出したら良い活躍をしてくれたので本当にプラス要素かなと思う」と評価した。一方で「経験がないので最後あのような形(ファウルアウト)で退場になってしまったのは彼自身が成長しなければいけない」と期待を込めた。
▲パトリックの攻撃に沸くベンチ
また、笠木は3ポイントで躍動した。新人インカレの3試合で平均44%の3ポイント決定率を叩き出した笠木は、「1番3ポイントが入ると信じている」と指揮官からも太鼓判を押されている実力者である。
今節では精度の高いシュートを見せ、第1Qからいきなり2本連続で決める。その後も1本成功し、相手を脅かす。一度ベンチに下がったが、第3Qには猛攻を止めようと2本沈め、第4Qには最後の意地で決め切り、10本中6本(60%)の3ポイントに成功した。
▲3ポイントを打つ笠木
笠木は「リーグが始まってからずっと自分がやらないとと思っているが、そう思うと調子が悪くなっていた。それでも今日は入れることができて良かった」と胸を撫で下ろした。
佐々木監督は日大戦を振り返って「第3Qがいつも良くない中で今日は第3Qだけで失点が32点。自分たちがやるべきディフェンスがやりきれなかった」と悔やんだ。「色んな選手の怪我やアクシデントはあるが、そこはチームで乗り越えていかないといけない。簡単には勝てないが、細かいところを1つずつ詰めていきたい。これだけ負ける経験はないが、絶対に光が見えてくると思うのでとにかくやり続けて頑張りたい」とチーム一丸での勝利を目指す。
第9節は完全アウェイの中、白鷗大と対戦する。
文・写真=髙野葵葉(文4)