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〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=8月27日 大田区総合体育館 専大66-83神大〉
8月下旬から11月上旬にかけて行われる、通称オータムリーグが開幕した。初戦の相手は神奈川大学。前半は笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)の得点を中心に互角の展開を繰り広げる。しかし、後半に入ると神大の激しいディフェンスと速攻に圧され、流れを奪われた。清水愛葉(文4・北陸学院高)の3ポイントなどで追い上げを試みるも、66-83で試合終了。白星を飾ることはできなかった。
▲松野はこの試合10得点を挙げた。チームの大黒柱として期待がかかる
第1Q、専大の得点は加藤律輝(経営3・羽黒高)のジャンプシュートから始まった。その後も加藤は神大のエース・山本愛哉選手とのマッチアップで果敢にディフェンスに挑み、攻守両面で存在感を発揮した。さらに笠木がスティールからの速攻や3ポイントで得点を重ねる。お互いに序盤から高い守備強度を見せ、ロースコアの展開となり14-16で第1Qを終えた。
▲ディフェンスと抜きシュートを決める加藤
第2Qに入ると、神大がギアを上げる。11点を連取され、一時は2桁差をつけられる苦しい時間帯となった。それでも専大は松野遥弥(経営4・桜丘高)のアシストから後藤宙(商1・美濃加茂高)が決め切り、悪い流れを断ち切る。さらには第2Q残り1.8秒には加藤がブザービーターを沈めてチームを鼓舞した。31-33と2点差まで詰め、前半を折り返した。
第3Q、専大は立ち上がりに笠木の3ポイントで逆転に成功する。しかし神大はすぐにタイムアウトで流れを修正すると、以降はタフなディフェンスで専大の攻撃を封じた。神大に速攻から得点を許すと専大は次第に点差を広げられ、45-54で最終クォーターを迎えた。
▲笠木はチーム最多の16得点を挙げた
第4Qも専大の反撃は容易には実らなかった。清水が3ポイントを沈め、松野がドライブで切り込んで気迫を見せたものの、神大の堅守を崩し切れず、逆にリバウンド後の速攻で失点を重ねた。最後まで攻めの姿勢を貫いたが、流れを引き戻すことはできず、66-83で試合終了。悔しい黒星スタートとなった。
▲リングへアタックする後藤晴
試合を終えて主将の後藤晴(商4・美濃加茂高)は「今日はリバウンドやルーズボールの面で、徹底できていないところが多かった。そこからセカンドチャンスを決め切られ、最後差がついてしまった」と振り返った。今季リーグ戦については「目標はどのチームにも最低1勝以上すること、どのチームにも勝てることを証明してリーグ戦を勝ち越し、インカレにつなげたい」と語った。
また、今日の試合は笠木、加藤、片根大空(経済4・高水高)が春季トーナメントから新たにスターティングメンバーに入り、ベンチの起用法も変化があった。このことについて佐々木優一監督は「春先からこの期間までそれぞれが目標を持ってステップアップしてきた。現時点ではこのメンバーだが、ロスターやベンチの選手もどんどん変わってくると思う。ここから毎日積み上げて、ステップアップしていく選手が増えていってほしい」と語った。春の敗北から大きく変わったSOARERS、今後のさらなる進化に期待がかかる。
文=君嶋悠樹(経済2) 写真=平野百々花(人間科学2)