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〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月3日 大田区総合体育館 専大58-75青学大〉
リーグ戦第4節、専大は昨年2部から1部へと昇格した青学大と戦った。前半はアピアパトリック眞(商2・福岡第一高)と加藤律輝(経営3・羽黒高)らを中心に積極的にオフェンスを仕掛けた。しかし、後半にかけて相手の3ポイントが炸裂し、徐々に点差を離されてしまう。その後も笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)と松野遥弥(経営4・桜丘高)らを中心に果敢にゴールを狙いにいくもなかなかシュートが決まらない。その後も悪い流れを断ち切ることができず58-75で試合終了。4連敗を喫した。
▲果敢な攻撃を仕掛けたアピア
第1Qは、アピアのダンクシュートから試合が始まった。序盤は松野と加藤が連続してシュートを決めるなど専大のオフェンスが冴える。しかし、相手もそれに負けじと得点を重ね、両者拮抗した試合運びとなる。中盤での相手のミスから加藤が攻撃の糸口を手にし、シュートをものにした。その後も取りつ取られつのシーソーゲームとなり、18-19と1点リードされる形で第1Qを終えた。
▲ディフェンスでも魅せる加藤
迎えた第2Q、自陣のパスミスにより相手にオフェンスのチャンスを与え、3ポイントを打たれた。それでも山口隼(経営3・北陸高)が体勢を崩しながらも得点を奪う。その後も後藤宙(商1・美濃加茂高)のアシストから後藤晴(商4・美濃加茂高)が巧みなステップで相手のディフェンスをくぐり抜けシュートを決めた。後藤宙は「特に意識することはなかったが、何となく動く所は分かっていたので阿吽の呼吸でやった」とこの場面での自身のアシスト面を振り返った。しかし、相手も3ポイントを量産し、じわじわと点差を付けられ37-42と5点ビハインドで前半を終えた。
▲巧みなステップでシュートを決めた後藤晴
▲アシストが冴えた後藤宙
第3Qに入ると、第2Qに引き続き相手の3ポイントが炸裂し、点差を広げられる。専大はオフェンスリバウンドを取り、アピアがシュートを決めた。その後も途中出場の古山幸聖(文1・桐光学園高)がゴール下でシュートを決めるなど負けじと攻撃を仕掛ける。しかし、この回では相手の強固なディフェンスに阻まれ思うように攻撃のチャンスを掴めない。最終的に48-57と9点差で第3Qを終えた。
▲途中出場となった古山
勝負の最終第4Q、序盤から専大のファウルで相手にフリースローを2本決められた。さらに、相手に3ポイントを許すと、専大はタイムアウトを取る。タイムアウトが明けると、笠木が連続してシュートで点差を縮めていく。しかし、後半になると焦りからパスミスが目立ち、相手に攻撃のチャンスを与えてしまう。後藤晴のゴール下でのアシストからアピアが得点するなど最後まで粘ったものの58-75と大差をつけられ試合が終了し、4連敗を喫した。
▲積極的に攻撃を仕掛けた笠木
今試合でリーグ戦初のスタメンデビューを果たした後藤宙は「スタメンとして出られたのは嬉しいが、仕事というのがまだ全うできていなかった」と喜びを感じながらも同時に反省点を口にした。
佐々木優一監督は「オフェンスの噛み合わせという部分で決めきりたい時に決められないというのが流れを持っていけなかった原因かなと思う」と試合を振り返った。また、「シュートが入らなくてもディフェンスで我慢しようというのをベンチからも言っていて、それを40分やり通せたのが成長かなと思う」とプラスの面も見られたことを明かした。さらに、「何がダメだったのかを明確にして、できていたことはできていたことでしっかりと区別することをやっていくしかない」と今後に向けての改善点を口にした。
佐々木優一監督は「ディフェンスとリバウンドをぶらさずに明治に対してホームであろうと気持ちで負けずに乗り切っていきたい」と意気込みを語った。
次戦の相手は明治大学。
4連敗を打破し、リーグ戦初白星となるか。
文=平野百々花(人間科学2)
写真=君嶋悠樹(経済2)