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2025.09.07
バスケ

【男子バスケ部】明大に惜敗 初白星まであと一歩

〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月6日 明治大学和泉キャンパス 専大63-65明大〉


 リーグ戦第5節、勝ち星のない専大は明治大学と対戦した。序盤はアピアパトリック眞(商2・福岡第一高)の3ポイントや速攻で得点を重ねる。3点ビハインドで迎えた後半、両者ハードなディフェンスとリバウンドで得点機会を削り合う。松野遥弥(経営4・桜丘高)のフリースローで一度は逆転に成功したものの、再びリードを許し63-65で試合終了。惜しくも敗れはしたが専大は自分たちのスタイルを最後まで遂行し、次節への期待を感じさせる熱戦を演じた。

▲松野はチーム最多の14得点を挙げた


  序盤は、前節まで苦しんでいた3ポイントが大きな武器となった。笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)がチーム最初の3ポイントを沈めると、アピアや松野、後藤晴(商4・美濃加茂高)も次々と続き、チームを勢いづける。専大はディフェンスとリバウンドを徹底し、全員が身体を張って明大の攻撃を抑え込み、互角の展開を繰り広げた。第2Qに入ると、明大が堅守からリズムを取り戻し、速攻に繋げて8連続得点。シーソーゲームで専大はリードを許し、34-37と3点差で前半を折り返した。

▲ゴール下で奮闘するアピア。専大のリバウンドを支えた


 後半はさらに緊迫した展開となった。両者ともにハードなディフェンスを続け、得点が伸びない重苦しい時間が続く。専大はシュートが決まらない一方で、明大に9連続得点を許し10点差を背負った。しかし、直後に交代で入った古山幸聖(文1・桐光学園高)が鋭いドライブからバスケットカウントを奪い、勢いのあるプレーでチームを鼓舞する。さらに清水愛葉(文4・北陸学院高)の3ポイントが決まり、46-50と点差を縮めて最終Qへ望みをつないだ。

▲同点に追いついた古山のレイアップ。古山はこの試合大きくプレイタイムを伸ばした


 第4Q、専大はアピアの3ポイントでついに同点に追いつくと、松野が3ポイントファウルを誘い、フリースローを沈めて逆転に成功。専大ベンチもこの試合最高の盛り上がりを見せる。しかし明大も底力を発揮し、バスケットカウントや3ポイントで再びリードを奪い返す。終盤、松野の3ポイントで1ゴール差に迫ったが、63-65でタイムアップ。掌に掴みかけた今季初勝利は、あと一歩のところでこぼれ落ちた。

▲フリースローを打つ後藤


 試合を終えて佐々木優一監督は「今日はチームディフェンスやボールマンに対してのディフェンスの強度を全員が意識していた。結果には繋がらなかったが、40分やりきれたことは、大きな前進。今までの過去の4試合では、ずっと離されて接戦にもならなかった。今日やっていたディフェンスなどの意識を、まずベースにして、ようやくここからスタートだと、これから積み上げていこうと、ポジティブな声が選手から出てたので、良かった」と今節で得た収穫を話した。


 主将の後藤晴は明日の筑波戦に対して「今日と明日は相手のホーム会場での試合。今日は明大のホームゲームで相手に飲まれずに自分たちの流れにすることができた。自分たちのバスケでしっかり試合をすることが1番大切になる。明日こそ勝ち切りたい」と意気込んだ。


  開幕から5連敗と苦しい結果が続くが、この試合で見せた粘り強いディフェンスやリバウンド、ベンチメンバーの活躍は大きな収穫となった。チーム一丸でつかむ初白星は、もう目前に迫っている。


文=君嶋悠樹(経済2) 写真=木田晨一朗(人間科学2)