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10月23日から25日にかけて全日本スピードスケート距離別選手権大会がエムウェーブ長野市オリンピック記念アリーナにて行われ、土屋良輔(経営3・嬬恋高)、近藤太郎(経営3・駒澤大学附属苫小牧高)が好成績を収め、2015/2016ワールドカップスピードスケート競技会(以下W杯)への派遣選手団として選出された。専大からは総勢6名が出場、うち2名が選出され幸先の良いシーズン開幕となった。
近藤は1日、2日と競技を終え、「練習では調子が良いのに中々思うようにいかない」と語った。「W杯を狙うには自分が1番危ないゾーンにいることはわかっていた」と大きなプレッシャーを抱え臨んだ最終日、得意の1000mで納得のいく滑りをみせ自己ベストを更新。その後のマススタートレースでも1周を終えたコーナーで一気に加速。トップに躍り出ると中間ポイントを獲得、多くの選手にプレッシャーと困惑を与えた。大会後「昨シーズンは全然だめだった。久しぶりに緊張する中で自己ベストが出せてよかった。今後はシーズンを重ねるごとに良いタイムを出していきたい」と今後へのさらなる飛躍を覗かせた。
▲1500m苦しい表情をみせる近藤
▲1000m自己ベストを更新し表彰台でガッツポーズし笑顔を見せる近藤
▲マススタートレースに臨む近藤
土屋は1日目の5000mで3位となりW杯の枠を獲得したにもかかわらず「不満が残る」と語った。中1日あけ最終日、10000mで2位に輝き、普段からナショナルチームで練習をともにする小川拓朗(abcdrug、1位)と表彰台にあがる。大会を終え「5000mはコーナー入口で失敗して慌ててしまった。そこで立て直せるだけの実力がなかった。それに対し10000mでは力を使う場所をコントロールできた。かなり良かった」と振り返り、「今季は同じ姿勢、同じふり、同じラップを刻むことを意識していきたい。コーチに言われ今季からさらに意識するようになった。意識することで焦りから滑りが崩れることもなくなる。落ち着いて滑りたい」と語った。
▲10000mに臨む土屋(後ろは1位の小川)
▲試合後握手する土屋と小川拓朗
<大会結果>
第1日
500m
辻本一史 総合18位(73.615)
近藤太郎 WDR(1回目16位36.366)
5000m
土屋良輔 3位(6:37.72)
小川翔也 8位(6:44.23)
第2日
1500m
近藤太郎 3位(1:49.07)
小川翔也 9位(1:51.56)
小坂龍 15位(1:53.37)
第3日
10000m
土屋良輔 2位(13:38.08)
1000m
近藤太郎 2位(1:10.68)
池田崇将 21位(1:12.99)
小坂龍 24位(1:13.36)
辻本一史 27位(1:13.66)
マススタートレース
近藤太郎 4位(8:09.42)スプリントポイント5
土屋良輔 13位(7:58.51)
W杯(前半)は第1戦カナダ・カルガリー(H27/11/13-15)、第2戦アメリカ・ソルトレイクシティ(H27/11/20-22)、第3戦ドイツ・インツェル(H27/12/4-6)、第4戦オランダ・ヘレンベーン(H27/12/11-13)の日程で行われ、土屋は第1戦、3戦、4戦で5000m、チームパシュート(マススタートレース)に、近藤は第2戦、3戦、4戦で1000mに出場する。
(商2・斉藤葵)